2020年7月2日放送の『プレバト才能ランキング』は、「俳句・水彩画」の査定でした。
今回は俳句と水彩画で特待生昇格がそれぞれからありました!
また、かまいたち山内さんが面白かったです。
夏井先生にイジられて最高でした。
梅沢さんは絶好調で、夏井先生に歯向かい浜ちゃんに怒られてました(笑)。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「ペットボトルのお茶」
◆査定される人
市川右團次さん、筒井真理子さん、鷲見玲奈さん、みちょぱさん、山内健司さん(かまいたち)
永世名人 梅沢富美男さん
名人2段 立川志らくさん
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「山内健司(かまいたち)」10点
祭りの夜
氷に溺れる
君を救い
(ペットボトルを擬人化した。祭りで氷の中にペットボトルのお茶が入っている。そのペットボトルを助ける。救うというのをやった。さらに「君を救い」を「金魚すくい」を自分の中で掛けてみた。二重にも三重にも案を張り巡らせて書いた、という句)
◆夏井先生の添削後
夜店の灯
氷に溺れる
ペットボトル
◆夏井先生の添削
こういうのを直せと言われても本当に困る。
お話を聞いてやろうとしたことはわかりましたが、伝えたいことは伝わっていない。
夏の祭りじゃなく氷祭りなのかと思ってしまう。氷の祭りで溺れた人がいて君を救いに行ったと思った。
擬人化したかったという気持ちはわかるが、擬人化をやっている場合じゃない。
ペットボトルと率直に書くしかない。そうすれば遭難とは思わない。
二重三重に仕掛けて全部失敗したケースです。
◆◇◆ ◆◇◆
漫才やコントでは天才ぶりを発揮する山内さん。
俳句ではイタイ感じになってましたけど、浜ちゃんも読み上げた瞬間大笑い(笑)。
夏井先生も志らくさんの句の時にまでイジってましたし、ある意味インパクトがありました。
ジュニアさんのようにいつか名人になったら面白いのに。
4位(才能なし)「鷲見玲奈」35点
汗拭ひ
凍る茶逆さに
唾を飲む
(小学6年間サッカーをやっていた。家から持ってきた凍らせたペットボトルが溶けなくて中々飲めないもどかしさを表した、という句)
◆夏井先生の添削後
凍りたる
麦茶逆さに
溶かし飲む
◆夏井先生の添削
伝えたいことの焦点が絞られていないケース。
全部入れ込もうとして失敗の典型的なケース。
「汗拭ひ」を入れると時間軸が長すぎる。
季語を「麦茶」にする。
溶かしながら飲む状況を入れる。
3位(凡人)「みちょぱ」50点
梅雨晴間
カメラ片手に
知恵絞り
(梅雨の合間にちょっと晴れる時がある。その時にカメラで写真を撮る。ペットボトルを置いて良い感じで写真を撮りたくて、角度や構図を考えている、という句)
◆夏井先生の添削後
梅雨晴間
構図決まらぬ
ファインダー
◆夏井先生の添削
「知恵絞り」が致命的に凡人。
これを映像にしなければならない。
「構図」という言葉を使えばいい。
ファインダーとすればカメラのことの映像にできる。
2位(凡人)「市川右團次」65点
若夏を
ラッパ飲みする
白帽子
(息子が夏の白い小学校の帽子を被って、ペットボトルをラッパ飲みしている姿が浮かんだ、という句)
◆夏井先生の添削後
制帽は白
はつなつを
ラッパ飲み
◆夏井先生の添削
発想は悪くない。
季語「若夏」は沖縄で稲の穂が出る初夏のこと。
これを読んでいくと沖縄の一足早い夏をラッパ飲みするかのように楽しんでいるとなる。
子どものことならそれを書けばいい。
語順がよくない。
季語を「はつなつ」にするといい。
1位(才能アリ)「筒井真理子」72点⇒特待生昇格!
あの人の
よからぬうわさ
麦熟れ星
(夏井先生の「絶滅危急季語辞典」に麦熟れ星が載っていた。好きな人のよからぬうわさを聞いた。その時は人の悪口を言うのは良くないと思ったが、本当だった。その時も結構な年だったので「熟れ」と「イヤな感じ」がマッチするなと思った、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
兼題写真から、作者の心の中をかき混ぜてこの体験を引き出してきたことにささやかな驚きを覚えた。
どんな人かは一切言ってない。具体的に言わないことで読み手に想像させる。
「よからぬうわさ」に悪い噂と言っても良いが、「よからぬ」というところに信じたくない、本当だろうかという迷いの気持ちが読み取れる。
麦が熟れる頃大地は湿気を帯びた熱い空気を内蔵している状態になる。
噂を信じるべきか心が波打つ感じ。
これは良い!面白い!大人の句ですよ!
勉強なさった跡がありありと見える。これなら特待生になっても大丈夫!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「筒井真理子」72点⇒特待生昇格!
2位(凡人)「市川右團次」65点
3位(凡人)「みちょぱ」50点
4位(才能なし)「鷲見玲奈」35点
最下位5位(才能なし)「山内健司(かまいたち)」10点
名人・特待生昇格試験
名人2段「立川志らく」1ランク昇格!⇒【名人3段】
三ツ矢サイダー
三島由紀夫の覚悟
(毎度の人物俳句。三島由紀夫は三ツ矢サイダーが好きだった。サイダーを詠んだ句もある。三島由紀夫が亡くなったのは秋だが、亡くなる年の夏覚悟を決めてサイダーを飲んだんじゃないかという妄想句)
◆夏井先生の添削後
◆昇格試験のポイント
固有名詞を2つ取り合わせたことの是非←企みが成功している
「三ツ矢」と「三島」で韻を含んでいる。
ただのサイダーではなく三ツ矢サイダーにすることで、ロゴを含めた映像が見えてくる。
三島由紀夫にはサイダーの句がある。それをちゃん調べている。
三島の句「ワイシャツは白くサイダー溢るゝ卓」
それを抑えた上で取り合わせている。
「サイダー」の泡に対して、「覚悟」という強く堅い言葉で対比させている。
いろんな企みを二重三重に張り巡らせている。
全部成功している。
名人になると二重三重の企みのバランスが取れる。
ここらへんまで来てから企んでいただけたらいいと思いますよ(⇒山内へ)
永世名人 富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:19句(残り31句)
藻の花や
ペットボトルに
さやさやと
(米原の街道筋に綺麗な水が流れている。そこに藻の花がある。お土産にスイカやペットボトルがあってそれを思い出した。そういう川も見たことがあるという映像が見えてくる、という句)
◆夏井先生の添削後
ペットボトル
冷えて藻の花
さやさやと
◆掲載の判定⇒ボツ!
【ボツの理由】ちゃんと冷やせ!
「藻の花や」とくればみんな水辺を思い浮かべる。
そのあとにペットボトルが出てくるが、どのくらいの人が川の水で冷やしていると思うのか。何割の人が思ってくれるのか。
ペットボトルがゴミのように流れ着いたと思う人もいる。
ペットボトルをちゃんと冷やしましょう!
子どもたちの期待を裏切らないように励んでください!
◆◇◆ ◆◇◆
査定前に浜ちゃんから「あと31句ですから、早く本にしてとっとと番組から出て行って欲しんですよ。ずーーっとおるから」と言われてました(笑)。
今日は浜ちゃんにより怒られてましたね。
vs浜ちゃん、vs夏井先生と今回の梅沢さんも面白かったです。
水彩画の査定ランキング
◆査定される人
泉谷しげるさん、市川右團次さん、野崎萌香さん、鷲見玲奈さん
特待生4級 千賀健永さん(Kis-My-Ft2)
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点満点
◆水彩画の先生 野村重存先生
最下位4位(才能なし)「鷲見玲奈」10点
◆作品名:スタート地点
東京スカイツリー
◆採点
- 切り取り方:5点
- 正しい描写:1点
- 明暗:4点
- 合計:10点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
背景が全部空なのに、建物の周りに空がない。空の青が塔をよけている。空白になっている。
3位(凡人)「市川右團次」21点
◆作品名:奥多摩の春
奥多摩の渓谷
◆採点
- 切り取り方:7点
- 正しい描写:5点
- 明暗:9点
- 合計:21点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
しっかり色が塗られていて力強い印象。
木や森がパッと見わからない。
色や雰囲気で乗り切ろうとしている。
2位(凡人)「野崎萌香」22点
◆作品名:風待月の紫陽花
東京都府中市 郷土の森美術館
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:5点
- 明暗:7点
- 合計:22点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
すごく一生懸命描いている。
丁寧で色の工夫がある。
奥に行くと紫陽花がおはぎに見える。
遠近感が出ていない。
1位(才能アリ)「泉谷しげる」30点⇒特待生昇格
◆作品名:空からのお使い
中目黒の何気ない風景
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆野村先生の評価
何でもない景色をドラマチックに描いている。
ダイナミックな構図に見える。
形もきちんとかけている。
ただの才能アリじゃないです。特待生昇格です!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「泉谷しげる」30点⇒特待生昇格
2位(凡人)「野崎萌香」22点
3位(凡人)「市川右團次」21点
最下位4位(才能なし)「鷲見玲奈」10点
特待生昇格試験
特待生4級「千賀健永(Kis-My-Ft2)」1ランク昇格!⇒【特待生3級】
◆お題:六本木ヒルズ
◆作品名:キスマイヒルズ
◆先生のお手本なし!
◆野村先生の評価
六本木ヒルズをちょっと横にずらした構図がいい。
窓の色の配置もいい。
根気よく描いている。
▽前回のプレバトは夏井先生が選ぶ俳句ベスト50です▽
『プレバト!!』6月25日 ベスト1俳句はどれ?夏井先生が選んだ歴代俳句ベスト50 - 今日も暇です。