2023年8月24日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・消しゴムはんこ」の査定でした。
今回俳句ではなんと4人中3人が才能アリという珍しい回になってました。
凡人なし!
これで才能ナシの凡人だったら、もっとレアケースでしたね。
消しゴムはんこでは、新たな特待生が誕生!
最近ジュニアさんの消しゴムはんこ見てないな。
消しゴムハンカーなのに。
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「アウトドアのカレー」
◆査定される人
- IKKO
- えなこ
- 武田真治
- 荒川(エルフ)
特別永世名人 梅沢富美男
永世名人 千原ジュニア
特待生2級 北山宏光(Kis-My-Ft2)
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(才能なし)「荒川(エルフ)」10点
秋涼し
銀に口紅
底フィルム
(アウトドアのカレーは楽しい。思いっきり口を開けた時に口紅がスプーンに付く。ギャルは写真をすぐ撮りたいが、写真を撮るのを忘れるぐらい「楽しい」「アゲだよね」みたいな感じ。カレーを書くことを忘れてました。「底フィルム」はカバンの底にあるスマホ、という句)
◆夏井先生の添削後
秋涼し
カレーのための
銀の匙
◆夏井先生の添削
久しぶりに意味が全くわからない句。
今話を聞いてわかったのは、たった17音に盛る材料が多すぎる。
世界でたった1人、自分にしかわからない句が出来上がった。
こういう句の場合は、もっと短く1カット1カット映像にしていくという意識でやってもらうしかない。
一つ作ってみます。
(添削後)この後は自分で今晩作んなさい!
3位(才能アリ)「IKKO」70点
寸胴に
溶かすカレー粉
秋の蝉
(幼少期の頃、お盆過ぎに必ずキャンプに行った、寸胴鍋でカレー粉を溶かしている最中に蝉の声が聞こえて、楽しい思いと「もうじき夏休みが終わる…」という気持ちを晩夏にかけた句)
◆夏井先生の添削後
秋の蝉
寸胴鍋へ
カレールー
◆夏井先生の添削
「カレー」と「秋の蝉」の取り合わせが良かった。
どうやったら1位になれたのか?
大事なのはおっちゃんの言うとおり、語順!
もう1つ惜しいのは「溶かす」と書かなくても、今溶かしているとわかる書き方がある。
「カレールー」とすれば、溶かしている感が出る。
このまま伸びていけば特待生になれる!
2位(才能アリ)「武田真治」70点
青空の
炊事遠足
しゃばカレー
(小学校高学年の時に炊事遠足というのがあった。煮込んでいる時間が短いんでカレーがしゃばしゃばだが、しゃばしゃばなカレーと瑞々しい思い出が残るという句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
「炊事遠足」で情景が全部伝わる。
「しゃばカレー」は子どもたちが炊事遠足のカレーはしゃばしゃばなんだよねと言っていて、それが短くなってしゃばカレーと言っているに違いない。
そういう感触も手に入る。
実体験はリアリティーがある。
2位と3位は同じ70点だが、2位の方が実感が強いということが1つ。
もう1つがこの句は添削をする必要はどこにもない。
それが2位の理由。
1位(才能アリ)「えなこ」71点
残暑の夜
誰も洗わぬ
カレー鍋
(友達とたまにバーベキューに行く。その時にカレーを作る。楽しくて盛り上がってて、洗い物を誰もやらない。洗い物をしたらこの楽しいバーベキューが終わっちゃうという名残惜しさを残暑にかけた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
「誰も洗わぬ」というリアリティーがとても良い。
1人ではない、みんなで作るところからやったのかもしれない。
バーベキューのついでにカレーを作ったのかな、と読者が付いてきてくれる、想像してくれる。
語順も良かった。
最後の「カレー鍋」は空っぽになっているに違いない。
映像の焦点が絞られていくような語順。
うまいもんだと思いますよ。
初めてで上等以上!
これはよく勉強してきた。
期待します、この方。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「えなこ」71点
2位(才能アリ)「武田真治」70点
3位(才能アリ)「IKKO」70点
最下位4位(才能なし)「荒川(エルフ)」10点
◆◇◆ ◆◇◆
えなこさんスゴイ!
感性が瑞々しいんですかね?
顔もカワイイし、スタイルいいですし、手先も器用で俳句も良し!
凄すぎ!
でもカワイイから頑張って欲しいです!
俳句でカワイイ女子系は皆藤愛子さんがいますけど、皆藤さんは美人系にも入りますし、もうちょっと下の年齢となるとえなこさんはちょうどいい気がします。
まる子ちゃんも素晴らしいですけど、才女枠ですからね。
名人・特待生昇格試験
特待生2級「北山宏光(Kis-My-Ft2)」1ランク昇格⇒【特待生1級】
秋晴や
焦げ石に
米粒一つ
(秋晴れの中でバーベキューなのかカレーを作ったのか、河原にバーベキューの跡の焦げ石がある。カレーを食べたであろう米粒が焦げ石の上に1つ、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
中七・下五のフレーズの効果の是非←これが俳句の真髄かも
読めばわかるが、焦げた石に米粒が1つ落ちている。
ただそれだけの光景。
ご飯の一連の行為がここで行われたに違いない。
作者自身はこの光景が目に入った時に、ふと気になって言葉にしてみる。
これがまさに俳句!
俳句はどうでもいいようなことをすくい取って詩にしてしまう。
そういう文芸の一面もある。
北山さんがこういう句を引っ提げて1級になっているということに、私もささやかな感動を覚えますね。
ここからこの人の成長を見守っていきたいと思う1句でした。
◆◇◆ ◆◇◆
北山さんはいよいよ今月末にジャニーズ退所になりますけど、今後プレバトは出れなくなるんでしょうか。
名人になり、永世名人になっていく姿を見たいです。
北山さんって元々はジュニアさんと一緒で、夏井先生にけちょんけちょんに言われてここまで成長されているんですよね。
まさにジュニアライン!
永世名人になれる姿が見れるだけに非常にもったいないです。
とりあえず、北山さんは退所後に自分で個人事務所をすぐにでも立ち上げるというのであれば、そこにオファーがかけられると思いますけど、滝沢さんのところに合流の場合ですと、テレビ出演は少し時間がかかるのかなとも思ったり。
キスマイファンではありませんし、ジャニーズファンでもなく、単なるプレバトファンでしかありませんが、なんとか北山さんの今後の俳句の成長も見たいというのが本音です。
永世名人 千原ジュニアのお手本
◆50句までの現在の状況:26句(残り24句)
山雀の高音
竹皿のカレー
(カレーが僕の中でいろんな食べ物の中でテンション高めな食べ物だと思う。その場も楽しい、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】日常からドラマをつかみ出す力技!
「山雀」という鳥が良い。
人に慣れやすい可愛い鳥。
「山雀の高音」で切れ、2カットの句になっている。
「竹皿のカレー」でキャンプ、コテージ、林間学校を思い浮かべる。
竹皿も自分たちで作った皿かもしれない。
そうなるとカレーも自分たちで作ったに違いない。
書いてないけど、読み手の自然な想像として伝わってくる。
そうなると、「山雀」が効いてくる。
コンパクトで見事!
楽しいと書かなくても楽しさも伝わる。
これが今日の最下位の人に言いたいセリフです。
◆50句までの現在の状況:27句(残り23句)
【2023年】
- 3月の成績:0勝1敗(ボツ:3/23)
- 4月の成績:0勝1敗(ボツ:4/23)
- 5月の成績:0勝1敗(ボツ:5/18)
- 6月の成績:1勝0敗(掲載:6/1)
- 7月の成績:1勝1敗(掲載:7/6、ボツ:7/20)
- 8月の成績:2勝0敗(掲載:8/17、8/24)
特別永世名人 梅沢富美男の締めのお手本
芋煮ゆる
紙の器の
頼りなく
(カレーじゃないじゃないかと言われると思う。私はアウトドアに興味がなくて経験がない。外でカレー作ったり食べた経験がない。経験のあることは芋煮鍋。山形で何度か参加。その時に紙の器はふにゃふにゃして頼りない。熱いし手で持てない。きっとカレーもそうなるんだろうな、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆「締め」に相応しいか判定⇒お見事!
【相応しいの理由】フツーにお見事です
あの兼題写真から紙皿・紙の器の感触に発想が動いていったというのが手に取るようにわかる。
カレーでもいいが「カレー煮ゆる」だと別に季語を入れる必要が出てくる。
季語を「芋煮」にすれば、中七・下五でゆっくり紙の器の感触を描写して、調べも整えることができる。
そこまで考えてここに季語。
これは経験値のなせる技。
率直な書きっぷりですが、読み手にそのまま伝わる。
本当、フツーにお見事だと思います!
消しゴムはんこの才能査定ランキング
◆テーマ:夏
◆査定される人
- 池田鉄洋
- えなこ
- 武田真治
- はる(エルフ)
特待生5級 田中要次
◆消しゴムはんこの先生:田口奈津子先生
◆採点ポイント 30点満点
- 彫り方:10点
- 押し方:10点
- デザイン:10点
最下位4位(才能なし)「武田真治」15点
◆作品タイトル「これからがオレの季節」
芸能界のツーリング仲間へ
モチーフ:愛車ハーレーダビッドソン
◆採点ポイント
- 彫り方:6点
- 押し方:5点
- デザイン:4点
- 合計:15点
◆田口先生のお手本ありました。
◆田口先生の評価
- 〇:バイクは細かいがしっかり彫っている。黒のはんこでシルエットになっているので、背景の意図との対比で非常に面白い。
- ×:全体的に観察が足りない。太陽って外側こんなに赤かったでしたっけ?なんでアイスクリーム浮いてるんだろうと思った。全てのものがどこかで見たようなアイコンを並べたような作品。つまらない。
- (武田真治のファンの先生が本人の作品と知り)ウソだぁ…。カッコいい感じがしてたんですよ。だからショックだったんです…。
3位(凡人)「はる(エルフ)」23点
◆作品タイトル「最後の灯火」
モチーフ:手持ち花火
◆採点ポイント
- 彫り方:8点
- 押し方:6点
- デザイン:9点
- 合計:23点
◆田口先生のお手本ありました。
◆田口先生の評価
- 〇:手だけだがもっと情景が続いていると想像させてくれるので非常に面白い。
- ×:指の色が全部同じ色でのっぺりした感じの手になっている。どう影ができるかを少し考えてもらって、もうちょっと工夫するとさらにいい作品になる。
2位(凡人)「えなこ」26点
◆作品タイトル「流しカワウソ」
モチーフ:カワウソ
◆採点ポイント
- 彫り方:10点
- 押し方:9点
- デザイン:7点
- 合計:26点
◆田口先生のお手本ありました。
◆田口先生の評価
- 〇:いろいろ工夫されている。3体のカワウソが奥に行くにつれて小さくなり、自然と遠近感が出る構図になっている。水の流れや溢れているのが伝わる。
- ×:カワウソの3匹が独立してしまっているので、重なっていれば作品に厚みが出た。
1位(才能アリ)「池田鉄洋」30点⇒特待生昇格!
◆作品タイトル「8.31手つかずの宿題」
7歳と5歳の娘へ
モチーフ:小学生の夏休み
◆採点ポイント
- 彫り方:10点
- 押し方:10点
- デザイン:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆田口先生の評価
非常に面白い。
押し方も彫り方も非常に綺麗。
いつもは主役にならない宿題のプリントが真ん中にドンっとある構図も面白い。
この方にしか描けない作品なので、そこがいい。
1個彫ったはんこを何回も使う。
消しゴムはんこの特性をうまく活かしている。
特待生でいいんじゃないでしょうか。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「池田鉄洋」30点⇒特待生昇格!
2位(凡人)「えなこ」26点
3位(凡人)「はる(エルフ)」23点
最下位4位(才能なし)「武田真治」15点
名人・特待生昇格試験
特待生5級「田中要次」2ランク昇格!⇒【特待生3級】
◆作品タイトル「風鈴かニャン」
乃木坂46の与田祐希さんへ。
モチーフ:田中要次の飼い猫 グリ
◆お手本なし
◆田口先生の評価
(一目見て)やっぱり猫でした。
この中に消しゴムはんこの技法が山ほど詰まっている。
全部いいが1つだけと言えば猫。
猫の毛並みのインクの付け方、しっぽもちゃんと模様が入ってる。
ギザギザの線も非常に細かく、ちゃんと毛並みを感じる。
月や風鈴の光を表わすのにかすれさせて押している。
こうしたいからこうしたいというのが伝わり、非常に素晴らしい!凄いです!
▽他のプレバトもどうぞ▽
①『プレバト!!』8月3日「夏の炎帝戦 2023」梅沢富美男が4年10ヵ月ぶりの優勝 順位は波乱の結果に - 今日も暇です。
②『プレバト!!』浜田雅功 還暦SP「浜田杯」を制したのは梅沢富美男!4年8ヵ月ぶりのタイトル戦制覇 - 今日も暇です。