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『プレバト!!』8月3日「夏の炎帝戦 2023」梅沢富美男が4年10ヵ月ぶりの優勝 順位は波乱の結果に

2023年8月3日放送の『プレバト才能ランキング』は俳句のタイトル戦でした。
第7回「夏の炎帝戦」決戦です。

 

今回も過去1度でも才能アリを獲得したことがあるタレントが対象となり、その人数は254人が課題提出が可能となるのがここ近年での炎帝戦です。
波乱が起こりやすく、下剋上も容易いのも炎帝戦。

 

夏井先生が15名に絞ってランキングを付けます。
とはいえ、上位11名はいつもの顔触れです。
でもすでに名人・特待生が11名なので、1名は絶対圏外になるというドキドキでの視聴でした。

 

俳句「炎帝戦 2023」ランキング

 

◆俳句のお題:行きつけのお店


◆「炎帝戦 2023」参加者

  1. 特別永世名人 梅沢富美男
  2. 永世名人 村上健志(フルーツポンチ)
  3. 永世名人 千原ジュニア
  4. 永世名人 藤本敏史(FUJIWARA)
  5. 名人10段 横尾渉(Kis-My-Ft2)
  6. 名人9段 千賀健永(Kis-My-Ft2)
  7. 名人8段 中田喜子
  8. 名人7段 立川志らく
  9. 名人6段 森口瑤子
  10. 特待生3級 森迫永依
  11. 特待生4級 春風亭昇吉
  12. 段位なし 伊集院光
  13. 段位なし かたせ梨乃
  14. 段位なし 星野真理
  15. 段位なし 嶋佐和也(ニューヨーク)

 

 

 

11位~15位のランキング

15位「嶋佐和也(ニューヨーク)」(段位なし)

夏惜しむ
 キープボトルを
     一人呑む


◆夏井先生の寸評

「キープボトルを一人呑む」というフレーズは場面として無いことはない。
「夏惜しむ」をストレートに持ってきたのはよかった。
下手なことをしないで、自分の思いを素直に書いた。
ただこの男だということにひたすら驚いている。

 

14位「星野真理」(段位なし)

混濁のスープ
  青山椒の蒼


◆夏井先生の寸評

「混濁のスープ」で濁っているのはわかるがどういうメニューなのか。
それをきっちり書いた方がよかった。

 

13位「森迫永依」(特待生3級)

風青し
 カンロ杓子の
     三拍子


◆夏井先生の寸評

「風青し」は載っていない歳時記もある新しい季語。気持ちがいい。
「杓子」とか「三拍子」の取り合わせも良い。
ただ行きつけ感はどうだろう?

 

12位「千賀健永(Kis-My-Ft2)」(名人9段)

鰻待つ
 今日は台本
   家に置き


◆夏井先生の寸評

「今日は台本家に置き」は上手い。
「は」の助詞によって行きつけ感が出ている。
ただ季語は「鰻」じゃなくてもよくなってしまう。
鱧でもいい。
別の季語が入りそうなのがもったいなかった。

 

11位「森口瑤子」(名人6段)

命日を集う
 紫陽花のレストラン


◆夏井先生の寸評

命日なので「紫陽花」という季語は動かしがたい季語。
惜しかったのは「レストラン」と全部言う必要がない。
「店」で上手く音数調整をすれば、なじみ感や「紫陽花」を主役にすることも出来た。

 

最下位10位「春風亭昇吉」(特待生4級)

キープボトル
 墓碑銘となる
    夏のBAR

(居酒屋あるある。行きつけのおなじみのおじさんが亡くなって、店主もそのことを知らなくてボトルだけがそのままで語りかけてくるような感じ、という句)


◆夏井先生の添削後

晩夏なるBAR
 墓碑銘となる
     ボトル


◆夏井先生の添削

「キープボトル」と「BAR」が本当に2ついるのかという話。
「キープ」はなくてもいい。
もうちょっと明確にするために季語は「晩夏」。
季語をもうちょっと丁寧にやってくれたら嬉しかった。

 

9位「立川志らく」(名人7段)

西日溜める店
   影だけが
    呑んでる

(もうなくなってしまった盛岡のお店。西日がとにかく暑かった。気がつくとお客さんの影が飲んでいるような、お客さんの姿も見えないような印象があった、という句)


◆夏井先生の添削後

西日の店
 いつも影だけが
     呑んでる


◆夏井先生の添削

この句だけが志らくさんじゃないかなとわかった。
あとの句は全然わかんないんだけど(笑)。
「西日」に対して「溜める」という言い方がちょっとあるのかもしれないという不安。
行きつけ感をほんのちょっと入れたらよかった。
そうすれば今回の順位としては上にあがれた。

 

8位「千原ジュニア」(永世名人)

焼酎や
 けふは店主に
    辞儀深う

(大阪のたこしげは我々の芸歴以下の芸人はみんなお世話になっているお店。マスターが叱咤激励をしてくれた。その時に「ありがとう」と頭を下げた、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

助詞の「けふは」の「は」を使って行きつけ感を出す。
いつもはそうじゃないけど、「今日は」お店の店主に何かの理由で深々とお礼。
ただなんでお辞儀をしているのかが読みの幅が広すぎる。
ただ作者にとっては心に残る一夜だったのではないか。
自分の人生の中の一句として、作品として置いていい。

 

 

 

7位「村上健志(フルーツポンチ)」(永世名人)

じゃあそれと
   ガツ刺し
    夕涼の酒場

(焼きトンが好きでよく行くお店がある。お店の方がその日の美味しい部位を教えてくれる。ガツ刺しを好きで毎回頼んでいるので、「じゃあそれとガツ刺し」、という句)


◆夏井先生の添削後

じゃあそれと
   ガツ刺し
    夕涼の屋台


じゃあそれと
   ガツ刺し
    夕涼の中洲


◆夏井先生の添削

客の台詞を入れて行きつけ感を出す。
「酒場」は屋内のイメージなので、季語「夕涼」を生かすために「屋台」がいい。
または「中洲」と地名を入れてしまう。
こうすると作品の点が俄然上がるので、順位はひっくり返った。

 

6位「藤本敏史(FUJIWARA)」(永世名人)

土地区画整理
    末伏の
     タッカンマリ

(日本では土用丑の日に鰻。韓国にもそういう風習がある。それが三伏。いつも行っているお店の前の道路を拡張するということで、区画整理で無くなると聞いた。移転するかもしれないが、無くなると聞いてショックを受けた、という句)


◆夏井先生の添削後

地上げの噂
   末伏の
    タッカンマリ


◆夏井先生の添削

「末伏のタッカンマリ」のリズムが楽しい。
「土地区画整理」をどっちに解釈するのか?
受ける側なのか、携わる側なのか。

 

5位「伊集院光」(段位なし)

土用鰻
 大将すまん
  小ジョッキ

(暑い最中に土用だから次から次へと鰻を焼く。大変そうだが暑いからビールいきたい。せめて小にするから勘弁してね、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

1年中でお店が一番忙しい日。
大将は朝から1日中焼き続けている。
季語「土用鰻」の力でちゃんと見える。
「大将すまん」もなぜかが「土用鰻」でわかる。
最後はなぜ「小ジョッキ」なんだろうと思ったら、忙しい時に今飲む時じゃないけど小ジョッキ1杯だとわかった。
それで納得して順位がちょっとあがった。

 

4位「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(名人10段)

古都眩し
 夜は酒場の
     氷店

(夜はBARだが、この時期の昼はかき氷屋さん。客層が変わる。子どもから見れば酒瓶が置いてあって、「どういうお店なの?」、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

「眩し」を置いた場所も上手かった。
日中の強い日差しかと思えば「夜は酒場」。
「夜は」の「は」で昼の様子も夜の様子も知っている。
この助詞によって行きつけ感を出す。
もったいないのは、「古都眩し」からだと行きつけというよりは観光パンフレットの情報とも思える。
作品としては良い。

 

 

 

3位「かたせ梨乃」(段位なし)

鱧の皮
 あの娘再婚
  したらしい

(東京の人間なので関西で鱧を覚えた。行きつけの店で夏は鱧。そこで「最近彼女来てないね」と尋ねると「再婚したらしいよ」と言われ、私は1回もしてないのに2度目とか話をしている、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

この句の特徴はお客さんの台詞をいれることで行きつけのお店感が出る。
上品なお店で味わう高価な鱧もあれば、酢の物として庶民の味方というのが鱧の皮。
季語「鱧の皮」がしっかりこの句の場合は効いている。
下世話な話をしているところに鱧の皮が出てくる。
「再婚」というのも「皮」っぽい。
こんなのを作るのは誰かと思ったらあなたでしたか。
素晴らしいです!

 

2位「中田喜子」(名人8段)

呼び鈴の
 はんなり抜けて
     湯びき鱧

(京都で懐石料理をいつものお店で食べる。呼び鈴を鳴らすとその優しい音が帳場に届いて、湯びき鱧が運ばれてくる、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

季語「鱧」を生かして、美味しそうにちゃんと描くことでその店への想いを表現するタイプの句。
「はんなり」で京都かもしれない。
「抜けて」で空間がでてきて、「呼び鈴」が涼しげに響いてくる。
全部読むとこのお店がなじみだとわかる。
露骨ななじみ感ではなく、言葉の外ににじませる。
粋な一句。

 

1位「梅沢富美男」(特別永世名人)

水貝の
 さくりと清く
    まず一献

(水貝は夏になるとアワビを浮かべて出てくる料理。それを食べながら一杯飲むと「いい仕事してきたな」と自分にご褒美、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

季語「水貝」を気持ちよく描けている。
よかったのは「清く」。そのお店の清潔感、上品さが入ってくる。
「まず一献」で、この時期にこのお店でこの水貝を必ず食べにくる。
小手先の行きつけ感ではなく、季語を生かしてお店の雰囲気・味をちゃんと表現する。
これが1位・2位の技。

 

◆「炎帝戦 2023」順位◆

1位「梅沢富美男」(特別永世名人)
2位「中田喜子」(名人8段)
3位「かたせ梨乃」(段位なし)
4位「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(名人10段)
5位「伊集院光」(段位なし)
6位「藤本敏史(FUJIWARA)」(永世名人)
7位「村上健志(フルーツポンチ)」(永世名人)
8位「千原ジュニア」(永世名人)
9位「立川志らく」(名人7段)
最下位10位「春風亭昇吉」(特待生4級)

 

◆◇◆ ◆◇◆


梅沢さんは特別永世名人になってから、肩の力が抜けたのか浜田杯も制しましたし、今回も見事にタイトル戦を制しましたね。
なんと4年10ヵ月ぶり!
久しく優勝はしてませんでした。
本当におめでとうございます!

 

そういえば、村上さんも賞金が出るようになった途端に優勝出来なくなったんですよね。

 

アート系と違って波乱が起きやすいのは俳句です。
でも活気があっていいですよね。
秋は予選からでしたっけ?
すぐく金秋戦がやってきますね。

 

あと地味に気になっているのが、キスマイの北山さんがジャニーズを脱退しますよね?
8月でしたっけ?
9月でしたっけ?
プレバトも出れなくなるのかなぁ。
北山さん、面白いから出て欲しいんですけど。
東国原さんも素敵な俳句を詠まれるので出なくなって残念です。

 

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