2021年6月24日放送の『プレバト才能ランキング』は、「俳句・陶芸」の査定でした。
陶芸はすごく久しぶりですね。
陶芸では、美術の女王・辻元舞さんが挑戦!
またまた「才能アリ」を更新します。
ハラミちゃんが初登場!
俳句と陶芸両方頑張ってました。
そして、千賀さん!
素晴らしい快挙です。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「只今のお待ち人数」
◆査定される人
- 加藤登紀子
- 勝俣州和
- 犬飼貴丈
- ハラミちゃん
- 森田哲矢(さらば青春の光)
永世名人 梅沢富美男
名人2段 千賀健永(Kis-My-Ft2)
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「勝俣州和」10点
あと五人
呻く幼き
牛蛙
(みんなでバーベキューをしたときに息子が嬉しくてお肉をいっぱい食べた後、冷たいスイカやアイスを食べてお腹が痛くなって病院に連れて行った時の状況。息子が呻いて可哀想だな、という句)
◆夏井先生の添削後
あと五人
診察を待つ
夏休み
◆夏井先生の添削
久しぶりにスゴイのが来た。
前半は問題ない。
「あと五人」が「呻く」。5人が呻いているというのはわかる。
「幼き」は「牛蛙」にかかってしまう。小さな子どもの牛蛙となる。
小さな牛蛙がいて、向こう側に5人呻いていると想像した。
話を聞いてわかった。
待つのが子どもとわかる季語がいい。
なんでもいいが今回は「夏休み」。
4位(才能なし)「森田哲矢(さらば青春の光)」30点
君の列
汗染む札が
恥ずかしげ
(携帯ショップには何個か窓口がある。順番待ちの札を取って、1人ずつ呼ばれて空いたところに入る。綺麗な店員さんの列に行きたい。このタイミングであそこに行きたいと男子は思う。取った札が手に汗握る、という句)
◆夏井先生の添削後
番号札
汗ばむ君の
いる窓口
◆夏井先生の添削
怒られたくて作ってきたのかと思った。←「そんなわけないでしょ!貴重なゴールデンですから」と森田。
そんな貴重な時間を無駄にしただけですよ。
「君の列」がわかりにくい。朝礼や握手会なのかなとも思う。
「札」も「ふだ」なのか「さつ」なのかもわからない。
持っているのは「番号札」なのであれば書かないと。
窓口なのであればそれを書く。
(添削後)ここまですればあなたの言いたいことには寄っていく。
寄ったところでどうしたよって感じもある!
3位(才能なし)「ハラミちゃん」35点
初夏快晴
凍てし指先
舞台袖
(順番待ちで実体験を思い出したのはピアノのコンクールの待っている時間だった。カラッと晴れている夏だが自分の指先は緊張と不安ですごい凍えている、という句)
◆夏井先生の添削後
舞台初夏
いま緊張に
冷ゆる指
◆夏井先生の添削
季語が2つ入っているのは知識の問題なので、おいおい覚えていただく。
問題なのがもう1つ。
材料がいっぱい入っている。
言葉の整理がついていない。
使えそうなのは3単語ぐらいしかない。「初夏」「指」「舞台」
舞台袖で待っているのであれば、「舞台」からいく。
最後に指先の映像。
ここまで来たら凡人に入ります。
2位(凡人)「犬飼貴丈」70点
躓いて
割れたスマホや
夏の空
(出かけようとしたときに躓いてスマホを落としてしまって、画面にすごくひびが入ってしまった。出かけたいのに携帯ショップに行かなければいけない。行った先で待たされる。空はこんなに晴れているのに、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
体験を素直に書く強みが表れている。
ガッカリした感じの状況を上五中七で書くと、下五をジメジメした季語にしがち。
これは「夏の空」という季語で逆に良くなった。
肩の力を抜いてサラッと作ったら上手くいった。
1位(才能アリ)「加藤登紀子」71点
やりくりも
万策尽きて
梅雨ごもり
(コロナで万策尽きる。私自身も大変で身につまされる。じっと家にいなければいけないが、万策尽きて最後の手段しかないということで銀行に行った、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
一生懸命生きている人がみんなで共感できる、共有できるそういうフレーズになっている。
下五の季語をどう選ぶかによって、一句の味わいが変わる。
冗談で勝俣さんが「牛蛙」とおっしゃったが「牛蛙」でもいい。
やり繰りも万策尽きて、どうしていいかわからない。
牛蛙が能天気に泣いている、そんな一句にもなる。
「梅雨ごもり」はとても素直な季語の選び方。
金を使わずに家にいよう。
最後の季語の選び方で価値が変わる句。
ここまで持ってくれば十分!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「加藤登紀子」71点
2位(凡人)「犬飼貴丈」70点
3位(才能なし)「ハラミちゃん」35点
4位(才能なし)「森田哲矢(さらば青春の光)」30点
最下位5位(才能なし)「勝俣州和」10点
名人・特待生昇格試験
名人2段「千賀健永(Kis-My-Ft2)」2ランク昇格!⇒【名人4段】
宵宮の
慈雨は屋台の
人波へ
(実家の近所に熱田神宮がある。そこの夏祭りがすごく楽しみだった。宵宮は夏祭りの前夜祭。やさしい雨が降ってきて、慈雨が降ってきて癒される、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「宵宮」と「慈雨」あえての季重なりの是非←難しい季重なりが出来ている
あえてやったんですよね?
季語は普通お互いを殺し合う。
恵みの雨の「慈雨」がたまたま「宵宮」。共存している。
宵宮に降る雨が屋台の人波「へ」向かう。
「へ」の使い方が上手い。
全体が映像としてしっかりしている。
これは見事としかいいようがない。
◆◇◆ ◆◇◆
千賀さんスゴイ!
さすがはホームランか三振の千賀さん!
俳句で2ランク昇格って全然ないので大快挙じゃないでしょうか。
確かフルポン村上さんだけだったような?
本当におめでとうございます。
俳句も素敵でした。
永世名人 富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:33句(残り17句)
百物語
最後の鏡に
映る物
(「待ち人数」というのをあまり経験したことがない。百物語に発想をとばした。100話になると変なものが鏡に映ると言われている。自分の顔がこわい顔になっている。人を騙すというのは簡単なんだな、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】あえて語らない効果
百物語のあとに何か恐ろしいことが起こるという発想はないことはない。
最後に鏡に何かが映る。
最後の「物」ここが勝負どころ。
おっちゃんは自分の顔を説明した。
今までのおっちゃんなら最後を自分の顔という意味で「我」あたりを入れていた。
あえて書かずに「物」とした。
これが大事なポイント。
最後に鏡を覗き込んで、その人にとって1番恐ろしい物をそれぞれが勝手に想像する。
しゃべらないでも伝わるということを学び始めてくれている。
もう喋るなと思いますね!
◆50句までの現在の状況:34句(残り16句)
- 1月の成績:2勝1敗(掲載:1/7・1/28、ボツ:1/21)
- 2月の成績:1勝1敗(掲載:2/4、ボツ:2/11)
- 3月の成績:1勝1敗(掲載:3/4、ボツ:3/18)
- 4月の成績:1勝3敗(掲載:4/29、ボツ:4/8、4/15、4/22)
- 5月の成績:1勝2敗(掲載:5/20、ボツ:5/6、5/13)
- 6月の成績:2勝1敗(掲載:6/17・6/24、ボツ:6/10)
陶芸の査定ランキング
◆査定される人
- 加藤登紀子
- 辻元舞
- ハラミちゃん
- 千賀健永(Kis-My-Ft2)
特待生3級 松岡充
◆陶芸の先生 岸野和矢先生
最下位4位(才能なし)「千賀健永(Kis-My-Ft2)」12点
◆作品名:美美る花瓶
花瓶
◆採点
- デザイン:6点
- 実用性:0点
- 丁寧さ:6点
- 合計:12点
◆お手本あり
◆岸野先生の評価
すごい観察力。
爪のカーブがすごいリアル。
すごい不安定。
花を生けたらこわい。
指先の穴が2ミリくらいしかない。水が1ccくらいしか入らなかった。
3位(凡人)「加藤登紀子」17点
◆作品名:愛は永遠なり
教会風キャンドルシェイド
◆採点
- デザイン:5点
- 実用性:5点
- 丁寧さ:7点
- 合計:17点
◆お手本あり
◆岸野先生の評価
粘土は形をいくらでも変形できる。
真四角だけというのはちょっと寂しい。
留置所みたい。
実用性の面でも、ろうそくをいれるのに手が熱そう。
2位(才能アリ)「辻元舞」29点⇒特待生昇格!
◆作品名:小鳥
小物入れ
この投稿をInstagramで見る
◆採点
- デザイン:9点
- 実用性:10点
- 丁寧さ:10点
- 合計:29点
◆お手本なし
◆岸野先生の評価
なかなか良い。
鳥もカワイイ。
装飾品を引き立たせるために、あえて白にしている。
物を置いた時に作品として見えるつくり。
その辺が良い感性をしている。
葉っぱの質感を出している。
縁だけ薄くするというのは意外と難しい。
作る前に頭で描けていて、それを再現している。
特待生いけると思います。
1位(才能アリ)「ハラミちゃん」30点⇒特待生昇格!
◆作品名:音楽の父
花瓶(イメージはバッハ)
この投稿をInstagramで見る
◆採点
- デザイン:10点
- 実用性:10点
- 丁寧さ:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆岸野先生の評価
非常にリズミカル。鑑賞に耐えうる。
おでこと頬の段差だけで目を表現している。
下手な人は鼻や目くっつけて福笑いのようになる。
単純化する方が明らかに難しい。
髪の毛に見立てたひも状のライン。非常にリズミカル。
下がる植物だけではなく、上に広がる植物でも良い。
髪の毛があるだけでオブジェとしても成立している。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「ハラミちゃん」30点⇒特待生昇格!
2位(才能アリ)「辻元舞」29点⇒特待生昇格!
3位(凡人)「加藤登紀子」17点
最下位4位(才能なし)「千賀健永(Kis-My-Ft2)」12点
特待生昇格試験
特待生3級「松岡充」現状維持
◆作品名:浜ちゃんと月の光
陶器で出来た時計
◆お手本あり
◆岸野先生の評価
評価:陶芸の特性を活かせていない!
せっかく粘土という自由に曲げられる幅の広い素材を使って、振り子時計の四角い形を作る必要があったのかな?
木で作った方が手っ取り早い。
四角は焼くと内側に反る。
作ったあとで組み立てるのは一番苦手な作業。
▽前回のプレバトもどうぞ▽
『プレバト!!』6月17日「俳句・水彩画」水彩画で特待生2人に田中道子が最高の水彩画!ティモンディ高岸が俳句でまさかの減点! - 今日も暇です。