2020年4月28日の『アメトーーク!』です。
今回のテーマは「ありがとうノムさん芸人」。
ノムさん。
元野球監督の故・野村克也さんです。
前回の予告からものすごく楽しみにしていました。
野球ファンにはたまらない話がたくさん出てきそう。
リーダーは、親交が深かった出川さん。
これで松村邦洋さんが出ていたら完璧だったんですけど、オファーしなかったんですかね?
阪神寄りになりすぎちゃうという懸念からでしょうか。
そこだけが残念でした。
◆ノムさん芸人
- 出川哲朗さん
- 伊達みきおさん(サンドウィッチマン)
- 陣内智則さん
- 渡部建さん(アンジャッシュ)
- 飯尾和樹さん(ずん)
- 中岡創一さん(ロッチ)
- 田中卓志さん(アンガールズ)
◆ゲスト
- 岡田圭右さん(ますだおかだ)
- 塙宣之さん(ナイツ)
▽目次です▽
- 今回はガチ!野球バカばかりの出演者
- 野村克也ヒストリー
- これが語りたいノムさん伝説!
- ノムさんにまつわる新庄伝説
- ノムさんの指導方法
- 野球界は野村チルドレン!
- 愛弟子古田
- 野村再生工場
- ノムさんといえばボヤキ&ノムさんが遺してくれたもの
今回はガチ!野球バカばかりの出演者
- 出川が熱烈オファーした企画。「すべてのプロ野球ファンに捧げたい!」
- 中岡がノムさんの訃報の3日後に「ノムさん芸人」をやりたいと出川にメールをしたら、出川から「俺はもう加地さんにメールを送った」と返事が来た。
- こういう企画の場合、女性タレントが出るが今回はそんなのナシ!ガチの野球バカばかりが集まった。
- 視聴率も無視!笑いもなし!
- 田中は広島カープファンだが、ノムさんは引退後に野球解説が素晴らしかった。
- 伊達はモノマネ番組で共演。
◆◇◆ ◆◇◆
ノムさんは野球好きに愛されてますよね。
特に晩年は本当に愛されていたと思います。
野村克也ヒストリー
- ノムさんが考えた策の1つにギャンブルスタート。3塁走者は打者がボールを打った瞬間スタート。
- それを出川がMCということで、ギャンブルMC。
- 野村克也さんはヤクルトの監督時代に3度日本一にした。
- 24年に渡り、4球団の監督を務めた。南海ホークス、ヤクルトスワローズ、阪神タイガース、楽天イーグルス。
- 現役時代は、ホームラン657本は日本歴代2位。打点は1988打点。打てるキャッチャー!
- 野球界を盛り上げたリップサービス。「人生とは今日一日のことである」「王や長嶋はヒマワリで、俺は月見草」
- 王さんや長嶋さんはお笑いでいうとビッグ3。でもそこに鶴瓶師匠が入るとビッグ4。その鶴瓶師匠的存在がノムさん。(by飯尾)
- ノムさんは小・中学校時代は野球部とコーラス部に所属。
- 歌手になりたかった。「女房よ」というCDも出している。サッチーのことを絶賛している歌詞だが、その歌詞を書いたのはサッチー。それを承知する懐の深さがノムさんにはあった。(by中岡)
- 18歳で南海ホークスに入団。新聞広告のテスト生で入団。遠投が出来ず届かなかったが、後ろの先輩が前に行って投げろと言って投げた。(by渡部)
- ギリギリで合格してからのノムさんの実績を考えると、めちゃくちゃ努力している。(by渡部)
- 1年目にクビになるも、南海電車に飛び込んで自殺をすると言ってクビが繋がった。(by渡部)
- 当時めちゃくちゃ練習はしていて、手にマメを1番作っていた。それで周りの評価もあがった。(by田中)
- 正捕手が怪我になり、2番手がトレード、3番手が頭にデッドボールを受けて、4番手だったノムさんがレギュラーになる。まさに奇跡のレギュラー獲得!(by塙)
- 1965年、30歳で戦後初の三冠王。
- 1970年、35歳。選手兼任監督就任&2000本安打達成!現役バリバリの頃に兼任!
- 1977年、42歳。24年間在籍の南海ホークスを退団。
- サッチーと出会ったノムさん。球団にいろいろ口を出したサッチー。「野球を取るか、女を取るか」と言われ、「仕事は他にもあるが、野村沙知代は世界にただ一人しかいない」とサッチーを選んだ!(by出川)
- サッチーが嫌がるのにノムさんが無理やりキスした会見に深い愛情がある。(by田中)
- ノムさんが南海を辞めることになった時に球団に怒って、江夏と柏原は南海を辞めた。
- 監督として1053勝、1092敗。どちらも平成で1位。
- 1980年、45歳で現役引退。
- 1990年、54歳。ヤクルト監督就任。98年まで。
- 1999年、63歳。阪神監督就任。2001年まで。
- 2006年、70歳。楽天監督就任。2009年まで。
- ノムさんは「1年目で種をまき、2年めで水をやり、3年目で花を咲かせる」と言い、本当に3年目でヤクルトを優勝させた!
- ノムさんは監督をした4球団のうち3球団が前年最下位で就任。(by渡部)
- ヤクルト時代、4回優勝し、3回日本一。(by出川)
- この時のヤクルトはいい時代!池山隆寛、広澤克実、古田敦也、飯田哲也と名選手がいた。(by出川)
- 阪神時代は新庄剛志がいた頃。
- ノムさんの阪神時代は最下位だったが、その2年後にノムさんが育てた選手で、星野監督が優勝。
- 阪神時代、サッチーはまたもや問題を起こす。
- 楽天は2005年に創立。2006年に野村監督になって、ようやくプロ野球らしくなった。(by伊達)
- 阪神同様に、楽天も星野監督時代に優勝。
- 星野監督も事あるごとに、「ノムさんが育てた選手」と言っていた。(by渡部)
- 阪神と楽天の間に、社会人野球のシダックスの監督もやっている。
- ノムさんはシダックスでも改革を起こしていた。キューバの選手、パチェコとキンデランがそのまま北京オリンピックでキューバの監督と打撃コーチに就任し、銀メダルを獲得!(by渡部)
- 野村ID野球が世界に通用した!
これが語りたいノムさん伝説!
- 92年の野村監督初優勝の時。これを落とすと優勝できないという時の対戦チームが広島。
- その時1点差で負けていて、打者が広島の4番江藤。ノムさんはピッチャー交代で荒木大輔に変える。
- 当時荒木投手は怪我で4年間出れなかったのに、この大ピンチを復活登板させた。←出川曰く、ラジオで神宮球場が揺れたのを感じたほどのどよめきだった。
- ノムさんはデータのID野球だが、ここ1番ではデータではない采配をする。データを超える「心の采配」!(by出川)
- そして日本シリーズでの杉浦の代打満塁ホームラン!1割8分2厘の打率の選手を代打に起用。これもノムさんの心の采配。(by出川)
- 3戦目には石井一久がその年高校卒業して1年目で0勝だったのに、ノムさんが先発に起用。(by出川)
- ノムさんのイチロー対策。インハイをどう攻め切れるかということを記者に言い、イチローがニュースで知り意識させられた。そして封じ込められた。
- イチロ―はそこに対応し始め、打ってくる。野村監督vsイチローの見事な心理戦。
- 阪神時代、足が速いのが売りの「F1セブン」を作ったノムさん。赤星、藤本、上坂、沖原、平下、高波、松田。
- 他球団は警戒。だが実際に本当に早いのは赤星だけ!
- パワプロでは平下の走力は「E」評価らしい。(by陣内)
- お笑い第7世代も同様。第6世代くらいの人が紛れている。EXITのりんたろーが沖原みたいなポジション。
ノムさんにまつわる新庄伝説
- ノムさんはアップデートがスゴイ。
- 阪神の監督に就任した際、初日に新庄選手が野村監督の部屋を尋ねる。「初日に来るなんてお前くらいだ」と言われた新庄。
- 尋ねた理由は野村監督のミーティングが2時間あると聞いて、たまらないと感じ、「45分にしてください!」と直談判した。
- 結果、ノムさんは50分で終わらせた。新庄選手の見た目のチャラさではなく、中身に納得し、いいことは取り入れるというアップデートが出来る監督だった。(by田中)
- さらに新庄はノムさんが同じことを言っていると気づき、「同じこと言っています」と言いに行った。同じことを何回も言うと凄い人に思われないと指摘。
- 結果ノムさんは新庄を可愛がった。
- どうやったらモチベーションがあがるかと新庄に尋ねるノムさん。新庄は「4番しかない」というと、翌日4番にする。新庄はモチベーションがあがり、自分の中でベストな記録を達成!コントロールをして名選手に!
- 新庄にどこやりたいと聞いたら「ピッチャー」と言い、ピッチャーをさせた。その試合、見事無失点。(by陣内)
- ノムさんは選手を乗せるのが上手い。(by飯尾)
- 宮本慎也もPL→大学→プリンスホテルと超エリートだったが、プロ入りたてはヒョロっとしていた。
- 宮本の打撃に不安があり、ノムさんは宮本に言った名言。「スターは無理でも、脇役の一流を目指せ!」
- 渡部は新人時代にブッチャーブラザーズに「売れる方法が1つだけある。それはやめないこと!」と言われた。ブッチャーブラザーズはまだ諦めていない。
- ずんもブッチャーブラザーズからアドバイスを受けた。やすのツッコミが優しいから悪になれと言われ、次の日やすがガードレールの外を歩くようになった。「やす、それはマナーが悪いんだ」とツッコんだ飯尾。(by飯尾)
◆◇◆ ◆◇◆
新庄は本当にノムさんに愛されてましたよね。
憎めないキャラクターなんだと思います。
ノムさんの指導方法
- ノムさんの指導方法には3つある。無視、称賛、非難。「無視、称賛、非難の3段階で人は試される」
- 新庄は称賛タイプ。桧山は暗黒時代の時に、1試合残して3割ちょうどだった。次の試合に出たら2割になるかもしれないという状況。コーチからはもう暗黒の最下位だから桧山は出さないと言われたが、監督からは何も言われず。シーズン中も無視状態だった。桧山は出るんだと思いひたすら練習。最終戦の試合数時間前にノムさんに呼ばれた。「桧山おめでとう。お前は出なくていい。3割おめでとう」と言われた。
- 無視を抜けたということで、1つ段階をあがったと感じ、その後4番で活躍するようになった桧山。(by陣内)
- 情にものすごい厚い人。(by出川)
- お笑いでいえばアンガールズ。出たての時は無視、次にキモ可愛いで称賛、そして気持ち悪いだけが残って非難。(by中岡)
- 陣内も同様。売れていない時代は無視、結婚で称賛、離婚で非難。(by中岡)
- 伊達もM-1前の売れていない頃は無視、M-1で称賛、最近は面白いランキング、トークが面白い、好感度1位で1位ばかり。そこまで全部1位じゃないだろうという意見が出てきている、という中岡の主張!
◆◇◆ ◆◇◆
これ合わない選手は全然ダメでしたよね。
今岡なんて、全然ダメだったもんなぁ。
ちやほやされないとダメなタイプだったので、本当は新庄のように扱ったら違ったのかもしれませんけど、今岡は期待も大きいので仕方がないかな。
ただ、野村監督は間違いなく今岡を買っていたと思うし、金本もそういうことを言ってましたっけ。それを見抜いていた金本はさすが!
野球界は野村チルドレン!
- 「金を遺すのは三流、名を遺すのは二流、人を遺すのは一流」という名言があるノムさん。
- 現在プロ野球12球団中6球団がノムさんの教え子。(by渡部)
- 稲葉はノムさんがカツノリを見に行った時の対戦相手で、そこで打撃を見てドラフトで指名した。
◆現役監督
- 高津臣吾(ヤクルト)
- 栗山英樹(日ハム)
- 三木肇(楽天)
- 辻発彦(西武)
- 与田剛(中日)
- 矢野燿大(阪神)
◆ほかの教え子たち
- 石井一久(楽天・GM)
- 吉井理人(ロッテ・1軍投手コーチ)
- 伊藤智仁(楽天・1軍投手コーチ)
- 池山隆寛(ヤクルト・2軍監督)
- 荒木大輔(日ハム・2軍監督兼投手コーチ)
- 土橋勝征(ヤクルト・2軍野手守備走塁コーチ)
- 古田敦也(ヤクルト・元選手兼任監督)
- 真中満(ヤクルト・元監督)
- 宮本慎也(ヤクルト・元ヘッドコーチ)
- 尾花高夫(オリックス・巨人、元監督・元1軍投手コーチ)
- 荒井幸雄(ヤクルト・日ハム・巨人、元打撃コーチ)
- 伊東昭光(ヤクルト・元ヘッド兼投手コーチ)
- 広澤克実(阪神・元打撃コーチ)
- 飯田哲也(ソフトバンク・守備走塁コーチ)
- 橋上英樹(楽天・巨人・西武・ヤクルト、元コーチ)
- 山部大(ヤクルト・元2軍投手コーチ)
- 川崎憲次郎(ロッテ・元投手コーチ)
- 秦真司(ロッテ・中日・巨人、元コーチ)
◆侍ジャパン トップチーム監督
- 稲葉篤紀
愛弟子古田
- 井端弘和が中学生の時に、ピッチャーをやっていたが、ノムさんは「ピッチャーじゃなくショート守った方がいい」と特性を見抜いた。
- 嶋基宏はノムさんの教えた最後のキャッチャー。ノムさんにはとにかく怒られたという。「反骨精神」を生んでくれた監督。
- ノムさんは遠征の時に、選手よりも白ごはんを食べ、食後にマンゴーを2つ食べていたそう。(by伊達)
- マー君も現役時代、ノムさんとはあまり話さなかったという。
- 古田は毎回公開説教だった。ノムさんも古田には特別厳しくしたと話している。
- 最後の2人の対談で、ノムさんは「君はやっぱり監督やるべきだ。もったいなすぎる」と言っていた。(by中岡)
- 古田さんがピンチでサインに迷った時、ノムさんに視線を送るが、そういう時は必ず視線を逸らした。(by出川)
- ヤクルトのOB戦でノムさんを打席に立たせたのは古田。(by出川)
- ジャンクスポーツでこの時の話を古田がした。まさかノムさんがバットを振ると思わなかったので、驚いたとのこと。(by飯尾)
◆◇◆ ◆◇◆
古田さんは1度失敗してしまっているのが尾を引いてそうなイメージです。
でも、そこを乗り越えそうなポテンシャルがありますよね。
機会があれば、もう1度監督をして欲しいです。
野村再生工場
- 遠山→葛西→遠山→葛西の件。
- 左バッターの時には遠山、右の時には葛西。その時には遠山をファーストに回した。
- 観客大ウケ!その時のカメラマンも「何を撮っていいのかわかんない」と動揺。(by陣内)
- 陣内は「遠山→葛西→遠山」という言葉を日常にも使っている。ルミネ→アッコにおまかせ→ルミネという時に使うとか。
- 遠山は苦労人。元々はドラフト1位。ロッテにトレードして打者に転向するもダメでクビに。阪神のテスト生で拾い、投手で復帰。
- ノムさんからシュートを覚えろと言われ、フォーム改造。その後松井キラーに成長。戦力外から見事に復活!(by陣内)
- ヤクルトの小早川。広島の4番打者だったが戦力外に。ヤクルトで復帰し、開幕で5番起用で3ホームラン。
- ノムさんは小早川に器用か不器用かと尋ねると、不器用だと答えた小早川。「お前は器用な人の野球をやっている」と指摘。「相手を研究するよりも自分を研究しろ!」(by田中)
- ノムさんは後から分かることも多い。代表が高津vs松井。この時にストレートだけ投げろと言われる。ホームランを打たれるが、どう打つのかを見ていたという。
- もう1つ理由があり、3年目でぐいぐい言っていた高津に、失敗させて理解させようとしていた。高津のストレートがどんなものかをわからせた。シンカーあっての高津。(by中岡)
- オールスターで、イチローvs松井という夢の対決に、松井を外し、高津にした。今考えると、松井が凡打や三振でもしたら、松井が格下に覆われる。松井には得が一切ない!(by陣内)
- ノムさんは後に「どうする?」と松井に選択権を与えればよかったと後悔していた。一方的に「嫌だろ?」と聞いてしまったから。(by渡部)
◆◇◆ ◆◇◆
ノムラ再生工場、懐かしいです。
ノムさんは本当に選手の活かし方がわかってましたよね。
ダメな選手もいましたが、それは相性の問題なので仕方がないでしょう。
ノムさんといえばボヤキ&ノムさんが遺してくれたもの
- 楽天の試合が放送されない時でも、野村監督のインタビューが最後流れる。試合内容より監督インタビュー!
- ボヤキが多彩。記者との掛け合いやおもしろツカミなど、毎日が楽しみだった。(by伊達)
- これで楽天が全国区になった!(by飯尾)
◆◇◆ ◆◇◆
最後に、「ノムさんが遺してくれたもの」ということでノムさんを称える映像が出ました。
ヤクルト19年ぶりの日本一。
遺してくれた数々の「ノムラの教え」
教え子たちは成長し、球界を代表する選手に。
1番怒られた愛弟子は日本一のキャッチャーに。
そしてマー君。
いや~泣ける。
出川さんが「ヤクルトファンには本当に神様です!あなたの愛したプロ野球をこれからも応援します」と言ってました。
出川さん、涙を浮かべてました。
素晴らしい回だった!
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