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『相棒18』第5話「さらば愛しき人よ」冠城の元カノと切なさが募るラスト

『相棒18』第5話「さらば愛しき人よ」の感想です。

 

 

前回の予告編で冠城さんの元カノの話ということで、期待しての視聴です。
非常に雰囲気のある映像と進み具合で物語が進みました。

 

監督は橋本一さん、脚本は児玉頼子さんでした。


脚本は前回同様に児玉頼子さんが連続でした。


▽目次です▽

 

 

雰囲気は抜群なのに雰囲気だけだった…

前回は地味ながらもきちっと右京さんが正義を示してくれたことと、ラストの意味が生かされていたので満足することができました。


今回は冠城さんがメインなので期待が大きかったせいもあるかもしれませんが、正直ちょっとガッカリでした。


話の展開としてはありがちですし、犯人についても「やっぱり」感がありました。
でも、そこはさして問題ではありません。


全体的に雰囲気だけで物語が進んだことに、物足りなさが生じました。
1時間内に収めないといけませんから、起承転結のためにあっさりしてしまう箇所が出てしまうのは仕方がないのですが、引っ張るだけ引っ張った後の肩透かし感というか、やるせなさというか、すごく残念に思いました。


もっと詩的な話になるのかと思ったら、ただ職業が詩人だっただけという。

 

 

 

後味もよくないラスト 

こういう善人ぶった身勝手な人が犯人というのは、ありがちなパターン。

 


基本的にいい人にはいい人であって欲しいというのがあるのですが、裏の顔がドス黒いという人が多いのが『相棒』。
相棒に限らないですけど、その方がドラマチックにできるからなのだと思います。


人をすごく好きになるところまではいいですが、結局は自分のエゴと独占欲がネジを外しまくったという結果になりました。


しっかり生きていきたい、自分の場所を見つけたと感じたユキが不憫でしたし、その犠牲となった姿を見なければならなかった冠城さんが切なかった。


サイコパスな犯人の不気味な笑みも、冠城さんの切なさが増していました。
この辺りの対比はよかったと思います。
後味最悪ですけど、だからこそユキの死には無念さが募ります。


もし生きていたら冠城さんと再会できていたのかなという余韻がありました。

 

 

とにかく惜しかった回

導入部分の思わせぶりな展開、冠城さんの元カノ、その元カノが実は犯罪者だったという過去、もう少し深みが増した展開であればもっと良かったように思います。
非常に惜しかった。


後味は悪くても、最悪というのではなく、ただただ切ない。
ユキには生きて幸せになって欲しかった、という思いの方が勝るからです。
そこの悲しい余韻は心に響きました。


青酸カリでの死因やユキのラストの美しい遺体場面など細かい疑問に思うようなところもありますけど、全体の物語の部分は悪くなかったと思います。
ただもったいなかっただけです。

 

 

今回の相棒 右京さんの正義の怒り

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ラストの犯人を追い詰める場面で、右京さんは怒り爆発になりかける冠城さんを制して、右京さんが語りかけます。
そこで犯人のエゴと問い詰めます。
右京さんの正義が爆発する場面でした。


右京さんと冠城さんの相棒は、歴代の中でも対等な感じがあります。
馴れ合いもなく、友情に近いわけでもなく。
でも、お互いをすごく認め合っているという感じが出ているのが、冠城さんとの相棒でしょう。
そのバランスが楽しいです。


伊丹さんが必要に応じて読んだ本の感想が知りたいです。
芹沢さんとのやり取りが相変わらず面白い。

 

次回の相棒

右京さん、目が見えなくなっちゃうの?
これは面白いです。
目が見えなくても事件を解決するんですよね?
どんな展開になるのでしょう。


『相棒18』は右京さんがなかなか出てこなかったり、目が見えなくなったり、展開が面白いです。

 

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