『相棒17』第5話「計算違いな男」の感想です。
先週の第4話が物凄く面白かった回なので、今回はちょっと大人しめな感じでした。
でも『相棒』らしさはすごくありましたし、冠城さんも活躍されていたので、杉下ー冠城コンビを堪能するには楽しい回でした。
今回のテーマは間違いでしょうか。
つくづく右京さんは頭よろしですな~!
羨ましい!!
監督は橋本一さん、脚本は根本ノンジさんでした。
▽目次です▽
星野亮役の木村了さんが若い!星野は殺人計画をしていたという事実
木村了さんを初めてドラマで観ました。
すごく若く見える方ですね。
このまま高校生役もバッチリなくらい。
しかも演技が上手かった!!
今回演じた星野亮さんは34歳という設定でしたけど、20代前半にしか見えませんでした。
天体物理学者という頭がいい役なので、その風貌とはむしろ合っていたかもしれません。
天才的な学者さんって、浮世離れしてそうなイメージですから。
あくまでもイメージですけど。
話は『相棒』に戻りますけど、星野は結果として殺人という残虐な事件を起こすことはなかったです。
これはよかった。
それでも右京さんは「運よく誰も殺さなかった。しかし自分の身を守るために殺害を計画したことは紛れもなく犯罪です」と言います。
そのとおりなんですよね。
人を殺そうということが心に芽生え、それを実行したわけですから。
星野さんはどこか憎めないポーッとしたほんわかタイプの方だけに、犯人じゃなくてよかったとホッとしたところでの右京さんの言葉です。
ハッとさせられます。
しかも殺す人を間違てましたよね。
これ、殺めてしまっていたらそれはそれで大変なことです。
たまたま右京さんの機転で未遂になりましたけど。
右京さんはストレートに物言いをするのでバッサリと心に切り込んできますが、ラストシーンで星を眺めているところは、星野さんへ思いを馳せているんですね。
こういうところが『相棒』らしかった!
優しい恋人が寄り添ってくれるようで救いがありましたね。
今後どういう人生を歩むのかはわかりませんけど、頭がいい人なのでやり直せるといいなぁ。
杉下右京の頭の良さを堪能する回
オープニングから、これは右京さんの頭の良さを楽しむ回なんだ、と悟りました(笑)。
こういうのもいいですよね。
たま~に出る右京さん天才回はファンとしては面白いです。
できれば若月も死なずにすんで罪を償わせる方がよかったんでしょうけど、若月はクズすぎて消されちゃいました。(ある意味刑事ドラマらしい)
せっかく頭がいい人だったのに、それを活かさずクズ化してもったいない人でしたよね。
『相棒』を見ていると右京さんの博識や頭の良さに驚かされますが、こういう人って世の中にいるんでしょうかね。
私が知らないだけで天才っていそうだもんなぁ。
右京さんの欠点といえば、女心がわからないこととか女性の好みとか愛とか恋とか、その辺りくらい?
数式を見てなんの化合物かがすぐにわかるなんて、さすがは右京さんでした。
星野さんが天文台でホワイトボードを適当に消すところを見て、「ダメだよ、そんな消し方じゃ!右京さん見破っちゃう!!」と思わず心の中で叫んでしまいました。
案の定でしたね(笑)。
右京さんは絶対見逃しませんし、回答を導き出してしまいます。
星野の発見した星から本人にたどり着く
▽
一瞬みたホワイトボードの化学式から塩化ナトリウムと判断
▽
さらに440ボルト、電気ケーブルの長さのことも見破る
▽
過去の事件(しかも海外)の記憶力
ここの流れが凄かった。
さすがは正義の味方で天才な右京さんです!
最後も自殺をすると判断してましたし、鋭い!
そして学んだことはきっちり頭にインプットする右京さん。
「どんな空の下でも星は見えますよ」
右京さん流の思いやりの言葉で星野さんを励ましてました。
冠城さんがいい味だしてて相棒感あってよかった回
オープニングからちょっとぶーたれながらも仕事をする冠城さん。
右京さんと一緒にコンタクトレンズを神社の境内で探してて、見つけた時の「右京さん!ありましたよ!!」は事件の予感がなければ、右京さんになんて言われたんでしょう?(笑)
ちょっと気になります。
そして右京さんの鋭さを察知して、星野さんが間違えた相手にすぐに駆けつけているのもグッド!
名コンビですな。
「ジャングルでカメレオン」に拘っているの笑えました。
冠城さんの右京さんの紹介、今週は「仕事熱心」でした。
先週は「正義の味方」でしたけど、今週は割と普通の言葉です。でも右京さんの「仕事熱心」って怖いですよね。ホラーです、ホラー(笑)。
ラストで流れ星に一生懸命祈っているところは、冠城さんのロマンチストさが出てました。
右京さんに「もう消えてますがね」と素っ気なく言われるところまでが定番。
右京さんがチラチラと冠城さんを見たあとに言った言葉ですが、2人の空気感が伝わります。
今回の相棒。。。
地味といえば地味な回だったと思います。
でも右京さんが星野さんを殺人犯にしなかったのがよかったかな。
しかもきっちり事の重大さを理解させて反省させるというところまでがちゃんとしてました。
できれば誰も死なないで欲しかったですけど。
若月には罪を償わせる方向が後味がよかったんじゃないかな。
右京さん、あと一歩だったのに。
また星野さん自身が自分のやったこと(やったと思い込んでいること)に対して、罪悪感が芽生えたところもよかったです。
人を殺しておいてせいせいするという人間でなくてよかったという意味です。
右京さんが止められてよかった。
三田先生が松田洋治さんでしたね。
味のある演技をされてました。
三田先生が南雲さんと真剣に愛していたという事実が悲しかったです。いまだに独身なんて切ない。
しかも殺人を犯してしまうなんて。。。
人を殺めては欲しくなかったかな。
右京さんに止めて欲しかったです。
南雲さんの母親が普通に会話をしているのがちょっと寂しかったかな。
娘を亡くしているのならもう少し心に傷がありそうですけど、この一瞬の場面でそこまで表現するのは酷ですね。
ところで、木村さんって奥菜恵さんの旦那なんですね。
羨ましい。
あんな綺麗な人と!
今回のレギュラーメンバー
角田課長がいつもどおりに特命係に溶け込んでいて、なぜかものすごくホッとしました。
前回からどのくらいの月日が経った設定なんでしょうね。
角田課長、これからも特命係をよろしくお願いいたします!
青木さんって拗らせまくってますけど、やたらとランチを一緒に行きたがりますよね。
情報収集のためなのか、仲間に入れて欲しいのか。
あの性格だったら本来は1人の方が気が楽だと思うんですけど、拗らせているから構ってちゃんなのかもしれない。
伊丹さんと芹沢さんの活躍が一瞬で寂しい限り。
次回の相棒は右京さんvs悪女ですね。
どうなるのかな?
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