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『プレバト!!』10月12日「金秋戦 2023」森迫永依がタイトル戦2勝目!梅沢は惨敗!シードは発表されず

2023年10月12日放送の『プレバト才能ランキング』は秋の3時間SPでした。


ここでは「金秋戦 2023」です。

 

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プレバトの永世名人になっているフジモンさんが当て逃げを起こしてしまうという事態があり、本日のプレバトはどうなるのか、次回のタイトル戦はどうなるのかが注目されてました。
フジモンさん、なんて逃げたんでしょうか。
しかも1週間も放置していたというのも悪印象ですから、いくら浜ちゃんの番組とはいえもうプレバトでの復帰も難しいのかもしれませんね。
永世名人がたくさん出てきていますし、次の永世名人も誕生するでしょうし。

 

しばらくはプレバトで見れなくなるフジモンさんでしたが、金秋戦早々に登場が終わってました。
つまり1番最初に順位が出たのです。
収録は9月8日に行ったとテロップが出てました。
結構前なんですね。

 

俳句「金秋戦 2023」の決勝ランキング


◆俳句のお題:「月」


◆決勝参加者

  1. 特別永世名人 梅沢富美男
  2. 永世名人 村上健志(フルーツポンチ)
  3. 永世名人 千原ジュニア
  4. 永世名人 藤本敏史(FUJIWARA)
  5. 永世名人 横尾渉(Kis-My-Ft2)
  6. 名人段 皆藤愛子 春光戦2位でシード獲得
  7. 名人7段 森口瑤子
  8. 特待生3級 犬山紙子
  9. 特待生3級 森迫永依
  10. 特待生4級 春風亭昇吉

 

前回の予選結果です

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◆俳句の先生 夏井いつき先生

 

 

 

最下位10位「皆藤愛子」(名人5段)

細月を探す
   三箇所
    残り蚊に

(実体験。夜空を観察している時に三か所蚊に刺された、という句)


◆夏井先生の添削後

月をさがす
 間を残り蚊に
   刺さりけり


◆夏井先生の添削

「細月」と「残り蚊」のどちらが主役かわからない。
細い月を探すほどの時間が経つかとなると、「三箇所」の時間軸がブレてくる。
今回は「残り蚊」を主役にした方が句としては整いやすい。

 

9位「犬山紙子」(特待生3級)

別れるはずだったのに
       月が綺麗


(説明なし)

 

◆夏井先生の添削後

別れるはずだった
  月が綺麗だった


◆夏井先生の添削

夏目漱石のエピソードで「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳した。
その機知はとてもいい。
惜しいのは「のに」。説明をする言葉。

 

8位「梅沢富美男」(特別永世名人)

桂月や
 キャラメルの香の
     満ち満ちて

(桂木は非常にいい香り。桂林に行くと砂糖が焦げたような香りがする。満月を見ると月にもその香りが満ちている、という句)


◆夏井先生の添削後

キャラメルの香か
  桂月の甘からん


◆夏井先生の添削

頭の桂月を悩んだ。
月の違った読み方で、もう1つは陰暦の8月。
陰暦の8月と読めば案外悪くない。
でも兼題写真は月なので、桂月は月だと判断する。
中七・下五で季語「桂月」を説明している一句。
己の知識だけで作った。

 

7位「千原ジュニア」(永世名人)

あんな家
 二度と帰るか
     睨む月

(中学の時に家出して、月が出ていたのを思い出した。その時の気持ちを詠んだ句)


◆夏井先生の添削後

あんな家
 二度と帰るか
    月に吼ゆ


◆夏井先生の添削

「あんな家二度と帰るか」と叩きつけるように持ってくる。これはいい。
着地の問題。選択は2つ。
「月」を描写する。
この句は「睨む」という動作に作者の思いがある。
(添削後)ここまでやると思いがストレートに出る。

 

6位「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(永世名人)

良夜の
 ノーヒッター
   肘の手術痕

(野球のナイターゲームでノーヒットノーランを達成したピッチャーがよく見たら手術痕があり、ここまでいくにはすごい努力をしたんだろう。その努力を月は見ていた、という句)

 

◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

題材も面白い。
必要な情報を十七音に詰め込み過ぎた。
そのため、季語「良夜」がちょっと脇役になっている。
でもどの言葉も外せない。
詩としての調べがちょっと窮屈。
これは直すこともできないが、これはこれで味わう。

 

 

 

5位「春風亭昇吉」(特待生4級)

名月は
  東に
   父島観測所

(船で小笠原に行った。気象予報士なので父島気象観測所に行った。360℃の水平線なので日の入りとほぼ同時に月の出が見られる。その綺麗な月を詠んだ、という句)

 

◆夏井先生の添削後

満月は
  東に
   父島観測所


◆夏井先生の添削

兼題写真から真正面に取り組んでいる。
海の広さ、月の大きさを感じる。
父島観測所という固有名詞の力も効いている。
気になるのは本当に「名月」で良いのかという点。
今お話を聞いたら「満月」かもしれない。
「名月」は月を愛でる心に軸足、月の映像に軸足があるので「満月」がいい。

 

4位「村上健志(フルーツポンチ)」(永世名人)

良夜かな
 香典返しの
  茶漬け食ふ

(良夜に香典返しのお茶漬けを食べるだけの句。「食べる」行為が「死」との距離を良夜の日にいい感じに取れた、という句)

 

◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

この句の議論は「かな」と「食ふ」の2点。
上五の「かな」はとても難しい。
詠嘆が先に来ると中七・下五のバランスが取りにくい。
これは際どいところでバランスが取れている。
成功の理由が最後の「食ふ」。
読み終えた時、手練れの作品だと思った。

 

3位「森口瑤子」(名人7段)

こりりと
 すっぱそうな
  三日月のかど

(月のあらゆる写真を見ていたら、三日月のかどがフルーツ、たとえばパイナップルみたいですっぱそうに見えてきた、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

みんななかなか思いつかないからそこに詩がある。
こんな句を読んだのは初めて。
「かど」は作者の尖った心情の接点を持つ。
好き嫌いは分かれる句だが、嫌いな人がいると恐れるのではなく、自分の感覚を率直に書くと共感する人はいる。
果敢に自分を信じてこれからも表現していってください。

 

2位「藤本敏史(FUJIWARA)」(永世名人)

月白の
 ワーディー渡る
    ヌーの群れ

(ワーディーは水の流れていない川のこと。水の無い川を渡るヌーの群れ、という句)

 

◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

季語「月白」がよかった。
月白の色合い、枯れた川の色合い、ヌーの群れの色合い、無彩色の濃淡の映像になっている。
印象的な陰影になっている。
それが「月白」のよかった点。

 

1位「森迫永依」(特待生3級)

朝月の
 アザーン
  砂漠の空港へ

(モロッコ旅行の時モスクがあるのでアザーンがどこにいても聞こえる。帰国の日にホテルをチェックアウトして出たら、まだ夜明け前の月が残っている時にアザーンが物静かな街に聞こえた。帰国の寂しい気持ちと神聖な感じを季語に込めた、という句)

 

◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

海外の光景を詠む、それを海外詠という。
今回1位・2位は海外の様子を詠んだ句になったが、海外詠の難しさは季節感の薄さと違和感。
お話を聞いてやっぱり実体験なんだな、そうでなければ詠めない。
「アザーン」でイスラム圏の国にワープ。
映像がしっかりと描けている。
この人だったのかと今本当に嬉しい思い、将来を応援したい、期待したい思いもある。

 

2023年金秋戦 決勝戦ランキング

◆「金秋戦 2023」順位◆

1位「森迫永依」(特待生3級)
2位「藤本敏史(FUJIWARA)」(永世名人)
3位「森口瑤子」(名人7段)
4位「村上健志(フルーツポンチ)」(永世名人)
5位「春風亭昇吉」(特待生4級)
6位「横尾渉(Kis-My-Ft2)」(永世名人)
7位「千原ジュニア」(永世名人)
8位「梅沢富美男」(特別永世名人)
9位「犬山紙子」(特待生3級)
最下位10位「皆藤愛子」(名人5段)

※シード発表されず


◆◇◆ ◆◇◆


森迫さんすごい!
鈴木光さん並みの才能を感じますね。
詩的な意味では鈴木さん以上かもしれません。
わずか26歳で短期間でタイトル戦を2勝してますし、査定もサクサクあがってます。
本当に楽しみな逸材ですね。

 

俳句は男性陣が強かったですけど、ここのところ女流俳人の勢いが凄いです。
冬麗戦がどうなるのか今から楽しみにしておきます。


そして本来は春光戦のシードが発表されるはずでしたけど、フジモンさんが2位だったのでカットされたような気がします。
真相はわかりませんけど、その可能性は捨てきれません。
森迫さんだけでもシードになるのかな?


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