2020年2月6日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・水彩画」の査定でした。
今回の水彩画査定は「昇格降格査定スペシャル」でした。
特待生と名人だけの査定になります。見ごたえありそう。
俳句では前回永世名人の王手をかけた梅沢さんが引き続き連投。
梅沢さんが出演回数多いのはプレバトの顔なので納得!
予告ではけちょんけちょんに言われた風でしたけどどうでしょうか?
そんなにすんなり永世名人になれるはずはないので、今回は降格と見ています(笑)。良くて現状維持。
さてさてどうなりますでしょうか?
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「美容室」
◆査定される人
勝村政信さん、鈴木砂羽さん、津田寛治さん、板橋駿谷さん、大友花恋さん
特待生5級 馬場典子さん
名人10段 梅沢富美男さん
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「鈴木砂羽」37点
染髪し
越中春田
台本膝に
(この間映画撮影をした時に、久々に真っ黒に染めて、富山だったロケ地の越中春田に向かう様子。台本を膝に新幹線に乗った、という句)
◆夏井先生の添削後
髪の色
変え台本を
手に春田
◆夏井先生の添削
詰め込み過ぎ。
読者が混乱するのは、「髪を染めた」という状況、そして「越中」に行ったと思ったら、「春田」という季語の現場に立っている。そう思ったら、最後に「台本」「膝に」となり座っていたのかな、と思う。
一句が含んでいる時間軸が長すぎる。
こういう時はどれかの言葉を1つ諦める。
撮影の始める寸前にする。
4位(凡人)「大友花恋」45点
青信号
うなじくすぐる
春一番
(切ったばかりで外に出て風が吹いた時に、首のあたりがスースーしてちょっと恥ずかしいけれどワクワクしてしまう、という句)
◆夏井先生の添削後
青信号
行けばうなじに
春一番
青信号
春一番に
さわぐ髪
◆夏井先生の添削
季語「春一番」は突風なので、ちょっと合わない。
ただ「青信号」と「春一番」の取り合わせは悪くない。明るくて元気。
中七がアウト。
凡人の人は風を描く時にすぐに「うなじ」とか「くすぐる」とか書く。
(添削後)青信号で歩き出した。そうしたら後ろからうなじに春一番の風がいきなりバーンと吹いてきて、前のめりになる。
「うなじ」は凡人なので、(2案目の)「さわぐ髪」ぐらいだと迫力が出る。
季語のことを勉強して、出直してらっしゃい。
◆ここがポイント!
風に「うなじ」は凡人:誰もが思いつく凡人発想。「さわぐ髪」にすると映像に勢いが出る俳句になる。
◆◇◆ ◆◇◆
俳句云々より、字が綺麗!
めちゃくちゃ美文字だったので、手書きではなくタイプで打ち込んだ字だと思ってしまったほど。
たまーにやる『プレバト』の習字査定に出て欲しいです。
いや~、俳句よりその印象が絶大でした。
若い方で字が美しい方は珍しいので、これをプッシュしていくといいかも。
品よく見えます♪
3位(凡人)「板橋駿谷」52点
春うらら
耳元ハサミ
三連符
(春の暖かさと相まって、耳元で切っているハサミの音が三連符に聞こえて、これからワクワクしていくなという心の高まりを詠んだ句)
◆夏井先生の添削後
うららかや
耳元ハサミ
三連符
◆夏井先生の添削
「春」と「うらら」は共に季語。
これは知識の問題になる。これが勉強していけばいい。
昔「ハルウララ」という競馬の馬が出てきた時に、こういう使い方をする人が増えてきた。
俳句自体は悪くない。
「耳元」「ハサミ」「三連符」と名詞を置いて、1つのリズムを作ろうとしている。春の麗らかな気分とマッチしている。
「うららかや」にしておけば、あとは問題ない。
2位(才能アリ)「津田寛治」70点
受験子に
順番譲る
ヘアサロン
(僕の実体験。中3の春の時サロンに行くと、明日受験の友達が来た。受験なのに何をしてるのかと聞くと、お母さんに受験だから髪を切れと言われて来たという。それを聞いていたおじさんが明日受験なら早く帰って勉強しないといけないと言って、順番を譲ってくれた。それをずっと覚えていた、という句)
◆夏井先生の添削後
受験子に
譲る順番
ヘアサロン
◆夏井先生の添削
今説明してくれたことがちゃんとこの中に綺麗に入っている。
この力は褒めないといけない。
「受験子が散髪屋さんに行く」という句がないわけではない。
ですが、順番を譲るという小さなエピソードをちゃんとすくい取っている。
ここにオリジナリティーがある。そこを褒めましょう!
このままでも良いが、「順番譲る」だと「譲る」という行為に軸足が乗っかる。
(添削後)順番が変わった人たちが見えてくる。
あなたは才能あると思います。ただ人の句をうだうだ言うほどではない!
1位(才能アリ)「勝村政信」71点
春の日の
大人の入り口
蒸しタオル
(小学校6年生の時の実体験。少しずつ太いヒゲが生え始めて、今までは泡だけだったのが、初めて大人が使っていた蒸しタオルを巻いてくれて、それがすごく熱かったが、「熱い」と言ってしまうと子どもだなと思われてしまう。無理に我慢した、という句)
◆夏井先生の添削後
大人の入り口
春日の
蒸しタオル
◆夏井先生の添削
あなたの句だとわかって、かすかにホッとはしております。
思春期に入る実感を「蒸しタオル」という物に託すというのは、よくやったと思う。
問題点は1つある。中七が「大人の入り口」と8音になっている。中七は極力7音にするという定石がある。
この語順ですると8音になってしまう。
こういう時は「大人の入り口」から始め、句またがりに持っていく。
コイツは句またがりを知らない。それぐらいペーペーの弟子。
(添削後)こうしていれば、もっと褒めたかったかな。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「勝村政信」71点
2位(才能アリ)「津田寛治」70点
3位(凡人)「板橋駿谷」52点
4位(凡人)「大友花恋」45点
最下位5位(才能なし)「鈴木砂羽」37点
特待生昇格試験
特待生5級「馬場典子」1ランク昇格!⇒【特待生4級】
啓蟄の決意
辞表と
ショートヘア
(日本テレビを辞めようと決意したとき、後戻りしないために髪をショートにした。季語を「啓蟄」にしたのは冬ごもりの虫が広い世の中に出ていくというのが、会社という安全な船から出ていく自分と重なる、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
名詞「啓蟄」「決意」「辞表」「ショートヘア」4つで構成した是非←前半と後半の工夫が効いている!
この句は名詞4つと助詞2つだけで構成されている。
作者の意図通りの映像と思いが読者の脳の中に伝わる。
前半は句またがりで、映像を具体的にもっていないもので構成されている。
「啓蟄」が季語。虫が出る頃という時候の季語。時候も雰囲気はあるけど、映像はない。
「決意」も心情なので目に見えない。
「辞表」「ショートヘア」は映像として見える。
前半と後半2つ重なることで、1つの言いたいこと、世界、作者の思いが伝わる。
この工夫を強く褒めないといけない。
これが特待生の実力!
◆◇◆ ◆◇◆
俳句のことではありませんけど、馬場アナのこの髪型がよくお似合いでした。
長いよりもショートの方が似合いますよね。
柔らかく見えるし、明るく爽やかに感じます。
永世名人への道
永世名人への道【星4】「梅沢富美男」⇒1つ後退!【星3】
白髪の
薄色に染め
春立ちぬ
(このお題が来たとき本当に困った。楽屋に義理の母親の写真が置いてあった。パッと見たら母親が薄い紫色に染めていた。これだ!これだと思って詠んだ句)
◆夏井先生の添削後
白髪を
うすむらさきに
春立ちぬ
◆昇格試験のポイント
「薄色に染め」の是非←何回同じ失敗するの!(怒)
「白髪を染める」と「春立ちぬ」との取り合わせは悪くない。
「薄色」というのも若い人は「薄紫」と知らない。でも、色の選択は悪くない。
ところがどっこい。「染め」って…。何?
白髪で染めるとわかるからいらない。
これを書いてしまうミスがもう1つある。
「白髪の」の「の」。これのせいで染めるという言葉が必要になる。
「を」にすれば必要なし。
「薄色」はひらがなで「うすむらさき」と優しく書く。
そうするとゆったりと中七が満たされていく。
(添削後)こうすれば美しいでしょう?
それを「染め」なんて…。いい加減にしろよ!
俳句でいらないってことをしっかり覚えてください!
◆◇◆ ◆◇◆
そんなことだろうと思いました(笑)。
梅沢さんは感覚で俳句を詠んでいる部分があるということを指摘しているんですよね。
東国原さんやフルポン村上さんの方がしっかり指摘してますし。
でも、ミスタープレバトは梅沢さんですから、是非とも1番最初に永世名人になって欲しいです。
プレバトの華ですからね。
水彩画の才能 昇格降格査定スペシャル
◆査定される人
- 名人初段 しずちゃん(南海キャンディーズ)
- 特待生2級 鈴木砂羽さん
- 特待生3級 田中道子
- 特待生3級 馬場典子
- 特待生5級 辻元舞
◆水彩画の先生 野村重存先生
特待生5級「辻元舞」1ランク昇格!⇒【特待生4級】
◆お題:蒸気機関車
◆作品名:憧れの弁慶号
◆野村先生の評価
【昇格試験ポイント】→鉄道の質感がプロレベル
機関車に当たる光の強弱がいい。ちゃんとしているからリアルに見える。
筆で色を抜き、鉄の質感を表現している。
隅から隅までスゴイ。
2ランク昇格も目前だったが、欠点あり。それは天井の描き方。違和感が少しだけある。
特待生3級「田中道子」現状維持
◆お題:多摩動物公園
◆作品名:檻の中の世界
◆先生のお手本ありました
お猿さんの毛並みがリアル
◆野村先生の評価
【昇格試験ポイント】→リアリティーが足りない
背景はすごく上手に描けている。遊具の光影も的確。檻の描き方も最小限なのに的確。
欠点はお猿さんがぬいぐるみっぽい。
特待生3級「馬場典子」」1ランク昇格!⇒【特待生2級】
◆お題:新横浜ラーメン博物館
◆作品名:タイムスリップ
◆野村先生の評価
黄昏時の昭和レトロな雰囲気が良い。
全体的に霞がかかったような青いトーンが成功している。
なかなかこう描けない。上手!
特待生2級「鈴木砂羽」1ランク昇格!⇒【特待生1級】
◆お題:遊園地
◆作品名:ファンタスティックベイビー
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
メリーゴーランドは本当によく描けている。
電球1個1個、本当に丁寧に細かく手が入っている。
光る電球の描写が見事。
指でぼかして描いた木の葉っぱが自然。
名人になるには、構図取りが少し盛り込み過ぎ。描かないという判断も大事。
名人初段「しずちゃん(南海キャンディーズ)」現状維持
◆お題:水族館のイルカショー
◆作品名:あと5人に水かけたらいい?
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
水しぶきは上手。確実に上達している。
しずちゃんはプレバト水彩画の「トップ・オブ・ザ・トップ」なので、名人という地位にある限り、やはり厳しく見ざるを得ない。
これは残念。イルカショーなんだからイルカの顔を描いて欲しい。
◆◇◆ ◆◇◆
しずちゃんには相変わらず厳しい野村先生ですけど、プレバト水彩画の「トップ・オブ・ザ・トップ」だからということが明確になりました。
やはり最高位にいるというしずちゃんには、圧倒させるものを見せて欲しいということでしょう。
最高位についている方々は皆さん、それぞれ苦しまれてますから。
次回に期待したいです。
▽前回のプレバトです▽
『プレバト!!』1月30日「俳句・盛り付け」梅沢が永世名人リーチ!ロバート馬場がまさかの降格!? - 今日も暇です。