2022年6月9日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・水彩画」の査定でした。
今回は水彩画から2人の特待生が誕生しました。
こがけんさんは前回の色鉛筆で素晴らしい絵を書かれましたが、まさかの4位で1人だけ特待生になれず。
そのリベンジです。
ジャニーズからは美大出身の中村嶺亜が力作を描かれてました。
俳句では、全員が才能アリ経験者で競いました。
千賀さんはさすがという感じの良い俳句を詠んでました。
志らくさんの俳句が短編小説のようだと夏井先生がおっしゃってましたが、そのとおりで素人の私でも余韻たっぷりの良い俳句でした。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「最後の一個」
◆査定される人
- 藤真利子
- 高橋克実
- 平井理央
- 小籔千豊
永世名人 梅沢富美男
名人5段 立川志らく
名人4段 千賀健永(Kis-My-Ft2)
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「小籔千豊」20点
前の人
頼む!頼むな!
ラス苺
(これはアカンのですね。僕はこの写真の状況になった時、これしか思ったことがない。何人か並んでいてだんだん苺のヤツが無くなって、前の人が選んでいると「頼む!頼むな!」といつも思っていた、という句)
◆夏井先生の添削後
苺ケーキ
残り一つの
列にゐる
◆夏井先生の添削
写真を見てる前提で、俳句は存在するわけじゃない。
俳句は字面がすべて。
前の人が頼む頼むなでは、なんか揉めてる人がいるだけ?
そして最後に「ラス苺」という訳の分からない言葉が出てくる。
俳句は「頼む!頼むな!」と絶叫するよりも、淡々と場面を描写するだけでいい。
(添削後)「苺」だけ使えた。
3位(凡人)「藤真利子」60点
母老ひて
濡れ傘杖に
苺買ふ
(雨の日にびしょびしょの傘を杖にして、母が大好きなイチゴのショートケーキを買う、という句)
◆夏井先生の添削後
苺買ふ
母よ濡れ傘
杖として
◆夏井先生の添削
これはものすごく惜しい句。
やろうとしていることもいいし、お母さんの様子を中七で観察しているのも良い。
苺が良い。日常のささやかな幸せを象徴するような。
苺の赤が印象として残るのもすごく良い。
「濡れ傘杖に」で老いているのはわかる。書かなくても十分想像できる。
苺から始める。
(添削後)こうすれば今日はこれが1位だった。
2位(才能アリ)「平井理央」70点
鼻に汗
最後のグミを
舐める吾子
(グミが大好きな子どもが、最後の1つになると長く楽しみたいためにアメみたいに舐める。それを見せてくれる。それがすごく可愛らしくて愛しい、という句)
◆夏井先生の添削後
子の鼻の
汗よ最後の
グミは舐め
◆夏井先生の添削
日常の小さな出来事を素直に書く。
その心持ち、態度が良い。
「グミを舐める」という動作が何と言っても可愛い。
このままでもいいが、やれることは少しある。
「鼻」と「吾子」が離れているので、ここをもうちょっとくっつけて汗をクローズアップ。
最後にグミの光景を添える。
季語は「汗」なので、こうすれば際立ってくる。
上を目指すためにやってみる。
1位(才能アリ)「高橋克実」72点
梅雨夕焼
タイムセールへ
駆ける父
(夕方になると割引のシールを貼るタイムセール。それを買いに行かされる。刺身の端だけのパックは一番人気。あれがないと怒られる。それが最後の1個であった時は父として嬉しい、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
季語「梅雨夕焼」が良い。
「タイムセール」という言葉も上手く使った。
これで場所や場面が一単語で浮かぶ。
最後の「駆ける父」で動作と人物。
どこも情報がかぶっていない。
父の背後に梅雨夕焼がもう一回見えてくる。
季語を主役にするというのも出来ている語順の俳句。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「高橋克実」72点
2位(才能アリ)「平井理央」70点
3位(凡人)「藤真利子」60点
最下位4位(才能なし)「小籔千豊」20点
名人・特待生昇格試験
名人4段「千賀健永(Kis-My-Ft2)」1ランク昇格⇒【名人5段】
雷声や
絶島の
ロンサムジョージ
(ロンサム・ジョージは亀。絶滅したピンタゾウガメの最後の1匹がロンサムジョージ。それを最後の1個とかけた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「雷声」「絶島」を選んだ是非←良いたくらみ
ここまで発想を飛ばすことの是非があるかもしれないが、とてもよく企めている。
「雷声」は雷と現象は一緒だが、声があることで絶滅する生き物の叫びのような印象をこれでちょっと匂わす。
「絶島」は絶滅のイメージもあるが、拒絶のイメージもある。
「雷声」「絶島」の硬い、大袈裟な響きも最後の「ロンサムジョージ」の存在によってたくらんでやっていると伝わる。
名人5段「立川志らく」1ランク昇格⇒【名人6段】
清貧の菓子屋
青簾に忌中
(古いお菓子屋さんがあって、ある時閉まっていた。ものすごくきれいな簾に「忌中」とあった。それでこの店の誰かがなくなった。この店がなくなっちゃうんだ。最後のお店、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
句またがりを選んだ是非←まるで短編小説
当のお店屋さんからすれば「清貧」なんていらんお世話になる。
おっちゃんが言うとおり、そこが引っ掛かるというのも1つの考え方。
作者自身としてはそこに企みがある。
「清貧の菓子屋」だけで小さなストーリーがある。
古いお菓子屋さんなんだけど、だんだん流行らなくなってきて、でもこだわりはあって。そんなお菓子屋さんが見えてくる。
季語「青簾」の後に「忌中」。
物語が一気に動き出す。
青簾と白と黒。色彩的に鮮やか。
読み終えた後、このお菓子屋さんはどうなっていくのだろう?
読み手の中に植え付けられて、そこからみんな勝手に想像し始める。
永世名人 梅沢富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:44句(残り6句)
言の葉や
追えば消えゆく
夏の蝶
(これは自分のことも考えて詠んだ。俳句は最後の言葉で印象が変わる。なかなか浮かばない。それと一緒で夏の蝶も追うとパーッといなくなる。知らん顔をすると寄ってくる、という句)
◆夏井先生の添削後
言の葉や
追えば夏蝶
風に消ゆ
言の葉や
追えば揚羽蝶は
風に
言の葉や
追えば黒揚羽は
風に
◆掲載の判定⇒ボツ!
【ボツの理由】ゆるい!
「言の葉や」で切ることによって、「追えば消えゆく」で夏の蝶の描写になっている。
「追えば消えゆく夏の蝶」が「言の葉」のイメージと軽く触れ合っている。
そこを狙っている。
その狙いは悪くない。
蝶の描写として追えば消えてしまうというのはありがち。
そこがもったいない。ゆるい。
おっちゃんが言った「黒揚羽」「揚羽蝶」をしっかり描いた方が印象が鮮やかになる。はっきりと映像が見える。
◆50句までの現在の状況:44句(残り6句)
【2021年】
- 1月の成績:2勝1敗(掲載:1/7・1/28、ボツ:1/21)
- 2月の成績:1勝1敗(掲載:2/4、ボツ:2/11)
- 3月の成績:1勝1敗(掲載:3/4、ボツ:3/18)
- 4月の成績:1勝3敗(掲載:4/29、ボツ:4/8、4/15、4/22)
- 5月の成績:1勝2敗(掲載:5/20、ボツ:5/6、5/13)
- 6月の成績:2勝1敗(掲載:6/17・6/24、ボツ:6/10)
- 7月の成績:2勝1敗(掲載:7/8・7/15、ボツ:7/1)
- 8月の成績:1勝3敗(掲載:8/19、ボツ:8/5、8/12、8/26)
- 10月の成績:0勝1敗(ボツ:10/28)
- 11月の成績:2勝1敗(掲載:11/4・11/18、ボツ:11/25)
- 12月の成績:1勝2敗(掲載:12/9、ボツ:12/2、12/16)
【2022年】
- 1月の成績:1勝0敗(掲載:1/6)
- 3月の成績:1勝1敗(掲載:3/24、ボツ:3/3)
- 4月の成績:1勝2敗(掲載:4/21、ボツ:4/14、4/28)
- 5月の成績:1勝3敗(掲載:5/4、ボツ:5/12、5/19、5/26)
- 6月の成績:0勝2敗(ボツ:6/2、6/9)
水彩画の査定ランキング
◆査定される人
- 藤真利子
- 新山千春
- 中村嶺亜(7 MEN 侍)
- こがけん(おいでやすこが)
名人2段 レイザーラモンHG(レイザーラモン)
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆水彩画の先生 野村重存先生
最下位4位(才能なし)「新山千春」10点
◆作品名:その手の先に…
羽田空港
◆採点
- 切り取り方:2点
- 正しい描写:4点
- 明暗:4点
- 合計:10点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
雲の微妙なニュアンスを滲みで表現していて、水彩絵の具を上手に使っている。
何をやってるのか全然わからない。
ワイヤーが曲がっているがロープに見える。
指で押さえてるのは何なのか?
せっかく空はきれいに描かれているのに、ワイヤーでぶった切られているのが惜しい。
無い方が見送っている感が出る。
3位(才能アリ)「藤真利子」28点
◆作品名:藤日和
藤棚
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:8点
- 明暗:10点
- 合計:28点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
構図が良い。
鳥居を左側に寄せて、藤棚をすぼまる傾斜があって、奥行き感の演出、動きがある。
これは上手。
影と日向の明暗が上手。
この人は上手!
花のタッチが少し粗っぽく見える。
もうちょっと形を描いて欲しい。
2位(才能アリ)「中村嶺亜(7 MEN 侍)」29点⇒特待生昇格
◆作品名:威風堂々
浅草 雷門
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:9点
- 明暗:10点
- 合計:29点
◆お手本なし
◆野村先生の評価
これはまたしっかり描いたね。
ちょっとゾワゾワきた。
これは迫力がある。
圧倒的な雷門の見上げた感、存在感。
垂木が並んだ部分はよく描いた。
なかなかこんな風に描けない。
明暗の描き分けが出来ている。
柱の光と影、向こうから入ってくる光。
文字の中にも薄いところと濃いところがあり、明暗を微妙に描き分けている。
これ上手。すごく上手。
才能アリさは収まり切れない。
特待生でしょう。
1位(才能アリ)「こがけん(おいでやすこが)」30点⇒特待生昇格
◆作品名:初夏の木々~椿山荘~
東京・文京区 ホテル椿山荘東京
プレバト観てくれた皆さん、ありがとうございました🔥🔥
— こがけん(おいでやすこが) (@kogakogaken) 2022年6月9日
やったぜ満点✨特待生😊👍✨
色鉛筆のリベンジ🔥めちゃくちゃ嬉しい⚡️⚡️⚡️
これ↓ちょっと画用紙が歪んでる状態で撮ったやつなんで、端が歪んでて教会とか斜め向いてるけど、どうぞ😂 pic.twitter.com/yHMHGCJOx4
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆野村先生の評価
すごく丁寧。
木々の葉のタッチが少しずつ色合いも変えて、似た緑なのにすごく変化を感じる。
すごい力作。
葉っぱの光っているところは白を残している。
全部塗ると明るさが出ない。
良く出来た絵。
ここまで描ける人はなかなか今までもいなかった。
窓の凹凸もよくわかる。
鏡のような池の水面に、ホテルの建物がぼんやり映り込んでいる。
隅から隅まで全く気を抜いていない。
見事です!
この人もかなりの腕前。
上位の人がおびやかされる。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「こがけん(おいでやすこが)」30点⇒特待生昇格
2位(才能アリ)「中村嶺亜(7 MEN 侍)」29点⇒特待生昇格
3位(才能アリ)「藤真利子」28点
最下位4位(才能なし)「新山千春」10点
特待生昇格試験
名人2段「レイザーラモンHG(レイザーラモン)」2ランク昇格!⇒【名人4段】
◆お題:新緑の森⇒自然な葉・木の描写
◆作品名:フォ漏れ日
この投稿をInstagramで見る
◆先生のお手本なし!
◆野村先生の評価
こう来ましたね。
手前の葉っぱと背景の形・色・明暗のコントラストがよく出ている。
鳥肌が立つ。
下の方の奥へ深まっていく葉っぱの密集感。
絵具を使いこなしている。
この人はえらい進化した。
▽他のプレバトもどうぞ▽
①『プレバト!!』4月14日「水彩画コンクール&俳句」レイザーラモンHGが悲願!辻元舞&アンミカがまさかの下位に - 今日も暇です。
②『プレバト!!』5月4日「俳句・色鉛筆」色鉛筆で3名が特待生に!梅沢の会心の俳句で夏井先生べた褒め - 今日も暇です。