今日も暇です。

テレビやドラマの感想などなど。。。

『相棒21』第3話「逃亡者 亀山薫」とても悲しい真実に泣けたが右京さんと亀山さんの信頼が良くわかる回

 

『相棒21』第3話「逃亡者 亀山薫」の感想です。

 

初回で無事特命係に復帰した亀山さんがメインの回でした。

 

監督は橋本一さん、脚本は川﨑龍太さんでした。
川﨑さんは前回の『相棒20』で相棒デビューされて2本ありました。
第9話と第13話です。


ともに人間ドラマを上手に取り入れて、展開を含めて目が離せなかった回だったのを思い出します。
しかも2回ともホロリと来たんですよね。
今回はオープニングからなにやら不穏な感じで、予告でもドキドキでしたけど、とてもよかったと思います。


▽目次です▽

亀山さんが犯人なわけはないが展開が非常に気になった回

オープニングからまさかの容疑者となってしまった亀山さん。
実質復帰第2本目で、すでにインパクトのあるストーリー展開で、亀山さんが大活躍でした。
もちろん、我らの右京さんの推理も冴え渡ります。


2人の関係性もとてもよく表せており、亀山さんらしさ、右京さんらしさがとてもよかったです。


何よりもタイトルがいいですよね。
「逃亡者 亀山薫」ですから。
初期の相棒感もあり、川﨑さんの初代相棒のリスペクトも感じちゃいました。


最初で犯人扱いをされて逃げ回る亀山さんが、右京さんに電話をかける場面。
ここで「右京さんあとはお願いします」と言って電話を切るんですけど、この一言で亀山さんの右京さんに対する信頼度が強く感じられました。
そうそうこれこれ!、とワクワクが止まらなかったです。


その期待に応えて、右京さんは殺された須賀が左ききだと工具の位置とギターから判明します。
あっさりと亀山さんが犯人ではないことが明確になりました。
さすが右京さん!

 

犯人はまさかの…な展開だった

見るからに悪そうな羽柴刑事。
最初のぎらついた目つきからも、すんごく悪そうという印象を見る者に与え、その展開だろうと予想して見ていた方も多いと思います。
私もその1人。


相棒では警察の人が犯人だったというのはよくある展開ですし、覚せい剤の横流しなんて、羽柴刑事ならやりそうと思うわけじゃないですか。
見た目って大事ですよね。
見事にだまされましたし、羽柴刑事役の波岡一喜さんの強烈な個性と演技力の勝ちということでしょう。


ただし、羽柴刑事も全くシロではなかった。
しかも右京さんが1番許せない警察官の罪。


そして、殺人の方の犯人は意外にも塩見さんの奥様でした。
優馬くんのお母さんです。

 

親の気持ちがダイレクトに伝わり辛かった

今回の事件の真相はあまりにも悲しかった。


塩見さんの息子を思う気持ちと、息子の命を救えなかった羽柴刑事の気持ち。


だからといって、覚せい剤を横流しするというのは許されることではありません。
その横流し先を紹介した羽柴刑事も一緒。


亀山さんは羽柴刑事に言った「それでも止めなきゃダメなんだよ」というセリフは、まさに亀山さんらしさがしっかりと出てましたよね。
そうそう、亀ちゃんはこうじゃなきゃ!


右京さんの怒りも重かったです。
でもどうにかなる方法は難しいかったとは思います。


この真相がグッときて切なかったですし、塩見さんが殺されたのではないかと疑っていた息子の優馬くんの最後の涙。

 

自殺だったこともショックでしょうけど、その真相が優馬くんにとってはあまりにも残酷でした、
どうか自分自身を責めないで欲しいです。
きっと亀山さんが時々気にかけてくれるんだろうなとは思いますが。

 

その一方で、奥様は息子・優馬くんのためとはいえ、亀山さんを陥れようとしたわけですから、ちょっと悪質でした。
お母さんの気持ちはわからないでもないですが、須賀とは揉みあっての結果ですから情状酌量の余地があったでしょうに。

 

今回の結末は誰も幸せにはならなかったのが切なすぎました。


そして涙が止まりませんでした。


やっぱり川﨑さんの脚本好きだなぁ。


優馬くんの涙で事件の幕は閉じただけに重く悲しく辛い雰囲気が漂ってましたが、その流れからのこてまり。
右京さんが「少しは君に振り回されるこっちの身にもなってくださいね」と言い放つところもよかった。


あの2人の間に流れる空気感が心地よかったです。

 

▽過去の相棒もどうぞ▽

『相棒21』第2話「ペルソナ・ノン・グラータ」コンビ復活がすべてだった初回 事件は消化不良だが亀山さんで全てOK - 今日も暇です。

 

『相棒20』第13話「死者の結婚」家族の愛に偽りも本物もないと感動 山本舞香演じる娘が意外な展開に - 今日も暇です。