2022年3月24日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・色鉛筆」の査定でした。
今回の俳句では、2大永世名人が揃って登場。
梅沢さんと東国原さんが揃って掲載になるのか、またはシュレッダー行きなのかが面白かったです。
色鉛筆では池田鉄平が素晴らしい色鉛筆画を描いてました。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題：「セルフレジ」
◆査定される人
- 八嶋智人
- 酒井美紀
- 鈴木福
- 山之内すず
- 村上（マヂカルラブリー）
永世名人 梅沢富美男
永世名人 東国原英夫
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位（才能なし）「鈴木福」30点
非接触
いつになるやら
雪の果て
（非接触が続くがいつに終わるのかと思っていたら「雪の果て」という季語を歳時記で見つけた。コロナもいつか果てがくる。ただいつになるんだろうという気持ちの句）
◆夏井先生の添削後
雪の果いつ
非接触
いつ終わる
◆夏井先生の添削
「いつになるやら」が中七の位置にあるので、非接触がいつになったら始まるのか、という風にも読めてしまう。
始めるとしたら「雪の果て」から。
非接触も雪もいつ終わるかな？
その気持ちを率直に書きましょう。
4位（凡人）「山之内すず」45点
春の夕
カーテン手に取る
新天地
（上京してきて新生活に向けて物を買う。その店でもセルフレジはあったので、春の夕時に見知らぬ土地の見知らぬ場所でカーテンを手に取って、これから一人で頑張って生きていくぞ、という句）
◆夏井先生の添削後
新しき
カーテン新天地の
春夕（しゅんせき）
◆夏井先生の添削
あの兼題写真からカーテンでお店なのかなという疑問は出てくる。
新生活を入れたらいい。
（添削後）描きたい内容と文字の響き、調べ、そういうのも全部考えるもの。
3位（凡人）「酒井美紀」47点
セルフレジ
ピッと奏でる
燕かな
（春にコンビニの軒先で燕が巣を作っていたりする。セルフレジで自分でピッとやると燕の子どもたちが「ピーピー」鳴いているような音みたい、という句）
◆夏井先生の添削後
セルフレジ
ピッと子つばめ
親燕
◆夏井先生の添削
セルフレジをそのまま取り込んでみようというところで、果敢な挑戦。
問題点は音があると「奏でる」は言わなくても良い。
「奏でる」は擬人化。
凡人は擬人化すると何かやった気になる。
もう1つもったいないのは、最後の「燕かな」の詠嘆。
この句の場合は詠嘆が効いていない。
自分だけ気持ちよくなるタイプの詠嘆。
2位（凡人）「八嶋智人」55点
非接触
薫風に押され
すすむ
（触れないことがどんどん増えていってる。それが寂しかったりするなと思ったけど、スーパーやコンビニ出た時の春の爽やかな風が吹いて、レジの袋もカサカサいって、こんなんで落ち込んでたらダメだな。前向きに行こう、という句）
◆夏井先生の添削後
非接触の
レジより
薫風の空へ
◆夏井先生の添削
「非接触」という俳句になりにくいような言葉を果敢に取り込んできている。
その姿勢は褒めるべき。
場所がレジだったのであれば、非接触の場所がレジだと書くべき。
（添削後）本来なら減点したいぐらいなんですが、したところで凡人であることは変わらないのです。
1位（才能アリ）「村上（マヂカルラブリー）」70点
ニラを手に
持ってつれなし
セルフレジ
（家で鍋でもやろうかなとスーパーに買い物に行くんですけど、セルフレジで人がいない。家に帰っても人がいない。寂しいな、という句）
◆夏井先生の添削後
韮を手に
持ってつれなき
セルフレジ
◆夏井先生の添削
植物とか生き物はカタカナで書きがち。
季語として書く時には基本的には漢字で書く。
「手に」とあれば、「持って」はいらない。
ただこの句の場合は「持って」は捨て石のような働き。
なくてもいいが、あることによって1つの得は生まれる。
「つれなし」は持っている人が素知らぬ風で立っている。
セルフレジがつれなしだったとしたら、話を聞くと「つれなきセルフレジ」の可能性はある。
セルフレジのイメージに乗せているとしたら、この位置に「つれなし」「つれなき」という言葉を入れたことはとても良い判断。
「つれなし」があるから「持って」が捨て石に。
そういうところまで全部考えてお作りになったんだと私は信じております。
◆順位まとめ◆
1位（才能アリ）「村上（マヂカルラブリー）」70点
2位（凡人）「八嶋智人」55点
3位（凡人）「酒井美紀」47点
4位（凡人）「山之内すず」45点
最下位5位（才能なし）「鈴木福」30点
永世名人 富美男のお手本
◆50句までの現在の状況：41句（残り9句）
セルフレジだけの
コンビニ
花曇
（セルフレジに行くと辛くなる。やることが難しくて気持ちが落ち込んでいく、という句）
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定！
【掲載決定の理由】力を抜く勇気！
これは淡々と書いているだけ。
前半が人工的なもので、下五の季語「花曇」が自然のもの。
遠近感みたいなのは当然考えている。
大事なのは「だけの」。
これで「全部セルフレジか」というささやかな困惑が見える。
それが季語「花曇」との響き合いができる。
コンビニで買ったものが花見のためのものかもしれない。
読んだ人たちは想像し始めてくれる。
おっちゃんもう下手なことはしない方がいい！
◆50句までの現在の状況：42句（残り8句）
【2021年】
- 1月の成績：2勝1敗（掲載：1/7・1/28、ボツ：1/21）
- 2月の成績：1勝1敗（掲載：2/4、ボツ：2/11）
- 3月の成績：1勝1敗（掲載：3/4、ボツ：3/18）
- 4月の成績：1勝3敗（掲載：4/29、ボツ：4/8、4/15、4/22）
- 5月の成績：1勝2敗（掲載：5/20、ボツ：5/6、5/13）
- 6月の成績：2勝1敗（掲載：6/17・6/24、ボツ：6/10）
- 7月の成績：2勝1敗（掲載：7/8・7/15、ボツ：7/1）
- 8月の成績：1勝3敗（掲載：8/19、ボツ：8/5、8/12、8/26）
- 10月の成績：0勝1敗（ボツ：10/28）
- 11月の成績：2勝1敗（掲載：11/4・11/18、ボツ：11/25）
- 12月の成績：1勝2敗（掲載：12/9、ボツ：12/2、12/16）
【2022年】
- 1月の成績：：1勝0敗（掲載：1/6）
- 3月の成績：：1勝1敗（掲載：3/24、ボツ：3/3）
永世名人 東国原英夫のお手本
◆50句までの現在の状況：31句（残り17句）
自動精算機
なかでやにわに
春祭り
（自動精算機に慣れていないが電子マネー決済とか賑やか。現金いれてくだい、支払い方法を選んでください。僕にとっては祭りのよう。ただ「なかで」がものすごく悩んだ、という句）
◆夏井先生の添削後
自動精算機
やにわに
春吐く音
◆掲載の判定⇒ボツ！
【ボツの理由】企みすぎ！
「なかで」問題ももちろんあるが、「やにわに」という言葉の面白さはある。
「なかで」は完全に説明。
もう1つの大問題がある。
機械の中が「春祭」みたいだという気持ちはわかる。
わかるが比喩が強引。
（添削後）釣銭の音が春の音のようですよぐらいまでの比喩しかできない。これは無理がある。
◆50句までの現在の状況：31句（残り17句）
【2021年】
- 7月の成績：1勝0敗（掲載：7/15）
- 8月の成績：1勝0敗（掲載：8/12）
- 9月の成績：2勝0敗（掲載：9/2、9/23）
- 10月の成績：0勝1敗（ボツ：10/21）
- 12月の成績：0勝1敗（ボツ：12/2）
【2022年】
- 2月の成績：1勝1敗（掲載：2/24、ボツ：2/17）
- 3月の成績：0勝1敗（ボツ：3/24）
色鉛筆の査定ランキング
◆査定される人
- 池田鉄洋
- 酒井美紀
- 鈴木福
- 野田クリスタル（マヂカルラブリー）
特待生3級 鷲見玲奈
◆色鉛筆の先生 三上詩絵先生
◆採点
- 色選び：10点
- 明暗：10点
- デッサン力：10点
- 合計：30点満点
最下位4位（凡人）「酒井美紀」21点
◆お題：チューリップ
◆採点
- 色選び：9点
- 明暗：5点
- デッサン力：7点
- 合計：21点
◆先生のお手本ありました
◆三上先生の評価
花びらが1枚ずつ重なっているのがわかる。
繊維に沿って塗ってあるのは良い。
色が薄いので、もっと塗り込んだ方がチューリップの肉厚な葉の感じや濃い色の印象が出せた。
3位（凡人）「鈴木福」24点
◆お題：ビスケット
◆採点
- 色選び：9点
- 明暗：7点
- デッサン力：8点
- 合計：24点
◆先生のお手本ありました
◆三上先生の評価
フチ周りの凹凸がちょっと残念。
焼き目の中に陰影があるが、内側は描けているのに外側は表現できていない。
2位（才能アリ）「野田クリスタル（マヂカルラブリー）」26点
◆お題：焼き鳥
◆採点
- 色選び：8点
- 明暗：9点
- デッサン力：9点
- 合計：26点
◆先生のお手本ありました
◆三上先生の評価
肉のボコボコした感じが出ている。
脂が光ってる感じが良い。
ネギの緑の部分だけ違和感がある。
焼いているのでこんなに綺麗な緑ではない。
1位（才能アリ）「池田鉄洋」30点⇒特待生昇格！
◆お題：スニーカー
◆採点
- 色選び：10点
- 明暗：10点
- デッサン力：10点
- 合計：30点
◆先生のお手本なし
◆三上先生の評価
迫力がある。
紐自体に細かな織目を描いている。
紐に影をいれているため紐の厚みもわかる。
キャンパス地のところも真っ白く縫い目を削って、布という感じがわかる。
ここまでしっかり描かれているので特待生でいいと思う。
◆順位まとめ◆
1位（才能アリ）「池田鉄洋」30点⇒特待生昇格！
2位（才能アリ）「野田クリスタル（マヂカルラブリー）」26点
3位（凡人）「鈴木福」24点
最下位4位（凡人）「酒井美紀」21点
名人・特待生昇格試験
特待生3級「鷲見玲奈」現状維持
◆お題：ピザ
◆先生のお手本ありました
◆三上先生の評価
一番良いのは周りの生地。
フワっとしながら焦げ目でカリッとした感じ。
焼けたトマトやツヤッとした感じもわかる。
お上手です。
チーズのトロッと溶けた感じや流れている感じがわからない。
存在感がないと感じるのは陰影がない。
陰影を思い切ってつけるとだいぶ変わると思う。
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