2022年5月26日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・消しゴムはんこ」の査定でした。
今回は俳句からついに名人10段が誕生しました。
ここからまた長い道のりですけど、一つの区切りですね。
そして、消しゴムはんこからも一発特待生が出現です。
消しゴムはんこ久しぶりですね。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「待て」(犬のしつけの待て)
◆査定される人
- 的場浩司
- 三田寛子
- 小池美波(櫻坂46)
- イワクラ(蛙亭)
永世名人 梅沢富美男
名人9段 横尾渉(Kis-My-Ft2)
名人9段 千原ジュニア
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「三田寛子」30点
初口上
頭垂れ見る
若楓
(ワンちゃんが自分の子どもに重なってしまった。子どもの初舞台の時に口上で自分の順番が来るまで頭を下げて正座して待ってる。指を三角にして「一生懸命この三角を見なさい」と言い、ちょっとでも頭が上がったらちゃんと見るように厳しくお稽古をつけた日のことを思い出した。手が小さな楓のような手といろんな思いを重ねた、という句)
◆夏井先生の添削後
若楓
初口上の
健気な手
◆夏井先生の添削
これは書きたかったことが書けた気になっている才能ナシ!
自分にだけわかっている。
問題は中七。
「頭垂れ見る」は誰の動作なのか?
ここからわかりにくくなる。
口上を述べている人を見ているのか、若楓を見ているのか?
第三者が全体を見ているのか?
どんどんわからなくしているのが中七。
これが諸悪の根源!
小さい可愛い手を「若楓」に例えたかった?
わかるわけがない。絶対無理!
これは「若楓」の季語の映像から始めるしかない。
俳句って具体的な映像をどれだけ描写できるか?
ここからなんですよ。
3位(才能なし)「イワクラ(蛙亭)」35点
ソーダ水
結露が染みる
珪藻土
(仔犬に子どもが「待て」を教えている状況。夏に子どもはお母さんからソーダ水を持って来てもらって、珪藻土のコースターの上に置いている。犬のしつけに専念。ソーダ水も飲まれてるのを待っているが、子どもも犬の待てができるのを待っている、という句)
◆夏井先生の添削後
待てできぬ
仔犬と
ソーダ水の結露
◆夏井先生の添削
自分で表現したいことが自分でよくわからないタイプの才能ナシ。
少なくとも意味はわかる句。
ソーダ水に結露があって染みて珪藻土がそこにあった。
それで終わり。
犬の姿を入れないと、あなたの書きたいことは書けてない。
これを3位にしたのは、一応意味はわかるから。
4位は意味がぐちゃぐちゃになっていた。
2位(凡人)「小池美波(櫻坂46)」50点
五月晴れ
肉球あつし
初散歩
(犬を飼い始めて、初めて散歩に行くタイミングが5月だった。雨が降っていてなかなか連れて行けない。晴れて初めて散歩に行った時、すごくルンルンしていた。気温が高くて肉球が熱かった、という句)
◆夏井先生の添削後
肉球のあつし
五月晴れの
散歩
◆夏井先生の添削
(おっちゃんの指摘どおり)三段切れになっている。
調べで損をしている。
「あつし」も分厚いのか、熱いのか。曖昧。
ここが曖昧だと季語がちょっとボンヤリしてくる。
肉球のアップからいった方がいい。
(添削後)いろんな型を覚えてくると、あなたはできるようになるんじゃないかしら?
1位(才能アリ)「的場浩司」70点
老犬や
腹見せ眠る
薄暑光
(自分の実体験。子どもの頃に飼っていた秋田犬。年を重ねるごとに寝方がだらしなくなっていった。しまいにはお腹を見せて寝るようになった。初夏の陽を浴びながら寝ている姿を想像してユーモラスだったな、という句)
◆夏井先生の添削後
老犬は眠る
薄暑の腹さらし
◆夏井先生の添削
これはよく勉強している。
ちょっと難しい型に挑戦している。
上五に季語を入れず、名詞+やと残りの12音で季語を含んだフレーズにする。
言葉のバランスが取りにくいので、ちょっと難しい型。
そこを無難にこなしている。
そこは褒めないといけない。
特待生を目指すアドバイスは、「見せ眠る」。
ここにまだ工夫の余地がある。
老犬の衰えが哀れに感じるということもできる。
(添削後)これで衰えた犬の姿が見えてくる。
これが俳句というもの。
これができるようになったら、特待生にちゃんと定着できる。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「的場浩司」70点
2位(凡人)「小池美波(櫻坂46)」50点
3位(才能なし)「イワクラ(蛙亭)」35点
最下位4位(才能なし)「三田寛子」30点
名人・特待生昇格試験
名人9段「千原ジュニア」1ランク昇格⇒【名人10段】
帰省して
貼られたままの
「犬」シール
(犬を飼っていたけど亡くなった。でも玄関には犬のシールが貼られている。しばらくして帰っても誰も剥がせなくてそこにはシールがあの頃のまま貼られている、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「帰省して」「貼られたまま」の叙述の是非←感情表現が上手くできている
今回私はおっちゃんエライと思いました。
この句の評価の大きな分かれ目はまさに「帰省して」。
定石でいえば、おっちゃんの言うとおり、「帰省せり」と言い切る。
私もここは1回引っ掛かった。
よくよく考えるとわざとこの叙述を選んだ可能性も考えられる。
「懐かしいな」「楽しいな」という帰省だはなく、何らかの事情で帰らないといけない。
後ろ向きな気持ちの帰省。
そういう時には、気持ちよく「帰省せり」とは言いたくない。
だらだらと続くこの言い方の方が自分の心に適っているという。
複数のマイナスの心情が口語のつぶやきで書かれている。
最終的にこう判断をした。
◆◇◆ ◆◇◆
ジュニアさんおめでとうございます!
プレバトの俳句では、夏井先生にけちょんけちょんに言われて、特待生昇格も「この男は信用ならない」とまで言われていたのが嘘のようです。
夏井先生もこれだけの成長ぶりは嬉しいのではないでしょうか。
今後も厳しいでしょうけど、ぜひ永世名人を目指して欲しいです。
名人9段「横尾渉(Kis-My-Ft2)」現状維持
夕立晴
モップのごと
微睡む犬
(散歩に行けなかったワンチャンの待っている姿がモップに見えた、という句)
◆夏井先生の添削後
夕立晴
モップのような
微睡む犬
夕立晴
モップのように
微睡む犬
◆昇格試験のポイント
中七「ごと」の是非←どっちなの?
おっちゃんが指摘した五六六の韻律と密接な関係を持ってくる。
「ごと」だけだと、モップみたいな犬なのか、モップのように微睡んでいるのか、これではちょっとわかりにくい。
「ような」や「ように」で二通りの表現が俳句ではできる。
「ごと」で誤魔化してはいけない。
「モップのような」で中七も確保できる。
中七は定石。
最後は字余りになるが、ゆっくり静かに寝ている余韻を作ってくれる字余り。
永世名人 梅沢富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:44句(残り6句)
まるび来る
仔犬は夏の
陽の香り
(帰宅した時にうちのゆめちゃんが転がるに駆け寄ってくる。抱きあげるとお日様に当たった藁のような香りがする。あたたかい香りがする、という句)
◆夏井先生の添削後
まるび来る
仔犬は夏の
藁の香よ
◆掲載の判定⇒ボツ!
【ボツの理由】どっちなの?
「まるび来る」という表現は上手い。
いかにも仔犬。
そこに陽の匂いがするという実感もよくわかる。
夏の強烈な匂いなのか、気持ちの良い暖かみなのか、汗なのかそこらへんが曖昧。
説明にあった「藁」を書けば良い。
そうすれば、具体的な匂いがしてくる。
◆50句までの現在の状況:44句(残り6句)
【2021年】
- 1月の成績:2勝1敗(掲載:1/7・1/28、ボツ:1/21)
- 2月の成績:1勝1敗(掲載:2/4、ボツ:2/11)
- 3月の成績:1勝1敗(掲載:3/4、ボツ:3/18)
- 4月の成績:1勝3敗(掲載:4/29、ボツ:4/8、4/15、4/22)
- 5月の成績:1勝2敗(掲載:5/20、ボツ:5/6、5/13)
- 6月の成績:2勝1敗(掲載:6/17・6/24、ボツ:6/10)
- 7月の成績:2勝1敗(掲載:7/8・7/15、ボツ:7/1)
- 8月の成績:1勝3敗(掲載:8/19、ボツ:8/5、8/12、8/26)
- 10月の成績:0勝1敗(ボツ:10/28)
- 11月の成績:2勝1敗(掲載:11/4・11/18、ボツ:11/25)
- 12月の成績:1勝2敗(掲載:12/9、ボツ:12/2、12/16)
【2022年】
- 1月の成績::1勝0敗(掲載:1/6)
- 3月の成績::1勝1敗(掲載:3/24、ボツ:3/3)
- 4月の成績::1勝2敗(掲載:4/21、ボツ:4/14、4/28)
- 5月の成績::1勝3敗(掲載:5/4、ボツ:5/12、5/19、5/26)
消しゴムはんこの才能査定ランキング
◆査定される人
- 的場浩司
- 三田寛子
- 雛形あきこ
- 小池美波(櫻坂46)
名人5段 千原ジュニア
◆消しゴムはんこの先生:田口奈津子先生
◆採点ポイント 30点満点
- 彫り方:10点
- 押し方:10点
- デザイン:10点
最下位4位(才能なし)「雛形あきこ」12点
◆作品タイトル「愛情」
長女へ
◆採点ポイント
- 彫り方:6点
- 押し方:3点
- デザイン:3点
- 合計:12点
◆田口先生のお手本ありました。
◆田口先生の評価
これは何の花でしょう?
押し方が雑なので紫陽花には見えない。
紫陽花は1つ1つ塊になっているのが特徴。
紫陽花は散ることがない。
パッと見た時にこれが紫陽花だというのは伝わらない。
3位(凡人)「的場浩司」20点
◆作品タイトル「めだかの夏」
15歳の息子へ
◆採点ポイント
- 彫り方:7点
- 押し方:8点
- デザイン:5点
- 合計:20点
◆田口先生のお手本ありました。
◆田口先生の評価
とても爽やかな作品。
端まで色をつけて丁寧に押してくれている。
夏らしくて良い。
池に鯉が泳いでいる作品ですかね?(←「メダカです」とスタッフ)
メダカ?メダカ・・・
(メダカであれば)もうちょっと透けてる感じが表現できていればメダカに見えたかな
2位(才能アリ)「三田寛子」27点
◆作品タイトル「藤娘」
息子・中村歌之助へ
◆採点ポイント
- 彫り方:9点
- 押し方:9点
- デザイン:9点
- 合計:27点
◆田口先生のお手本ありました。
◆田口先生の評価
髪飾りの細かい色分けをちゃんとパーツを分けてハンコを押されている。
これはスゴいと思う。
藤も同じハンコで色を変えて、押す向きを少し変えて、藤がふさふさ咲いている感じがちゃんと出ていて工夫がある。
惜しいのは人物と藤の花がそれぞれ独立している。
それを重ねると人物がより引き立ってくる。
1位(才能アリ)「小池美波(櫻坂46)」30点⇒特待生昇格
◆作品タイトル「君想う」
櫻坂46に出会ってくれる全ての方へ
◆採点ポイント
- 彫り方:10点
- 押し方:10点
- デザイン:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆田口先生の評価
とても綺麗で可愛い。
人物のところが綺麗に彫れている。
膝の曲がり、つま先、かかとが浮いているところがしっかり彫られているので、今にも動きだしそうな感じ。
色の付け方がとても丁寧。
雨も一色ではない。
自然なグラデーションで無くなっていく。
これだけ出来たら特待生でいいと思う。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「小池美波(櫻坂46)」30点⇒特待生昇格
2位(才能アリ)「三田寛子」27点
3位(凡人)「的場浩司」20点
最下位4位(才能なし)「雛形あきこ」12点
名人・特待生昇格試験
名人5段「千原ジュニア」1ランク昇格!⇒【名人6段】
◆作品タイトル「ありがとう」
IKKOのモザイク画
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◆お手本なし
◆田口先生の評価
発想の勝負。
1つの四角のハンコで大きな作品を作ろうとした切り口が素晴らしい。
うわーやられたという感じ。
嫉妬さえ覚える。
根気も必要。
マジメで緻密に作業されているというのが伝わる。←「ジュニアまじめやわ~」と浜ちゃん
◆◇◆ ◆◇◆
ジュニアさんスゴいですよね。
今回は俳句も消しゴムはんこも大活躍です。
この間は、『IPPONグランプリ』で見事優勝しましたし、素晴らしいです。
レギュラーも冠もあって大変でしょうけど、こうやった何事も手を抜かずに一生懸命やっているのに感心します。
また奇抜なアイデアを楽しみにしたいです。
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