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『相棒17』第16話「容疑者 内村完爾」 内村刑事部長が右京さんに信頼を寄せる貴重な回!

『相棒17』』第16話「容疑者 内村完爾」の感想です。

 

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相棒の脇をずっと支える右京さんの敵役でもある上司、内村刑事部長が鍵となる回でした。
内村刑事部長は今まで1度も話の核になったことがないので、非常に楽しみにしてました。右京さんとどういう感じになるのかも含めて。


第12話「怖い家」では中園参事官から依頼を受けたり、今回の『相棒』は脇の方々が目立つストーリーがありますね。

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亀山さんやカイトくんを匂わせたり、思い出したりもありますし。そういう意味ではファンとしては面白いところでしょう。私も楽しいです。


監督は内片輝さん、脚本は児玉頼子さんでした。


▽目次です▽

 

ストーリーは良く出来ていたと思う

話としては良く出来ていたと思います。
殺人事件が起こり、その犯人と被害者家族の葛藤というのがよく描かれていたからです。


特に犯人側の犯した罪の深さを反省するがあまり、一歩を踏み出せなかったという部分はわかるような気がしました。謝る勇気という単純な言葉ではないですが、自分の罪を認めて謝罪するということは、実はとてもハードルの高いことだと感じるからです。ましてや殺人なんて。恐ろしすぎます。
冠城さんが抱えた思いのこもった手紙の山が出てきた時、本当に切なかった。これがきちんと届いていたら、被害者の夫婦の心も少しは救われたでしょうに。さらに満期出所の事実も須藤の人柄が表れてました。
だからこそ、両方の視点が活かされたんだと感じます。
とはいえ、被害者にはちゃんと謝罪の気持ちを伝えて欲しかったです。

 

残念なのは元の殺人の背景

もっと残念なのが、須藤が殺人を犯してしまった背景。


いくらむしゃくしゃしていたとはいえ、カッとなって赤の他人を殺めてしまうというのは納得がいかない。
確かに今の世の中、そういう人が世間を騒がしたりするが、ここまでしっかりと人間の心を持って反省できるような人物であれば、ちょっと無視されたくらいでナイフを取り出して刺すという行為には及ばないで欲しかったです。


精神が追い詰められていたとはいえ、すぐにナイフを出して刺すというのがひどすぎる。
この事件さえなければ、笹山家は幸せだったでしょう。そう思うとやるせない。

 

内村刑事部長が右京さんを信頼している感がよかった

大学時代の友人のために黙秘を続ける内村刑事部長。
いつもは口うるさく、右京さんの邪魔でしかない内村刑事部長ですが、今回のエピソードでは彼の義理堅さを物語っていたと思います。
親友の笹山が「ありがとう」と感謝を伝えて、内村刑事部長がそっと手を肩に置いて微笑むところに2人の長年の友情を感じてグッときました。


親友のために右京さんに「頼む」とお願いした内村刑事部長がよかったですね。この場面を見れただけでも今回は満足です。右京さんの能力であれば救えるかもしれない、と絶対に思っていたでしょうから。


そして、ラストの花の里での「今回は大目に見てやる」というのが、内村刑事部長の精一杯の感謝でしょう。通常運転の上から目線口調ですけど、そこには感謝の念が含まれてました。

 

今回の相棒

伊丹刑事と芹沢刑事が警視庁管轄ではないため、非常に邪険に扱われてますけど、悪態つくところがらしくてよかったです。こういう時って、右京さんと冠城さんに協力的ですよね。
青木くんもちゃんとサイバーセキュリティらしく、特定も早かったです。相変わらずの減らず口でしたが(笑)。それが青木くん!
右京さんが「なるはや」というのも草www右京さんはネットスラングにも詳しいんでしょうね、きっと。


冠城さんがしっかり犯人を見つけ出すところは、さすがは右京さんの相棒という感じでした。


元の殺人事件自体が納得のいくものではありませんでしたが、そういう理不尽さからどう活路を見出すのか考えさせられる部分もあり、いい回だったと思います。
細かいところは気にしない!

 


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