2019年1月17日放送の『プレバト才能ランキング』で、「俳句・いけばな」の査定でした。
キスマイの北山さんと柴田理恵さんが初の昇格試験に挑みます。
柴田さんはちょっと間が空いた気がしますが、よかったです。
北山さんは歌にダンスに俳句。1個1個が大事と熱弁してました。やっぱりキスマイの人たちは面白いなぁ。
今回はうるさ型の名人がいない上に、松原さんがいらして上品な回でしたけど、それはそれでちょっと寂しいかったですね。
北山さんが奮闘してましたけど。
あと、パンサーの向井さんは多芸ですね。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「冬のバス停」
◆査定される人
松原智恵子さん、升毅さん、内田恭子さん、原田龍二さん、向井慧さん(パンサー)
特待生5級 柴田理恵さん
特待生5級 北山宏光さん(Kis-My-Ft2)
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「原田龍二」35点
焼き芋の
鐘に我が家の
暖想う
(寒い中焼き芋売りの鐘を聞いて、暖かい家の中で焼き芋を頬張るのを想像して、寒さを我慢しようというのを表現した、という句)
◆夏井先生の添削後
焼き芋の
売り子の鐘に
励まさる
◆夏井先生の添削
才能ない人たちはみんな「想い」たがる。焼き芋の鐘によって展開があるんだなと読める。そのあとがダメ。寒さに耐えて自分を励ましながら家に帰るという気分であれば、それを書けばいい。焼き芋を食べながら、励まされながら、あともう一息頑張るぞ、となる。
4位(才能なし)「松原智恵子」60点
牡丹雪
列ほんのりと
バス待つ子
(私はバスを雪の日に待ったことがないので、子どもを送って行ってバス停まで。その時の情景を思い出して詠みました、という句)
◆夏井先生の添削後
牡丹雪
バス待つ列に
吾子の傘
◆夏井先生の添削
「ほんのり」は、良い所と損する所を合わせ持っている。「牡丹雪」は春の季語だが悪いわけじゃない。「ほんのりと」は「牡丹雪」には合っているが、実際には「バス待つ子」にかかってしまう。ほんのりした子なのかな、と迷ってしまう。ご自身の子なのであれば、それを書く方が親の視点がはっきりする。
◆ここがポイント!
映像で表現する
3位(凡人)「升毅」65点
傘の浪
白息吐息
画狂人
(考えても出てこなかったが、絵に見えてきて、葛飾北斎が降りてきた。富嶽三十六景の神奈川沖浪裏に被った。傘の列が浪に見えて。だが、これは俺の作品としては低い、こんなのを描いてちゃダメだぞ。そんな気持ちになった、という句)
◆夏井先生の添削後
画狂人
吐息浪為す
雪の傘
◆夏井先生の添削
発想という観点においては、間違いなく才能がある人。何がもったいないかというと「傘の浪」から始まっていること。順番に読んでいくと最後に「画狂人」で驚いてしまう。画狂人の吐息から始める。久しぶりに燃えた。こういうことを思いつくあなたは、発想として才能のある方。ちょっとだけ技術を学んでください。また来てください!
2位(才能アリ)「向井慧」70点
雪濡らす
バス待つ我の
単語帳
(入試とかセンター試験の時って「雪降ります」みたいなニュースがある。バスを待っている時に少しでも単語を覚えようと単語帳を開くと、雪が単語帳に落ちて濡れてしまっている、という句)
◆夏井先生の添削後
雪が濡らす
バス待つ我の
単語帳
◆夏井先生の添削
ちゃんと出来た句。発想としてこういう句がないわけではない。きちんと光景が描けている。季語「雪」、状態「濡ら」、乗り物「バス」、人物「我」、物「単語帳」。さらに最後の物の「単語帳」に光景が絞られる。これも正しい。しかも最後の「単語帳」が季語の「雪」に戻ってクローズアップされる。このままでもいいが、濡らすをあえて字余りにして強調する方法もある。好みや意図でどちらでもいいが、こういう方法を覚えておくといい。
これ出来たら上等!
◆ここがポイント!
助詞「が」
1位(才能アリ)「内田恭子」72点
遅延証明書の列や
雪の朝
(まだ会社員だった時に、通勤中に雪が降ってきて交通機関が遅れている時に、遅延証明書をもらうために列をなしてて、自分もどうしようかなと思いながら、必要ないかなと通り過ぎる。都心は雪に弱いなというのを思い出した、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
「遅延証明書」なんて俳句になりにくいような長い言葉。調べを作りにくい。
「遅延証明書の列や」で12音。「遅延証明書」でどういう状況で何が起こっているのか、言葉の経済効率がいい。「列」で映像化される。「や」はすぐ上の言葉を強調する。なんと長い列が続いているんだろう。カットが切れて、「雪の朝」なのかとわかる。
俳句は必要なことだけを述べればいいと、わかっている人しか作れない。お見事!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「内田恭子」72点
2位(才能アリ)「向井慧」70点
3位(凡人)「升毅」65点
4位(才能なし)「松原智恵子」60点
最下位5位(才能なし)「原田龍二」35点
特待生昇格試験
特待生5級「北山宏光」現状維持
息白く
独身寂し
空へ嗚呼
(嗚呼覚えてますか?この写真を見て冬ってちょっと寂しいな。独身と寂しいという気持ちが繋がったのと、過去に夏井先生に直された句の中に「嗚呼」というストックがあって、「嗚呼」はカッコいいし「今だ」と思ってできた、という句)
◆夏井先生の添削後
空へ嗚呼
われ独身の
息白し
◆昇格試験のポイント
「寂し」←「寂し」と言うな!
やろうとしていることは伝わる。独身という寂しさを季語「息白く」で表現しようとしている判断は良い。さらにストックしていた「嗚呼」(笑)、これはカッコよく出来ている。「空に」にしなかったのもいい。これを読んだ時に十分寂しいと伝わる。一番のサビからいくと良い。最後の「息白し」にすると締まる。「寂し」なんて言わなくても十分寂しい良い句になる。
特待生5級「柴田理恵」現状維持
頬ゆるめ
仰ぐ鈍空
鰤起し
(鰤起しは北陸地方では冬の雷のこと。普通は「冬の雷、寒くて嫌だな」と思われるが、富山の人は「お!鰤来た」と思う。嬉しい顔をして空を見る。その感じがでればな、という句)
◆夏井先生の添削後
鈍色の
空やいよいよ
鰤起し
◆昇格試験のポイント
上五「頬ゆるめ」←要らない言葉が多い!
いいところもある。季語「鰤起し」が渋くていい。使った時の迫力、地域性、空の感じ、季節の冷たい感じが一気に立ち上がってくる。「仰ぐ」の使用は判断に迷う。「鈍空」と縮めないで「鈍色の空」としっかり空の映像を書いた方がいい。「鰤起し」なので、空の映像・印象を書いた方が得。1番の問題は「頬ゆるめ」。人の表情で鰤起しを待っている期待感を言おうとしたが、「空」や「鰤起し」で上の方向を向いているのに、ここだけアップの光景になって損。そうしなくても期待感は言える。それが「いよいよ」。
いけばなの査定ランキング
◆今回のテーマ:水仙
生ける器は自由に選択
◆査定される人
松原智恵子さん、升毅さん、内田恭子さん、原田龍二さん
◆いけばなの先生:假屋崎省吾先生
最下位4位(才能なし)「升毅」
◆作品名『引き立てる脇役立ち』
水仙を主役というよりも脇役たちで水仙を際立たせた。
◆假屋崎先生の評価
久しぶりにビックリした作品。しっちゃかめっちゃか。これだけ収拾つかず生けられるって史上初の作品。添削不能。
3位(才能なし)「原田龍二」
◆作品名『雪を待つ水仙』
カラフルにしなかった。シンプルにまとめた。
◆手直しあり
◆假屋崎先生の評価
ビックリしたことがある。花が折れていたのに気づかない。繊細さに欠けている。色彩が不鮮明。
◆いけばなの鉄則
色のバランスで焦点を絞る
2位(凡人)「内田恭子」
◆作品名『雪のふる朝』
カスミソウで雪をイメージ。色彩を抑えて繊細にした。
◆手直しあり
◆假屋崎先生の評価
平面的。花を傾けて変化と立体感を出した方がいい。
◆いけばなの鉄則
花を傾け立体感
1位(才能アリ)「松原智恵子」
◆作品名『すいせんのお庭』
水仙が可愛くて中心に持ってきた。周りに色のあるものを生けてみた。
◆手直しあり
◆假屋崎先生の評価
華やかさがある。アカメヤナギが3本同じようにあるので、これが惜しかった。枝をためて曲線を出すといい。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「松原智恵子」
2位(凡人)「内田恭子」
3位(才能なし)「原田龍二」
最下位4位(才能なし)「升毅」
名人初段「三上真史」現状維持
◆作品名『生命のきらめき』
水仙が誕生したイメージ。まわりをきらびやかに支えてくれる花々。
アカメヤナギの枝を上に向け勢いをつけた。
◆假屋崎先生の評価
冒険心が足りない。綺麗にまとまっているが、直線的で単調。面的なものを足すといい。モンステラを3枚使用する。
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