『相棒22』第15話「亀裂」の感想です。
今回は川﨑龍太さん再登場です。
前回悪くないお話でしたけど、詰め込み過ぎがあったのが残念でしたが今回はよかったのではないでしょうか。
相棒のストーリーとしてはほっこり系だったと思います。
監督は橋本一さん、脚本は川﨑龍太さんでした。
▽目次です▽
悪い人がいない回でホッとする
今回のメインゲストである善家さん。
彼が非常にいい人で、まさに「善い家」という名前どおりの人物でした。
お人よしで世話好きで。
でもその裏には夢を叶えられなかったという挫折もある。
その人間性がエンディングに結びついたと思います。
相棒は刑事の物語ですから、どうしても殺人が起こってしまいます。
それはしょうがないのですが、回によっては人が死ななくてもよかったのではないか、というエンディングもあるわけです。
それを綺麗に回避しており、しかも後味も爽やかでした。
ラストもきっと宗介くんも夢を掴もうと一歩踏み出したのかな、と思わせますし、たとえお父さんのような弁護士を目指したとしても将棋を楽しむということも続けていくでしょう。
そういう余韻がとてもよかったです。
今回真に悪い人はいませんでしたが、善家さんのやりすぎ行為は若干目に余ります。
ストーカーを装ったり、少年の将棋の夢と言いつつも自分の夢の押し付けだったり。
それでも許せてしまう雰囲気をまとったのが善家さんでしょう。
ストーカー装いはダメ絶対、ですけどね。
お母さん、めっちゃ気の毒ですよ。
それでも人が殺されずに済んだというのは良い回だったと思います。
怪しい連鎖でドキドキしたが…
最初マッターホルンで生配信中に殺人が起きたのではないか、という疑問からスタート。
結果、実はマッターホルンではなく、日本の奥多摩であることが判明。
これ、本当にマッターホルンだったら事件は起きなかったんですよね(笑)。
その皮肉も面白かったです。
でも、もし本当にマッターホルンであれば、善家さんのたった半年のトレーニングだけで1人で登頂はかなり無理だと思うので、それこそ遭難していたかもしれないとちょっぴり思うわけです。
そう考えると、奥多摩止まりになって正解。
そして、本当に事件の臭いがして捜査開始。
右京さんの推理の元、犯人に近づいていくわけですが、そこに辿り着くまで何人もの怪しい人物を辿ります。
ここがめちゃくちゃ引き込まれました。
「あ、違うんだ」の連続ですからね。
お父さん、有紗ちゃんのお母さん、そして善家さん。
有紗ちゃんのお母さんだけ気の毒ですけど。
ちゃんと善家さんはそのことにも心を痛めていて、本当にいい人なんだなと感じました。
何よりも宗介くんが将棋の夢を諦めて欲しくないという善家さんの想い。
その気持ちは宗介くんのご両親にも伝わったことでしょう。
有紗ちゃんももしかしたらお母さんの気持ちと、善家さんの優しさに触れて、やっぱりアイドル続けようと思っているかもしれませんよね。
善家さんはいろいろ空回ししちゃっているところもあるでしょうけど、憎めない人柄がありました。
今回の登場人物で一番怪しそうだった事務所社長さんは全く関係なかったのは面白かったです。
今回の相棒 右京さんが将棋で負ける
事件解決の他で見どころだったのが、右京さんが宗介くんとの将棋対決で負けたことでしょうか。
前回のチェスの対決の時、右京さんが負けることあるのかなと言いましたけど、まさかその負ける姿を翌週見ることになるとは！
チェスではなく将棋でしたけど、右京さんが得意分野で負けるというのはなかなか。
ただし、本職（？）のチェスでの再対決は右京さんの勝利！
右京さんでも本職には負けるというのがわかって人間味を感じた瞬間です。
藤井聡太さんには勝てないというのもわかりました。
プロですもんね、当たり前か。
あと地味に「土師っち」呼びの右京さん(笑)。
しかし、土師さんはこの事件の顛末とか途中経過は全く気にならなかったんですかね？
あとスイスからの配信かどうかって土師っちからすればわかりそうなものですけど、そこはわかっていて知らんふりして右京さんに挑戦状だったのでしょうか。
この部分は謎でした。
こてまりさんは出てきましたけど、美和子さんがお休みで寂しかったです。
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②『相棒22』第14話「亀裂」犯人はわかるものの展開が想像つかず 右京さんが亀山さん作のティーカップを喜ぶ回 - 今日も暇です。
