2023年10月19日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・水彩画」の査定でした。
俳句から久しぶりに特待生が出ました。
なんと8ヵ月ぶりとか!
俳句は上にあがる人も限られてますし、たくさんいるので大変ですよね。
あと水彩画からも特待生が出ました!
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「渋谷スクランブル交差点」
◆査定される人
- 水野真紀
- 山下真司
- 武田真一
- 青山フォール勝ち(ネルソンズ)
特別永世名人 梅沢富美男
永世名人 千原ジュニア
名人8段 中田喜子
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位4位(凡人)「青山フォール勝ち(ネルソンズ)」55点
天高し
ビジョンに写る
同世代
(ずっと渋谷の劇場通ってて、今より仕事ない時に上を見ると、同期とかが映ってる。そういうのを見て、今日も頑張って売れてやろう!という思いをぶつけた、という句)
◆夏井先生の添削後
天高し
街頭ビジョンに
同世代
◆夏井先生の添削
「天高し」で見上げる視線。
そこから「ビジョン」の展開は無理ない。
惜しいのは「写る」がいるのかどうか。
(添削後)この人がどんな思いで見上げているのか伝わってくる。
季語の選び方や目の付け所は結構将来性のある凡人。
3位(凡人)「武田真一」60点
三十年余
勤めし渋谷
野分晴
(ほとんどの期間をスクランブル交差点を渡って通勤。その思いを振り返って、苦しいことも楽しいこともいろいろあったけど、台風一過のような今はスッキリした気持ち、という句)
◆夏井先生の添削後
三十余年
勤めし渋谷
秋高し
◆夏井先生の添削
「三十年余」(みとそせよ)だと5音に収まるが、どこか実感が薄くなる。
「三十余年」とすれば普通の実感は出てくる。
具体的に「三十三年」であればストレートに言えば、あなたらしさが出てくる。
もう1つの悩みどころは季語「野分晴」。
季語の使い方が自分の人生を託す方に軸足がきてしまい、「野分晴」の映像が薄くなっている。
普通の退職の句。
2位(才能アリ)「山下真司」70点
秋の夜
ビルの谷間に
光る傘
(スクランブル交差点に行ったら大雨が振っていた。傘がすごく、傘に反射した明かりが周りの広告塔の色。光る傘の群れ、という句)
◆夏井先生の添削後
ビル街の
谷間秋夜を
光る傘
◆夏井先生の添削
良いところは「光る傘」の着地。
雨と書いてないが、雨が降り出して映像として描けている。
「谷間に」の「に」がいらない。
ビルから始めるといい。
俯瞰からの映像で最後「光る傘」の着地。
1位(才能アリ)「水野真紀」71点⇒特待生昇格!
オーディション
帰り
渋谷の秋そぞろ
(34年前の秋のこの時期にNHKの朝ドラのオーディションを受けていた。もどる途中、渋谷の交差点で垢ぬけた人を見て「やっぱり私じゃダメかな」と不安、心もとない気持ちに襲われた、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
「オーディション」である程度の人物像が出てくる。
「帰り」で終わったとわかる。
結果は「そぞろ」。
意味は心が落ち着かない、不本意という解釈。
とても確かな一句に仕上がったと思う。
前回の句、今回の句で基礎がしっかりしている印象。
特待生になってもやっていけるんじゃないかな。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「水野真紀」71点⇒特待生昇格!
2位(才能アリ)「山下真司」70点
3位(凡人)「武田真一」60点
最下位4位(凡人)「青山フォール勝ち(ネルソンズ)」55点
◆◇◆ ◆◇◆
水野さんの俳句いいですよね。
美しい人が素敵な俳句を詠むというのもいい感じです。
名人・特待生昇格試験
名人8段「中田喜子」現状維持 1ランク降格 1ランク昇格⇒【名人9段】
青年の
歩幅につられ
秋空へ
(スクランブル交差点の斜め横断で、隣にいた青年が大股で歩く。それにつられて私も大股で歩く。秋空に向かって歩いているような気分、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆昇格試験のポイント
「青年」から「秋空へ」と展開する語順の是非←視点の誘導が良い
青年という人物から始まり、歩幅の足元、そして「秋空へ」で一気に広がる爽快感。
助詞の使い方も上手い。
書いてないけど、交差点のイメージが浮かんでくる。
ハツラツたる青年の歩幅に引っ張られて、自分もグングン歩き出す。
全部素直に自分が書けている。
素直が一番!
永世名人 千原ジュニアのお手本
◆50句までの現在の状況:27句(残り23句)
秋雨や
渋谷の路地に
鼠と吾
(大阪から東京に出てきた時に、渋谷公演通り劇場があった。東京で仕事がほとんどなくなって、雨降ってきたセンター街の路地に入ったら、ドブネズミが濡れながらいる。「俺この先昇っていけるのかな?」「大丈夫か?俺」というのを詠んだ句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】やっぱり吾は得意なんですね⇒「先生がイジってますやん」とジュニア
渋谷という華やかな街から路地へと焦点が絞られていく。
「路地に」、この場所に鼠と自分を並列。
自分も鼠のような存在ではないか?
そういうことを全然書いていないが読者の心の中に作者の思いが流れ込んでくる。
ジュニアさんは1個1個丁寧に学んでいきますね。
森迫さんに「真面目か!」と言ってたが、あんたこそ真面目だよ!
◆50句までの現在の状況:28句(残り22句)
【2023年】
- 3月の成績:0勝1敗(ボツ:3/23)
- 4月の成績:0勝1敗(ボツ:4/23)
- 5月の成績:0勝1敗(ボツ:5/18)
- 6月の成績:1勝0敗(掲載:6/1)
- 7月の成績:1勝1敗(掲載:7/6、ボツ:7/20)
- 8月の成績:2勝0敗(掲載:8/17、8/24)
- 10月の成績:1勝0敗(掲載:10/19)
特別永世名人 梅沢富美男の締めのお手本
甘栗の
香を行く渋谷
交差点
(実体験。55年前の渋谷が今とは違った。東横劇場があり、そこの交差点で甘栗屋があった。その頃の私はいつか檜舞台にあがってやるぞ!こんな小さな劇場じゃなくてもっと立派な劇場に立つ。それで私はスターになった、という句)
◆夏井先生の添削後
渋谷かの
甘栗の香の
交差点
◆「締め」に相応しくない
【相応しくないの理由】不要なものと足りないものがある
「行く」が本当にいるのか?
この2音で渋谷における甘栗の香りをもう少し表現できる。
(添削後)特別永世名人ですからこれぐらいのことはやって欲しかった。
水彩画の査定ランキング
◆査定される人
- 山下真司
- 笠松将
- 白石聖
- 和田まんじゅう(ネルソンズ)
名人8段 辻元舞
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆水彩画の先生 野村重存先生
最下位4位(才能なし)「和田まんじゅう(ネルソンズ)」5点
◆作品名:キシと寿司
題材:お寿司屋さん「渋谷 鮨 五徳」
◆採点
- 切り取り方:3点
- 正しい描写:1点
- 明暗:1点
- 合計:5点
◆お手本なし
◆野村先生の評価
- ×:(一目見て)おっと…えっと…。これはちょっと困りましたね。形が歪み過ぎている。影がない。明暗が欲しかった。
◆結果を見て
浜田 お前、岸、現場におったんやろ?
岸 女将さんが「お店に飾りたいな」って言ってたんですよ。
浜田 そうなんや。
岸 これどうします?
浜田 女将さんが飾りたい言うやったらしかたがない。
和田 俺マジ言えないです。「お蔵入りになった」って言います。
3位(凡人)「山下真司」20点
◆作品名:真っ直ぐな心
題材:東京都港区 秩父宮ラグビー場
◆採点
- 切り取り方:6点
- 正しい描写:7点
- 明暗:7点
- 合計:20点
◆お手本あり
◆野村先生の評価
- 〇:大変好感の持てる絵。
- ×:構図がちょっと惜しい。単純にもっと引いた構図が良かった。
2位(才能アリ)「笠松将」27点
◆作品名:地元 名古屋にプレバト凱旋~ばあちゃん歓喜~」
題材:名古屋市港区「プチカフェプー」(実家のお店)
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:8点
- 明暗:9点
- 合計:27点
◆お手本あり
◆野村先生の評価
- (一目見て苦笑い)これはまたアヴァンギャルドな…。
- 〇:ポップアートや現代アートの評価であれば、これはすごく面白い絵。
- 現実感のある様子を描いたんだとすると、これは…これは…えっと…どうすりゃいいんだ、これ。⇒査定の発表は保留に!
- 〇:背景の棚・食器は影・光が当たっているところはちゃんと描けている。棚の角度も正しい。奥行きもしっかり描けている。非常に個性的で色キレイで華やか。あえてきちんと描いていないがおばあちゃんの人柄が伝わる。技術はかなりのもの。今後も十分期待できる人。
- 特待生を狙うなら次回はぜひ風景がを見せてください。
1位(才能アリ)「白石聖」30点⇒特待生昇格!
◆作品名:港の宇宙船
題材:横浜市中区「横浜港シンボルタワー」
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆野村先生の評価
キレイなんじゃない?星空。
実際の背景は真っ黒で潰れているはず。
この空にドラマがある。
夜空を描きたくなったら参考にさせてもらいます!
細部の描写はかなり正確。
光宗さん、辻元さん、田中道子さん、あの3人と並ぶ人なのかなと思う人。
当然一発特待生です!
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「白石聖」30点⇒特待生昇格!
2位(才能アリ)「笠松将」27点
3位(凡人)「山下真司」20点
最下位4位(才能なし)「和田まんじゅう(ネルソンズ)」5点
特待生昇格試験
名人8段「辻元舞」1ランク昇格!⇒【名人9段】
◆お題:ピザ屋さん
◆作品名:あと9秒
◆先生のお手本なし!
◆野村先生の評価
お見事ですね。
ピザ窯の中の炎、これが答え。
焚火でもガスコンロでもないピザ窯の中の炎を今までいろんな人が炎を描いているが、これはトップレベル。
人も首、肩のつき方や手など自然な人物描写は全く問題ない。
絶対10段になりますよ!
次ぐらいじゃないですか?
10段3人揃いになるんじゃ?
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