2018年9月13日放送の『プレバト才能ランキング』のまとめで、今回は「俳句・いけばな」の査定でした。
俳句で気になるのは、やはり梅沢さん。
今回は一歩前進できるのでしょうか?
また、韓国人のジェジュンさん!
日本語の俳句というハンデをどう対抗するのか見ものです。
人生ずっと勝ち組の相田翔子さんは1位になりそうですが、さてどうでしょうか?
いけばな査定では、有村架純さんが登場し初めてのいけばなに挑戦です。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:古書店街
◆査定される人
岡江久美子さん、大和田伸也さん、ジェジュンさん、相田翔子さん、ひょっこりはんさん
名人6段 村上健志さん(フルーツポンチ)
名人10段 梅沢富美男さん
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「ひょっこりはん」37点
参考書
窓から灯す
花火かな
(一番本を読んでいたのが受験の時。夜勉強しているけど、外はお祭りで大きな花火が打ちあがって光が部屋に漏れて、外は楽しくやっているけど、自分は頑張らなきゃ、という句)
◆夏井先生の添削後
参考書
めくれば窓の
大花火
◆夏井先生の添削
「窓から灯す」というのは、日本語として変。窓で線香花火をしているように思う。直してみたけど、本当にこんなに大花火が見れるくらいの距離だったの?
4位(凡人)「大和田伸也」60点
街漁り
見つけし古書や
帰路良夜
(何年か前にどうしても欲しい本があって、探したらあった。でもお店を出たら夜になっていて、その充実感で「やったぞ」という気持ちを爽やかな風を浴びながら帰路についた、という句)
◆夏井先生の添削後
古書街を
漁る一冊
帰路良夜
◆夏井先生の添削
「帰路良夜」という言葉がいい。詩心がある。もったいないのが、「漁り」「見つけし」と畳みかけてくる。時間軸が目まぐるしく動いている。「見つけし」を使わなくても表現できる。これができたら1位だった。
◆ここがポイント!
動作を入れ込みすぎない
3位(凡人)「ジェジュン」65点
夕虹や
母のカレーの
馨る路地
(この前神田に行ったら古い本屋さんが並んでいて、カレー屋さんも多いと聞いた。すごくカレーの匂いがして、子どもの時お母さんがよく作ってくれたのをその写真を見てイメージを思い出した、という句)
◆夏井先生の添削後
夕虹や
母のカレーを
おもう路地
◆夏井先生の添削
型をきっちり押さえた句。基本中の基本の型。上五に季語と、残りの12音を使うと初心者でも俳句が作れる。「夕虹」「母」「カレー」だとよくある。それでも、あなたがこういう句を作れるのはお見事!
2位(才能アリ)「岡江久美子」70点
魂祭
父の香を追う
書斎かな
(本好きの父が亡くなって14年だが、未だに実家は父の書斎をそのままにしてある。そこに入ると父の香りと思い出が溢れる、という句)
◆夏井先生の添削後
父の香を
慕う魂祭の
書斎
◆夏井先生の添削
「魂祭」を季語で持ってきて、「父の香」「書斎」の言葉のチョイス、持っていき方はいい。微妙なのは「追う」。最後の「かな」と強くなってしまう。「慕う」にすると、いつもの書斎ではなく魂祭の書斎に、父の香を慕って思っているとなる。
1位(才能アリ)「相田翔子」72点
初恋と
秋の陽香る
古書百円
(淡い恋をしていたころに、憧れの人の家が壁中本だらけだった。本は全部古本屋さんで買ってきていた。古本屋さんに行くとそのことを思い出すし、古本の匂いが独特。切ないのが思い出の一冊なのに、100円という価値だという句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
詩心がある句。「古本の匂い」が「秋の陽香る」ような匂いと受け止める。その感覚がすでに詩。上品に読み進むも、下五の「古書百円」というギャップも唸らせる。「初恋」と「古書」が並列に並べられるのがいい。静かな感慨が生まれる。とてもセンスがある一句。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「相田翔子」72点
2位(才能アリ)「岡江久美子」70点
3位(凡人)「ジェジュン」65点
4位(凡人)「大和田伸也」60点
最下位5位(才能なし)「ひょっこり」37点
特待生昇格試験
名人6段「村上健志(フルーツポンチ)」⇒1ランク昇格【名人7段】
作家別に
揃え直して
夜は長し
(秋の夜長は読書や勉強にもいい季節だが、読むだけではなく、本棚の本を作家別に揃えなおすということも楽しく感じる。「揃え直った」あと、まだまだ夜は長い。本を読み返して、「懐かしい。この台詞、好きなんだよな」と思う。こういうことが秋の夜長にがすごく似合うという句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
中七「揃え直して」←動作に心情がよく表れている
本好きな人の動作だとしみじみ感じる。動作だけで何を楽しんでいるのかわかり、作者の行動がそのまま読み手に伝わる。「揃え直して」という複合動作のチョイスもいい。
「夜は長し」は勝手に「夜長」という季語を崩しているが、楽しい思いが伝わるので、作者の意図でわざとやっていると取れる。
実際にはどうかはわからないが。
永世名人への道「梅沢富美男」⇒現状維持
長き夜に
母の声音の
「ぐりとぐら」
(長女が「ぐりとぐら」が大好きで、うちの女房がいつも読んであげていた。うちの子のことを詠んだが、これを読んだ人は「うちの子もそうだったな」って思える俳句)
◆夏井先生の添削後
長き夜や
母の声音の
「ぐりとぐら」
◆昇格試験のポイント
上五「長き夜に」←名人10段のくせに安易
「ぐりとぐら」がいい。「母の声音の」とのセットで、それぞれの立場で場面を思い浮かべることができる。他の本でもいいが、「ぐりとぐら」という響きも可愛い。
「長き夜に」の上五の「に」は散文的になりやすい。「や」で強調をするといい。
これは定石。名人10段のくせに。
いけばなの査定ランキング
◆今回のテーマ:菊
生ける器は自由に選択
◆査定される人
有村架純さん、岡江久美子さん、ジェジュンさん、相田翔子さん
◆いけばなの先生:假屋崎省吾先生
最下位4位(凡人)「岡江久美子」
◆作品名『バースデーケーキ』
◆假屋崎先生の評価
ペッタリしてしまった。
3位(凡人)「相田翔子」
◆作品名『月光花火』
花器を青くした、それは海の上の花火が大好きで、菊を秋の夜長に海上で打ちあがる花火に見たてた。
◆手直しあり
◆假屋崎先生の評価
ドラセナコンシンネの使い方はよかった。菊が少ない。足下の空間が寂しい。
2位(才能アリ)「有村架純」
◆作品名『人』
人に見たてた。色で人の感情を表した。刺さっている木やかすみ草は芯のある人間の核の部分を表現した。
◆手直しあり
◆假屋崎先生の評価
メリハリが効いている。大胆さが発揮されている。初めてとは思えない。枝が中途半端だったのが残念。
1位(才能アリ)「ジェジュン」
◆作品名『暗黒の光』
森の中に力強く咲く花を表現。
◆假屋崎先生の評価
菊の生け方がまるで違う。独創的。ユニークな作品。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「ジェジュン」
2位(才能アリ)「有村架純」
3位(凡人)「相田翔子」
最下位4位(凡人)「岡江久美子」
特待生2級「三上真史」1ランク昇格⇒【特待生1級】
◆作品名『心繋がる』
心を表現。ダイナミックにすることで動の心、静の心を表した。
◆假屋崎先生の評価
豪快かつ華麗。
自由奔放で豪快。華麗さが出ている。菊は秋なのでしっとりした雰囲気があるが、菊の黄色が生きている。100点満点!
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