2022年2月3日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・色鉛筆」の査定でした。
今回も永世名人の梅沢さんと東国原さんの2人ともお休みでちょっと寂しい回でしたが、いい俳句がたくさん出ていました。
ジュニアさんスゴイです!
そして、色鉛筆では浜ちゃんが可愛がっているミサイルマン・岩部さんが色鉛筆査定で初登場。
自薦で売り込んだとか(笑)。
でもすごくよかったです。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「最終電車の表示」
◆査定される人
- 渡辺満里奈
- 安藤美姫
- 柏木由紀(AKB48)
- 哲夫(笑い飯)
名人8段 千原ジュニア
特待生3級 馬場典子
特待生1級 皆藤愛子
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「柏木由紀(AKB48)」37点
冴返る
とんぼ返りの
胸中よ
(AKBでコンサート・握手会で地方に行く時に人数が多いので、絶対に泊まらずに最終電車で帰らされる。いつもどんぼ返りをするのが切なくて「冴返る」が自分の心と重ねて表した、という句)
◆夏井先生の添削後
公演の
とんぼ返りや
駅余寒
◆夏井先生の添削
「とんぼ返り」には意味がある。宙がえりと出先から用を済ませすぐに戻ってくること。
どういうとんぼ返りかを書いた方が良い。
「公演のとんぼ返り」にすれば旅程の方になる。
3位(凡人)「安藤美姫」50点
線路ゆき
決する心
余寒かな
(世界選手権の前に全くジャンプが跳べなくなって、リンクで悩むよりは黄昏て歩いてみようかなと、線路の横を歩いたという実体験の句)
◆夏井先生の添削後
余寒なる
線路一本
意を決す
◆夏井先生の添削
お話を聞いて字面だけを読んだ時、「線路ゆき」で「決する心」なので、飛び込み自殺をしようかしまいか悩んだ句かと思った。
中途半端に「かな」と詠嘆しているから、生きるか死ぬかにいってしまう。
季語「余寒」から始める。
2位(凡人)「哲夫(笑い飯)」60点
寒月や
終電灯火
跳ねた粒
(LEDの粒で文字を形成しているが、1個だけ切れてるというのが好き。ホームの上を見上げたら寒月。切れてるLEDが空に飛んでいって空に光っているみたいな、という句)
◆夏井先生の添削後
寒月終電
LEDの
ひかりの粒
◆夏井先生の添削
これは後半になると意味が掴みかねるところはあるが、何か表現しようという意志がしっかりあって、それを捉えようとしているのはちゃんと伝わってくる。
なかなか将来性はある。
ただこれだけ読むと霰(あられ)のようなものなのか、LEDの粒なのかそこが分かりにくいのが損。
(添削後)こうするとあなたの言いたいことがグッと寄ってくる。
17音にどれくらい文字を盛ることができるかが分かれば、すぐ上手になると思う。
1位(才能アリ)「渡辺満里奈」70点
しんとした
駅前横切る
孕猫
(春は暖かくなってきていろんな物がうごめいてきて、生ぬるい感じが気持ち悪い。その生ぬるい感じと孕猫の怪しい感じがすごく浮かんだ。最終電車を逃してガックリしている人を孕猫が横切ってちょっとあざ笑うように見るような映像が浮かんだ、という句)
◆夏井先生の添削後
しんとした
駅前よぎる
孕猫
◆夏井先生の添削
語順に工夫があった。
最後に季語「孕猫」にゆっくりと焦点が合っていく。
もったいないのは中八。
これは「横切る」ではなく「よぎる」にすれば中七に収まる。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「渡辺満里奈」70点
2位(凡人)「哲夫(笑い飯)」60点
3位(凡人)「安藤美姫」50点
最下位4位(才能なし)「柏木由紀(AKB48)」37点
名人・特待生昇格試験
特待生3級「馬場典子」1ランク昇格⇒【特待生2級】
春遅々として
渋谷駅は
ダンジョン
(いろんなところが再開発をしていて迷路みたいになっている。鬱陶しくもありRPGの迷宮だと思うと楽しさもある。再開発が終わった時にはどんな世界になっているんだろう、という句)
◆夏井先生の添削後
(例として)
渋谷駅は
ダンジョン
春は遅々として
◆昇格試験のポイント
季語「春遅し」ではなく「春遅々として」のアレンジの是非←内容にあった調べ!
結構チャレンジしている。
相変わらずチャレンジが好きな人。
「春遅々として」と季語を引っ張っているこのやり方も1つのチャレンジ。
後半の渋谷駅が迷路のようだという自分の言いたい内容と調べをゆっくり沿わせていく。
1つアドバイスをすると、「春は遅々として」と「は」を入れると対句表現になる。
ここまでやってくれたら2ランク昇格だった。
特待生1級「皆藤愛子」1ランク昇格⇒【名人初段】
悴める
手のひらを刺す
乗車券
(寒い冬に新幹線のチケットを握りしめて、角が手のひらをチクッと刺す、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
動詞「刺す」の是非←季語を生かした工夫!
前半はごく普通。
続く「刺す」。
手のひらを刺すぐらい強い冷たさなのか寒気なのか?
刺すのが乗車券であるという展開。
この展開が非常に上手かった。
乗車券の角とはせず、「刺す」という動詞を信じた。
わざわざ描写しなくても、みんな手のひらにその角を感じる。
「刺す」は皮膚感。
「悴める」も皮膚感の季語。
読んだ人はみんなあなたと同じ体験を共有できる。
名人8段「千原ジュニア1ランク昇格⇒【名人9段】
春の駅
白杖の傷
夥し
(春の新生活の新しい雰囲気の駅で、白杖の方が歩いている。その杖の傷がすごい。ここに来るまでにいろんな思い、大変なことがある中、凛として歩いて前に進んでいる、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
それぞれの単語の持つ言葉の質量のバランスの是非←言葉の明暗を見事に操作!
季語「春の○○」。
否定的な考えを持つ俳人いるが、この句の場合は成功している。
春という別れと出会いの季節、駅という別れと出会いの場所。
「白杖」で人物や様子をこの単語1つで出てくる。
「傷」とクローズアップさせ、さらに「夥し」と描写する。
春と傷の言葉の明暗のバランスが絶妙に取れている。
全部読んだ時に、春という季節の中の一生懸命生きている思いがちゃんと伝わってくる。
ジュニアさん、腕を上げたと思います!
◆◇◆ ◆◇◆
良い俳句でしたね。
読み終えた後、胸が締め付けられるような感動を覚えました。
夏井先生はずっと前にジュニアさんが特待生に上がるまで、「この男は信用ならない」とおっしゃってました。
そこからぐんぐん力を付けたわけですけど、見えない努力をたくさんされているからだと感じます。
ここのところの俳句は神がかっている気がしています。
次回も楽しみ。
色鉛筆の査定ランキング
◆査定される人
- 宮尾俊太郎
- 安藤美姫
- 柏木由紀
- 岩部彰(ミサイルマン)
名人2段 くっきー!(野性爆弾)
◆色鉛筆の先生 三上詩絵先生
◆採点
- 色選び:10点
- 塗り方:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点満点
最下位4位(才能なし)「柏木由紀」8点
◆お題:ダウンベスト
◆採点
- 色選び:2点
- 塗り方:2点
- 明暗:4点
- 合計:8点
◆先生のお手本ありました
◆三上先生の評価
雑というか端から端まで塗れていない。
塗り残しがある。
陰影もないためモコモコのキルティングの感じが出ていない。
青の濃淡だけでもモコモコの皺は描ける。
3位(才能アリ)「安藤美姫」27点
◆お題:やかん
◆採点
- 色選び:9点
- 塗り方:8点
- 明暗:10点
- 合計:27点
◆先生のお手本ありました
◆三上先生の評価
金属の質感も出ている。
色合いも良い。
持ち手のツヤのあるプラスチックの描き分けがちゃんと出来ていて、違いがわかる。
縁取りをしてしまっている。
これがとてももったいない。
2位(才能アリ)「宮尾俊太郎」28点
◆お題:キャベツ
◆採点
- 色選び:10点
- 塗り方:9点
- 明暗:9点
- 合計:28点
◆先生のお手本ありました
◆三上先生の評価
よく葉っぱの重なりを描いた。
色の移り変わりが分かるように塗られている。
芯の両脇の根元の白い断面に黒で影をつけようとしたのか黒い線で縁取ってしまった。
そこが重たく見せてしまっている。
1位(才能アリ)「岩部彰(ミサイルマン)」30点⇒特待生昇格!
◆お題:海苔巻き
◆採点
- 色選び:10点
- 塗り方:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆先生のお手本なし
◆三上先生の評価
全部丁寧に描いている。
キュウリもただ緑と白ではなく、タネの透けた感じも細かく描けている。
海苔の周りがご飯粒の中にちょっとだけ色が入っている。
海苔の色が透けて見えている。
細部まで全く隙がない。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「岩部彰(ミサイルマン)」30点⇒特待生昇格!
2位(才能アリ)「宮尾俊太郎」28点
3位(才能アリ)「安藤美姫」27点
最下位4位(才能なし)「柏木由紀」8点
名人・特待生昇格試験
名人2段「くっきー!(野性爆弾)」1ランク昇格⇒【名人3段】
◆お題:ナポリタン
◆三上先生の評価
(一目見て吹き出す)ああ…なるほど。
ウインナーとパスタが似たような色だが、ウインナーの方がちょっと濃く描かれている。
ピーマンもツヤツヤしていて美味しそう。
麺一本一本にちゃんと影が入っている。
隅から隅まで丁寧。
浜田さんの顔がモノクロでインパクトの強い赤。
青だったら食べ物が美味しそうに見えない。
ダメな点がない
◆◇◆ ◆◇◆
くっきーさんには浜ちゃんを描いてイジってもらわないと(笑)。
いないともはや寂しいです。