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『プレバト!!』俳句の天才小中学生vsプレバト!プレバト危うし!?「夏の他流試合SP」

2019年8月15日放送の『プレバト才能ランキング』です。
今回は「天才小中学生 vs 名人・特待生!夏の他流試合SP」でした。

 

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前回の他流試合は俳句強豪校と言われる松山東高校とでした。

『プレバト!!』2019年4月18日 俳句「春の他流試合SP」プレバトvs松山東高校 - 今日も暇です。


今回は夏井先生が全国から選抜した小中学生との対決です。
小中学生といって侮るなかれ、と夏井先生がおっしゃってました。
大人と一緒の大会で部門最優秀賞を取った小学生もいます。(水野結雅君)


夏井先生が対戦をマッチングしているとのこと。
作風が似ていたり、対照的だったりで対決を組んだと言ってました。
なんと同じ季語を使った句があったそうです!
どのような展開になるのでしょうか?


スタジオ対戦は、前回同様5人での対戦です。
ジャッジは俳人3人により勝敗を決めます。
解説は夏井先生です。

 

◆俳句のお題:「夏空と電車」


◆対戦する人

  • 名人10段 藤本敏史さん(FUJIWARA)
  • 特待生1級 千賀健永さん(Kis-My-Ft2)
  • 特待生1級 千原ジュニアさん
  • 特待生1級 立川志らくさん
  • 特待生5級 皆藤愛子さん


◆俳句の審査員
毎日新聞社の毎日俳句大賞の審査員を務めている3人の先生が審査。

  • 宇多喜代子先生
  • 高野ムツオ先生
  • 井上康明先生


◆ルール
優れている句を10点として、優劣をつける。


◆俳句の先生 夏井いつき先生

 

▽目次です▽

 

第1試合 vs立川志らく

◆立川志らく

八月が降りる
   江ノ電の
     海水浴

(江の島の海水浴の風景ををシンプルに詠もうと思った。8月が海水浴場に降りてきたという様を詠んだ句。)


◆馬場叶羽さん(中3・俳句歴9年)

風鈴は
 鳴らぬ
  駅長室のドア

(地下鉄の駅長室のドアに風鈴が掛かっていて、地下鉄なので風は入ってこない。「駅長室」という言葉を使って人がいない様だったり、駅長さんの人柄であったりを詠めたらいいなと思った。)


◆第1試合結果

プレバト 2829 天才小中学生選抜 (天才小中学生選抜の勝ち)

  • 宇多喜代子先生 10:9(プレバト)
  • 高野ムツオ先生 9:10(天才小中学生)
  • 井上康明先生 9:10(天才小中学生)

 


◆夏井先生の評価

俳句には必ず評価の分かれ目がある。
(志らくさん)この2つの評価の分かれ目は、「八月が降りる」の一種の擬人化を大胆で面白いと評価するか、分かんないよというか、ここが大きな分かれ目になる。


(馬場さん)もう1つの方は「ドア」。地下鉄という情報はどこにもないので、この字面通り読めば普通の駅と誰もが思う。「のドア」があって、風鈴が鳴らない。わかるようでわからないが「ドア」にある謎のようなものに惹かれるか惹かれないかが分かれ目。
ただ志らくさんの句が小中選抜チームかなと思ったりしていた。


馬場さんの句の方が、キッチリ綺麗出来ている。

 


夏井先生の評価を聞いて志らくさんが馬場さんに言ったひと言。「おじちゃんはね、精神年齢がまだ8歳なの」

 

第2試合 vs皆藤愛子

◆皆藤愛子

夕立の
 粒木霊する
    高架下

(急な夕立が降ってきて、早く止まないかなと高架下で雨宿りしている様。)


【添削後】(高野先生の添削)

夕立の
 全て木霊する
     高架下

 


◆野村颯万君(小6・俳句歴8年)

白南風よ
 レールの下の
     砕石へ

(レールをみていたら、丸い石がないのに気がついた。調べてみたら「砕石」という名前だった。砕石は電車の下でクッションの役割をしていて、丸い石だとクッションにならない。いつも見えないところで頑張っている砕石に白南風が当たって欲しい、という句。)


◆第2試合結果

プレバト 2829 天才小中学生選抜 (天才小中学生選抜の勝ち)

宇多喜代子先生 9:10(天才小中学生)
高野ムツオ先生 9:10(天才小中学生)
井上康明先生 10:9(プレバト)

 


◆夏井先生の評価

(皆藤さんの)「夕立」の句の評価の分かれ目は、「粒」。
「粒」が見えて音になっていく、そこが良いと評価する人と、「夕立」「高架下」で木霊するわけだから、「粒」はいらないと考える人がいて、その2つに分かれる。


(野村君の句)「よ」と「へ」という助詞を積極的に評価するか、そこが気になるというか、ここが分かれ目。


◆ここがポイント

雨の表現

 

 

第3試合 vs千原ジュニア

◆千原ジュニア

撮り鉄の
 汗拭いけり
    103系

(「撮り鉄」と言われる電車マニアの方がずっと暑い中カメラ構えて待っているところに、古い電車が来た、という句。)


◆阿見果凛さん(小4・俳句歴2年)

早緑の
 電車まっすぐ
     夏雲へ

(兼題写真を見て、早緑の電車がまっすぐ夏雲の方へ向かっているような感じがした。電車はいつも同じ線路の上をまっすぐずっと走っているので、いつかどこかへ飛び出したくならないかな、という句。)

 

◆第3試合結果

プレバト 2927 天才小中学生選抜 (プレバト)

宇多喜代子先生 9:10(天才小中学生)
高野ムツオ先生 10:8(プレバト)
井上康明先生 10:9(プレバト)

 


◆夏井先生の評価

(ジュニアさん)この句の分かれ目は「103系」と具体的に言ったことの良し悪し。「103系」がすぐわかる人にはなるほどだが、わからない人には「撮り鉄」で何系の103かは分かるけど、具体的に古い蒸気機関車か通勤電車なのか。知識がない人は具体的に過ぎて分からないかもしれない。そこが評価の分かれ目。


(阿見さん)こちらは「早緑」。あの写真を見ているからわかるが、木々の緑をイメージする人がいるかもしれない、という不安は微量ある。
この2つの句のどちらも、それぞれ魅力と小さなもったいないところがあり、どっちの傷が許しやすいのか、とものすごく僅差のジャッジになっていくと予想した。

 

 

 

第4試合 vs千賀健永(Kis-My-Ft2)

◆千賀健永

原爆忌
 弾丸列車
  光るこの空

(「原爆忌」は原子爆弾が投下された慰霊の日。「弾丸列車」は新幹線。広島が破壊し尽くされた時から考えたら今は新幹線が走って綺麗になったことを伝えたかった。僕たちはその時代に生きてないけど、「原爆忌」があることで平和になったんだなと改めて思えるような句にしようと思った。)


◆宇都宮駿介君(中3・俳句歴8年)

原爆忌
 今日も明日も
     通る道

(いつも歩いている通学路を今日が「原爆忌」だと知って、この道にもし原爆が落ちていたら、明日は通れていない。そう思ったら、いつもと違って大事に通らないといけないな、という句。)


◆第4試合結果

プレバト 28ー28 天才小中学生選抜 (引き分け)

宇多喜代子先生 9:10(天才小中学生)
高野ムツオ先生 10:8(プレバト)
井上康明先生 9:10(天才小中学生)

 


◆夏井先生の評価

あの写真から「原爆忌」が若い2人から出たのがとにかく驚いた。


(宇都宮君)こちらの句は日常の普通の光景の中に捉える。落ち着いた「原爆忌」の捉え方。


(千賀さん)こっちは「弾丸列車」。新幹線って言ったら終わっちゃう。言わない方が絶対よかった。聞いていて「なんでそんなつまんないこと言うんだよ」と思いながら見ていた。「弾丸列車」に高野先生が説明してくれた時代背景があるのを今知った。それがあるから高野先生は10:8を付けられた。10:9じゃなく。その読みがあると、「原爆忌」の奥行きが深くなる。「この空」のリズムが悪いと思ったが、そういう意味だとわかったら、あえて「この空」という意味がある。
だが、本人は全く知っていない!


(千賀さんが「わかってました」と言い張る)あんたの顔見たら、分かってないこと全員わかってる!!

 

◆◇◆ ◆◇◆

 

宇都宮君の採点の感想を「「弾丸列車」のことを分かってないのに、引き分けが悔しい…。」というと、千賀さんは「本当にすみません。汗が止まりません。本当に申し訳ございません。」と謝ってました。


これは宇都宮君が可哀想でしたけど、千賀さんが本当に申し訳なさそうだったので、そこはよかったです。千賀さんの素の人柄が出てました。本当に申し訳なかったんだと思います。
相手は中学生ですし。
エンターテインメント性のある番組なので、最後まで引っ張りたかったというのはありそうでしたし。
ここで勝ち負け決まったら、つまらないですもんね。


採点結果の前に、フジモンさんに「三振かホームランだから」と言われ、千賀さんが「ホームラン出ろ!」と祈っていたのが面白かったです。

 

 

第5試合 vs藤本敏史

◆藤本敏史

塩っぱめの
  飯頬張る
   西日の火室

(昔映画で見た光景。「火室」は蒸気機関車のスコップで石炭を入れる場所。石炭を入れる人を「釜炊き」という。「釜炊き」の仕事は体力をめちゃめちゃ使う。夏は汗が滝のように出てくる大変な仕事。西日の当たってる休憩時間にちょっと塩分強めのおにぎりを頬張っている、という句。)


◆水野結雅君(小6・俳句歴5年)

鈍行は
 僕の生き方
   かぶと虫

(「鈍行」は各駅停車で遅くて、僕はいつも遅くて怒られて、その生き方でも自分は良いと思っている。「かぶと虫」は見た目はカッコよさそうに見えるが、本当は動くとノロノロしていて僕の生き方と同じだ、という句。)

 

◆第5試合結果

プレバト 2829 天才小中学生選抜 (天才小中学生)

宇多喜代子先生 9:10(天才小中学生)
高野ムツオ先生 10:9(プレバト)
井上康明先生 9:10(天才小中学生)

 


◆夏井先生の評価

(水野君)「鈍行」に対して「かぶと虫」がいい。「カタツムリ」だと絶対にアウト。「かぶと虫」は力強く遅く美しく。小学生でこの句を詠まれたら、この先どんなかぶと虫になるんだろうと本気で思った。


(フジモンさん)評価の分かれ目は「頬張る」。要るのか要らないのか、言い換えた方が良いのか。「塩っぱめの握り飯」で良いという人もでてくるかもしれない。「頬張る」をこのまま納得しているのは、ちょっと緩いかなと思った。


(水野君)この句が子どもだったことにただただ驚いている。それが正直なところ。


◆◇◆ ◆◇◆

 

水野君、誕生日が9月9日なんですね。
松ちゃんと1日違いだ!
きっと浜ちゃんも思ったと思います(笑)。DXでも9月8日は松ちゃんの誕生日だって、すぐに指摘してましたから。

 


◆結果発表◆

(プレバト)141-142(天才小中学生選抜)

 

天才小中学生選抜チームの勝利!


◆◇◆ ◆◇◆


またもやプレバトチームが勝つのか、と思いきや、小中学生選抜チームが勝ちました!
本当に天才少年少女です!
発想も豊かですし、言葉選びも素晴らしくて、将来どんな俳人に育っていくのでしょうか。


小中学生選抜チームの皆さんは、みんな可愛かったです。
フジモンが可愛い可愛い言うのもわかる(笑)。


その見た目に騙されてはいけないほど、素晴らしい俳句でした。


あと千賀さんがいい人だった。
本当に申し訳なさそうでしたし。


そういえば、高校生との戦いは来月なのかな?
楽しみです。


▽2018年の俳句甲子園優勝校との戦いです▽

『プレバト!!』2018年9月20日 俳句「プレバト名人vs高校生日本一」2連覇なるか!?北山は!? - 今日も暇です。