2018年11月8日放送の『プレバト才能ランキング』のまとめで、今回は「俳句・消しゴムはんこ」の査定でした。
今回は番組史上初となる大惨事が起こりました!
夏井先生の査定後の解説時に、なんとまさかの順位変動が起きました!
これありそうでなかったですよね。
中田喜子さんの女性初の名人にも注目です。
久しぶりの消しゴムはんこの回でした。
田口奈津子先生絶賛の千原ジュニアさんは、消しゴムハンカーとして名人に昇格できるのでしょうか?
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「紅葉と渋滞」
◆査定される人
あべ静江さん、森公美子さん、的場浩司さん、雛形あきこさん、平野ノラさん
特待生1級 中田喜子さん
特待生3級 千原ジュニアさん
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「あべ静江」37点
恋黄葉
届かない想い
もどかしく
(婚期が来ていない独身女性なので、常に「恋」を意識している。渋滞はなかなか目的地に届かないというのと、恋の想いがなかなか届かないもどかしさをかけた、という句)
◆夏井先生の添削後
届かない
恋よ黄葉よ
青空よ
◆夏井先生の添削
届かない想いはもどかしい。恋は想い。これで文字が半分減る。下五はいろいろ展開できる。
4位(才能なし)「平野ノラ」39点⇒森公美子が落ちて3位に浮上!
燃える京
特等席や
秋舞台
(京都の街が燃えているよに紅葉が綺麗。渋滞の車内が特等席。この京という舞台が「秋舞台」、という句)
◆夏井先生の添削後
渋滞を
特等席と
して紅葉
◆夏井先生の添削
失敗の見本市。燃える=秋というのは、陳腐の極み。「秋舞台」って何?論外。「渋滞」を入れないと状況がわからない。
◆ここがポイント
大雑把な表現は避ける
3位(凡人)「森公美子」45点⇒まさかの4位(才能なし)に転落!
変わらぬ景
うつむき見たり
草紅葉
(渋滞で景色が変わらず、いやだなと思ってうつむき見たら草紅葉。「ここにも秋があった」という風景を詠んだ句)
◆夏井先生の添削後
渋滞の
窓より愛でん
草紅葉
◆夏井先生の添削
説明を聞く前には、故郷に帰ると思っていた。故郷に対しての心情を言いたかったと思った。渋滞の変わらぬ景色のことなんですか?言いたかったこととできあがったものに差がありすぎ。これは間違いなく才能なし。4位の下になる(ここで3位と4位が入れ替わる!)。一からやり直しましょう。
2位(凡人)「雛形あきこ」50点
秋夕や
続く尾灯に
父想う
(秋の夕暮れに渋滞をイメージした。自分が運転しているが「この景色は昔父親が運転していた」ということを渋滞の間に思い出した、という句)
◆夏井先生の添削後
夕ぐれの
尾灯に父を
想う秋
◆夏井先生の添削
季語の「秋夕」で時効、「続く尾灯に」で映像、「父想う」で人物・心情が出てきて、それぞれの情報が重ならないように配慮されている。「想う」は俳句ではあまりいらないが気持ちがわかったので、その想いは大きな秋という季節全体に託す。
1位(才能アリ)「的場浩司」70点
渋滞の
窓コツリ京の
どんぐりか
(京都に仕事でよく行く。渋滞して動かないということはよくある。イライラしててフロントガラスにコツンと当たったのがなにかなと思ったらどんぐりだった。「秋も終わるんだな」という気持ちになった、という句)
◆夏井先生の添削後
渋滞の
窓打つ京の
どんぐりか
◆夏井先生の添削
渋滞と窓だけで状況と映像がわかる。「コツリ」って何という小さな謎もいい。京で場所、最後にどんぐりでコツリの謎が解ける。展開が非常に上手く書けている。中七が8音になっているので、「打つ」にすると最後の「か」が活きる。動詞で整えることも大事。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「的場浩司」70点
2位(凡人)「雛形あきこ」50点
3位(才能なし)「平野ノラ」39点←4位から浮上。
4位(才能なし)「森公美子」45点←説明後に3位から降格
最下位5位(才能なし)「あべ静江」37点

特待生昇格試験
特待生3級「千原ジュニア」現状維持
秋日和和日傘回す
MAIKOSAN
(最近体験舞妓という外国人が楽しそうにすごくやっている。海外の人をMAIKOSANで表現。秋日和と和日傘をシンメトリーにしてみた、いう句)
◆夏井先生の添削後
MAIKOSANに
なりきり秋の
和日傘を
◆昇格試験のポイント
上五「秋日和」←季語の扱いが雑
工夫はわかる。俳句は一行で表示する。そうすると「秋日和」と「和日傘」の字面の楽しさはある。「日傘」は夏の季語で、「秋日傘」という季語もある。字面は楽しいが季語の扱いが少々乱暴。発想として調子が出てきているので、そのまま真っすぐ行きましょう!
特待生1級「中田喜子」現状維持
渋滞追ひ越す
八坂の冬鴉
(四条通りの突き当りに八坂神社がある。そこはすごく渋滞をする。なかなか進まないところに、八坂あたりに巣があるカラスが渋滞を追い越していく、という句)
◆夏井先生の添削後
渋滞の頭上
八坂の冬鴉
◆昇格試験のポイント
複合動詞「追ひ越す」←作者の位置
いいところがいっぱいある。「渋滞」「冬鴉」の対比、八坂の冬鴉も上手い。もったいないのが、作者の立っている位置。「渋滞追ひ越す」だと渋滞を追い越す何かがあると思ってしまう。そうなると「八坂の冬鴉」があまり効いてこない。諸悪の根源は複合動詞の「追ひ越す」。本当にもったいない!
消しゴムはんこの才能査定ランキング
◆今回のテーマ:「秋」
◆査定される人
あべ静江さん、酒井敏也さん、白石糸さん、雛形あきこさん
◆消しゴムはんこの先生:田口奈津子先生
最下位4位(才能なし)「あべ静江」13点
◆作品タイトル「松坂城 読書の秋」
阿部サダヲさんへ
◆田口先生の評価
人物のシルエットがわかりづらい。
◆田口先生のお手本ありました。
人物が切り絵みたいでした。
3位(才能なし)「白石糸」15点
◆作品タイトル「どんぐりファミリー」
家族全員を表現。
◆田口先生の評価
はんこを押しすぎているため、全体的にごちゃごちゃしていて主役がわからない。
◆田口先生のお手本ありました。
凄い!
2位(才能アリ)「酒井敏也」26点
◆作品タイトル「鰯の群れ」
HKT48の朝長美桜さんへ。
◆田口先生の評価
はみ出しているのが群れの一部だとわかる。主役をもっと目立たせた方がよかった。
◆お手本なしでしたが、手直しが凄すぎて声が出ました(笑)。
1位(才能アリ)「雛形あきこ」27点
◆作品タイトル「秋の京都」
受験勉強の娘へ京都の紅葉をプレゼント。
◆田口先生の評価
少しずつ色の違う葉が連なって全体的なグラデーションを作っていて神秘的。
◆お手本なし!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「雛形あきこ」27点
2位(才能アリ)「酒井敏也」26点
3位(才能なし)「白石糸」15点
最下位4位(才能なし)「あべ静江」13点
特待生1級「千原ジュニア」1ランク昇格!⇒【名人初段】
◆作品タイトル「秋のさんま」
明石家さんまさんへ。
◆田口先生の評価
目元の皺は難しい。彫刻刀ならではの味わいが出ている。
周りの「消しゴムハンカー」もすごいすごいと言っているので、ぜひ消しゴムはんこ界を引っ張っていってほしい。
ジュニアさんは「僕も消しゴムハンカーの端くれとして頑張りたいと思います!」と宣言!
浜ちゃんに「やかましいわッ!」とツッコまれてました。
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