2023年7月20日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・色鉛筆」で、名人・特待生の査定スペシャルでした。
色鉛筆では飛び級もあれば、降格もあったという見どころ満載の回。
降格は想像どおりでしたが(笑)、ランクアップというか飛び級が凄かったです。
俳句ではお手本になるような俳句と予告があったのですが、まさかの流れでのお手本のお話でした(笑)。
それはジュニアさんです。
俳句の名人の査定
◆俳句のお題:「夕立」
◆査定される人
- 永世名人 千原ジュニア
- 名人8段 千賀健永(Kis-My-Ft2)
- 名人6段 森口瑤子
◆俳句の先生 夏井いつき先生
俳句の名人の査定
名人6段「森口瑤子」現状維持
口々に
夕立のこと
路線バス
(すごい夕立があった時に、路線バスに乗ってきた人たちがみんな夕立のことをしゃべってて、ちょっと興奮してて濡れてたり。止んだ後の外の雰囲気も考えた、という句)
◆夏井先生の添削後
口々に乗り来
夕立(ゆだち)の
路線バス
◆昇格試験のポイント
「夕立のこと」の効果の是非←
悩ましいのはジュニアさんの指摘どおりで、バス停に立っているのかバスの中にいるのか。
そこを明確にした方が季語「夕立」の見え方がはっきりしてくる。
「口々」と「夕立」で話していることがわかるので、「こと」はいらない。
名人8段「千賀健永(Kis-My-Ft2)」1ランク昇格⇒【名人9段】
驟雨過ぎ
海の詩集を
買う港
(家族で海沿いのホテルに泊まりに行った。そこから3分くらい行ったところに港があって、その時をエピソードのオマージュ。港に着いた時に本屋、雑貨屋がある中で海の詩集を見つけた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
季語に「夕立」ではなく「驟雨」を選んだ効果の是非←確実に腕を上げている!
だいたい今までの千賀さんはカッコイイのをやるとスベってた。
これは全然スベらずに綺麗に入ってる。
季語「驟雨」と「詩集」がいい意味での静けさ・センチメンタルな感じのムードにとてもよく合っている。
最後の「港」は雨上がりの雨・土・アスファルトの匂いがあり、最後に港まで行くと潮風・海の匂い・嗅覚の効果も押さえている。
そういうところをわかって作っていると信じます!
お見事です!
永世名人 千原ジュニアのお手本
◆50句までの現在の状況:25句(残り25句)
750ccの
飛魚の如
大夕立
(これは750cc書くしかないなと思って。走ってたら凄い雨が降ってきて、高速でもバーッて。「わしゃ飛魚か!」と心の中でツッコんだことをそのまま俳句にした、という句)
◆夏井先生の添削後
750ccは飛魚
夕立の湾岸線
◆掲載の判定⇒ボツ!
【ボツの理由】選択ミス!
「750cc」を「飛魚」と例えると、躍動感もスピード感もある。
選択ミスは「の如」という比喩の表現。
比喩には2つあり、「○○のごと」や「○○のような」という直接な比喩「直喩」。
直喩は作者がそう思ったという作者の存在が句の中に残っている。
「750ccは飛魚」とすると、これも比喩だが「ようだ」や「ごとく」を使わない「隠喩」。
隠喩を使うと作者の姿がなくなって、「750ccは飛魚」という映像が強く印象付けられる。
「大夕立」を「夕立」にして残りをまだ使える。
(添削後)ジュニアさんがこういうことを覚えてくれると、この人はもっと比喩を使える人なので、この機会に解説しておく。
ジュニアさんにお願いがあります。
この句は直喩と隠喩を説明する時に、ものすごくわかりやすい見事なお手本。
研修会などで先生とお話するのですが、この句を使わせてください!
◆50句までの現在の状況:25句(残り25句)
【2023年】
- 3月の成績:0勝1敗(ボツ:3/23)
- 4月の成績:0勝1敗(ボツ:4/23)
- 5月の成績:0勝1敗(ボツ:5/18)
- 6月の成績:1勝0敗(掲載:6/1)
- 7月の成績:1勝1敗(掲載:7/6、ボツ:7/20)
色鉛筆「名人・特待生一斉査定スペシャル」
◆テーマ:異なる3つの質感
◆査定される人
- 名人6段 くっきー!(野性爆弾)
- 名人5段 辻元舞
- 特待生1級 レイザーラモンHG
- 特待生3級 久保田裕之
- 特待生3級 鷲見玲奈
- 特待生5級 栗原恵
- 特待生5級 竹内由恵
◆色鉛筆の先生 三上詩絵先生
特待生5級「竹内由恵」1ランク昇格⇒【特待生4級】
◆お題:わらび餅
◆昇格のポイント:わらび餅、黒蜜、きな粉の質感の描き分け
◆お手本あり
◆三上先生の評価⇒黒蜜が美味しそう!もう少しで飛び級!
- 〇:黒蜜がすごい上手。とろっとした感じが出ている。きな粉も粉の感じが出ている。
- ×:わらび餅が若干硬そうに見える。
特待生5級「栗原恵」現状維持
◆お題:リカちゃん人形
◆昇格のポイント:肌、髪の毛、ドレスの質感の描き分け
◆お手本あり
◆三上先生の評価⇒髪の毛とドレスは上手なのに…
- 〇:カワイイ。サテンの生地の柔らかさやツヤ感があり、髪の毛もサラサラに細かく描いている。
- ×:顔は細かいところはよく描けているが、ちょっとイラストっぽくて人形に見えない。顔の色が薄く、陰影が弱い。
特待生3級「鷲見玲奈」1ランク昇格⇒【特待生2級】
◆お題:アクセサリー
◆昇格のポイント:ガラス、金属(シルバー&真鍮)、皿の質感の描き分け
◆お手本あり
◆三上先生の評価
- 〇:素材の違いがわかる。ガラスと金属がよく描けている。台も綺麗。すごく上手。
- ×:金のペンダントの厚みが均一に感じられない。形が怪しい。
特待生3級「久保田裕之」3ランク昇格⇒【名人初段】
◆お題:かき氷
◆昇格のポイント:シロップ、氷、ガラスの質感の描き分け
◆お手本なし
◆三上先生の評価⇒これぞかき氷のお手本
すごい上手。すごい美味しそう。
果実の入ったシロップがよく描けている。
シロップの白が効果的。
ガラスの器の縁が効いている。ちゃんと立体感が出ている。
氷が本当にふわふわの氷。
これ素晴らしい!
特待生1級「レイザーラモンHG」3ランク昇格⇒【名人3段】
◆お題:梅酒
◆昇格のポイント:ガラス瓶、梅と氷砂糖、プラスチックの質感の描き分け
◆お手本なし
◆三上先生の評価
完璧!
なんでこんなに描けちゃうんだろう?
パッと見てキレイなのは映り込み。
水面の梅と氷砂糖が映りこんでいるのが本当に丁寧に描いてある。
ガラスの影・映り込みで凹凸を表現している。
瓶の中に詰まった梅もよく描けている。
赤い蓋のプラスチックも鈍い光でプラスチックを表現できている。
スゴイ!こんなに描けちゃったらもう…(笑)。
名人5段「辻元舞」2ランク昇格⇒【名人7段】
◆お題:アイスペール
◆昇格のポイント:ガラス、氷、金属の質感の描き分け
◆お手本なし
◆三上先生の評価⇒色の濃さがバッチリ!
想像を超えた仕上がり。
素晴らしい!
すべての質感の違いが描き分けている。
ガラスは完全に透明、氷の形は黒やねずみ色の明暗でモヤっと描いており、ガラスの透明との差が出てる。
トングと取っ手のステンレスの違いを描き分けている。
完璧!
名人6段「くっきー!(野性爆弾)」1ランク降格⇒【名人5段】
◆お題:アクアリウム
浜ちゃんではなく浜田ブリトニーを添える
◆昇格のポイント:ガラス、水草、砂利の質感の描き分け
◆お手本あり
◆三上先生の評価
気になるのはこの子は誰だろう?
- 〇:いろんな色の砂利が入っている。丁寧に1つ1つ描いている。ガラスの透明感もわかる。
- ×:水草の描き方が雑。葉っぱの明暗がちょっとわかりにくい。葉っぱなのか影なのか光なのか、全然わからない。あまりにもごちゃごちゃし過ぎている。絵なのでもうちょっと整理して描いてもいいのかな。
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