2020年12月3日放送の『プレバト才能ランキング』は、「俳句・水彩画」の査定でした。
今回は特待生が2人生まれた回です。
ラランド・サーヤちゃんが俳句でも絵でも大活躍でした。
そういえば、ニシダさんは?(笑)
俳句の査定ランキング
◆俳句のお題:「ジーンズ」
◆査定される人
武田鉄矢さん、山田純大さん、ナヲさん(マキシマム ザ ホルモン)、河野純喜さん(JO1)、サーヤさん(ラランド)
永世名人 梅沢富美男さん
特待生5級 篠田麻里子さん
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(才能なし)「山田純大」35点
すき焼きを
ベルト緩めて
皆競う
(冬といえば鍋。うちはみんな集まって食べるが肉がなくなると嫌なので、ガッと食べちゃう。ベルトを緩めてみんなで競う、という句)
◆夏井先生の添削後
まずベルト
緩めてすき焼きに
参戦
◆夏井先生の添削
よくドキドキしてたな思う。
詩・ポエムのかけらがほとんどない。
「緩めて」「競う」が散文的。
なんとかしようとするのであれば、あなたの動作からやった方がいい。
(添削後)こうすると俳句らしい匂いはするが、発想の根っこが凡人。
どんなに直しても凡人以上にはならない。
4位(凡人)「ナヲ(マキシマム ザ ホルモン)」50点
ジーンズに
追憶のシミ
夏フェスの
(夏フェスが今年はコロナで行えなかった。ジーンズを出した時に夏フェスで楽しかった時の食べ物や飲み物の油のシミが残っているのを見て、今年は夏フェスがなかったなと夏を思い出している、という句)
◆夏井先生の添削後
夏フェスの
ジーンズ追憶の
シミよ
◆夏井先生の添削
作者の実感を書いているのはとても良いと思う。
季節感も問題も、夏フェスから追憶のシミという流れで去年のシミを夏がずいぶん過ぎた頃に思うのかもしれない、と許容できる思いはある。
もったいないのが最後が尻切れトンボになっていること。
「夏フェスの」から始める。
(添削後)こうすると最後は余韻が生まれる。
こうすればあなたも才能アリにいく可能性があった。
◆◇◆ ◆◇◆
ナヲさんが「2030年のベストジーニスト賞を狙っている」と言った時、浜ちゃんが「絶対貰えるか」とツッコんでました。
「俺も何年履きつ続けてると思おてんねん!あんなもん、アイドルにしか渡せへんな。ホンマに。もう俺はいらん!今更来ても絶対受け取らへん!」と言ってました。
そういえば浜ちゃんでその昔はファッションアイコンでしたけど、ベストジーニスト賞獲ってないんですね!
おじいちゃん部門でいつか獲れるかも(笑)。
3位(才能アリ)「河野純喜(JO1)」70点
しるこ缶
ジーンズ摩る
冬銀河
(冬に星を見に行って、寒かった。自動販売機でしるこ缶を買って履いていたジーンズを摩って温かいなと思って空を見上げたら、星がすごく綺麗だった、という句)
◆夏井先生の添削後
汁粉缶で
さするジーンズ
冬銀河
◆夏井先生の添削
これは発想としてないわけではない。
コーヒー缶で手足を温める句というのがある。
「しるこ缶」というのが妙にリアル。
実際にこういう体験をしたに違いないと思わせてくれる。
最後に「冬銀河」で広がっていく感じの展開もとても良い。
もったいないのは、「しるこ缶で」の「で」と「摩る」が散文的。
摩るという動作が最後に軸足残ってくる。
(添削後)ジーンズと冬銀河のブルーが触れ合う。
真剣に勉強したらいけますよ!
2位(才能アリ)「武田鉄矢」71点⇒特待生昇格
寒き喪の
列にジーンズ
ひとりあり
(年齢も年齢なので時折友が…という。葬儀に出席をすると意地を張ってジーンズを履いてくるヤツがいる。なぜかと言うとかつて一緒に歌を歌った仲間の1人が逝った。黒が並ぶ中に騒然とジーンズが1人。フォークソングが青春だった時ジーンズは制服だった、という句)
◆夏井先生の添削後
寒き喪の列
ジーンズの
人ひとり
◆夏井先生の添削
非常に印象的な場面を切り取っている。
「寒き」が冬の季語。心理的な描写としても使われる。
季語の使い方が非常に上手い。
もったいないのが最後の「あり」。ダメ押しが強すぎる。
「列に」の「に」がちょっと障る。
この句は俳句の骨法を押さえている人の句。
これだけできる方なら、特待生になっても何の問題もない!
ちゃんとこの後さらにやれる人だと思います。
1位(才能アリ)「サーヤ(ラランド)」72点
小銭鳴る
父の太もも
酉の市
(小さい時はお祭りに連れて行ってもらって、いろんなものを食べさせてもらった、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
実感を素直に書いた句。
普通は「父のポケット」「父のジーンズ」という書き方をする。
「父の太もも」にするとポケットの辺りとなり、映像・実感・音が聞こえてくる。
「父の太もも」のところに子どもの耳の位置になる。
いつも1番近い位置でその音を聞いている。
子どもの頃の思い出。
小銭の音を酉の市の賑わいを大きく包んでいく。
とても良い句だと思います。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「サーヤ(ラランド)」72点
2位(才能アリ)「武田鉄矢」71点⇒特待生昇格
3位(才能アリ)「河野純喜(JO1)」70点
4位(凡人)「ナヲ(マキシマム ザ ホルモン)」50点
最下位5位(才能なし)「山田純大」35点
◆◇◆ ◆◇◆
サーヤちゃんスゴイ!
初登場なので俳句の場合は即特待生にはなれませんけど、今後期待できますね。
武田鉄矢さんの俳句は心にグッと染みるような俳句でした。
ノスタルジックな感じがよかったです。
「喪」に対してよかったというのもなんなんですけど。
しかし、2位で特待生昇格って珍しくないですか?
ここのところでは見たことが無いです。
名人・特待生昇格試験
特待生5級「篠田麻里子」1ランク昇格⇒【特待生4級】
ジーンズの
聖地「KOJIMA」よ
冬の虹
(今回のお題でまず思い浮かんだのが、岡山県倉敷市児島地区。国産ジーンズ発祥の地。ジーンズの聖地と呼ばれている場所。コロナでファッション業界が大変なので、コロナに負けずに頑張って欲しいという気持ちを込めて応援の一句にした、という句)
◆夏井先生の添削後
ジーンズの
聖地「KOJIMA」よ
冬虹よ
◆昇格試験のポイント
季語「冬の虹」を選んだ是非←難しい2語を使って成功している
難しい2つの言葉はまずは「聖地」。
この言葉は印象が強い。たった17音しかない中に使うと、バランスが難しい。
さらに「KOJIMA」は固有名詞。
物によっては季語に匹敵する。季語以上の力を発揮してしまうこともある。
この難しい2つの言葉を入れて、お互い抑え合う。
最後に「冬の虹」で視線を引っ張っていく。
こういうことが出来ている。
大変な状況の中で、次の希望として冬の虹を見出しているかのような印象がある。
季語の選び方もよかった。
「「KOJIMA」よ」と詠嘆しているので、最後も「冬虹よ」とリフレインすると、さらに希望の量が増える。
この調子で頑張っていきましょう!
永世名人 富美男のお手本
◆50句までの現在の状況:24句(残り26句)
馬の鼻
やわらかきもの
雪催い
(競馬の馬を持っていた時に、牧場の方は必ずジーンズ。冬に馬の鼻から真っ白な息が出ている。触ってみたら馬の鼻は柔らかい、という句)
◆夏井先生の添削後
雪催い
馬の鼻とは
やわらかき
◆掲載の判定⇒ボツ!
【ボツの理由】語順が違う
もうそろそろ語順を考えてからだしてくれたらいいのに。
「雪催い」は季語。この季語は良い。
場面も良い。
なぜおっちゃんは最後の語順で間違えるのか。
(浜ちゃん「季語からいったらいんですよ」)その通り!季語からでしょう!
「雪催い」ときたら、読んだ人は空を見上げる視点を持つ。
次に「馬の鼻」が出てきたら、近い位置に馬の鼻がある。
ここだけで遠近感ができる。
暗い空、冷たい空気、そこに馬の鼻は出てくる。息が出てくる。そして触る。
「やわらかき」で止めることで余韻が膨らむ。
そうすると読者は雪催いの空に視線を戻す。
季語が主役に立つ。
◆50句までの現在の状況:24句(残り26句)
水彩画の査定ランキング
◆査定される人
渡辺えりさん、ゆきぽよさん、木全翔也さん(JO1)、サーヤさん(ラランド)
特待生1級 鈴木砂羽さん
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点満点
◆水彩画の先生 野村重存先生
最下位4位(才能なし)「ゆきぽよ」8点
◆作品名:5年後の私
南青山 チャペル ラブナヴェール青山
◆採点
- 切り取り方:5点
- 正しい描写:2点
- 明暗:1点
- 合計:8点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
遠近法は描こうとしているので、構図は問題ない。
ただ1色ペタペタ塗っているだけ。
濃淡・明暗の差は全く描かれていない。
ロウソクも赤く塗っているだけ。
ショートケーキが並んでいるように見える。
3位(才能なし)「木全翔也(JO1)」9点
◆作品名:朝焼けに霞む青春
児童公園
◆採点
- 切り取り方:1点
- 正しい描写:2点
- 明暗:6点
- 合計:9点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
構図が良くない。
ブロックがあるがいらない。
すべり台を主役にすべき。
2位(凡人)「渡辺えり」23点
◆作品名:コロナ禍での夢づくり
東京都杉並区 座・高円寺の劇場ロビー
◆採点
- 切り取り方:9点
- 正しい描写:6点
- 明暗:8点
- 合計:23点
◆先生のお手本ありました
◆野村先生の評価
壁の窓の丸がまん丸に近い。もう少し楕円だと壁についた窓に見える。
さらに塗り方で窓が立体的に見えてしまう。
1位(才能アリ)「サーヤ(ラランド)」30点⇒特待生昇格
◆作品名:Give me energy
神奈川県箱根町 九頭龍神社本宮 湖に浮かぶ鳥居
◆採点
- 切り取り方:10点
- 正しい描写:10点
- 明暗:10点
- 合計:30点
◆お手本なし
◆野村先生の評価
水面のグラデーションが手前は波紋を描いている。
これにより湖の遠近法を表現できている。
葉っぱの描き分けはなかなかのもの。
それぞれ違う植物の葉だとわかる。
パーフェクト!
特待生いけるんじゃないですか。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「サーヤ(ラランド)」30点⇒特待生昇格
2位(凡人)「渡辺えり」23点
3位(才能なし)「木全翔也(JO1)」9点
最下位4位(才能なし)「ゆきぽよ」8点
◆◇◆ ◆◇◆
サーヤちゃん大活躍です!
お母さまも喜んでらしたご様子。
お母さん「EPIC」使うんだ pic.twitter.com/V1ByvQ6xBP
— サーヤ(ラランド) (@sa___yaah) December 3, 2020
上智大卒の才女で、ちゃんと就職もして、芸人としてもご活躍されてお母さまも嬉しいでしょうね。ご自慢のお嬢さんでしょう!
風景画がいけるということは、他の美術系もいけそう。
M-1は決勝にいけなかったので、プレバトに戦場を移してもいいのかも。
本当に素晴らしい絵でした。
特待生昇格試験
特待生1級「鈴木砂羽」1ランク昇格!⇒【名人初段】
◆お題:日本庭園
◆作品名:都会の憩い
東京都港区 八芳園
◆先生のお手本なし!
◆野村先生の評価
緑が気が利いている。
色使いが上手。
枝の裏の暗い部分、明暗を描き分けている。
鬱蒼とした木々の立体感が出ている。
これは良く出来ている。
感心するのは水面と森の描き方。タッチを使い分けている。
このリズムの違いが表現の豊かさを感じさせる。
◆◇◆ ◆◇◆
久しぶりに登場した砂羽さん。
今回の絵は素晴らしかったです。
一目見て、昇格だってわかるくらい素晴らしかった。
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『プレバト!!』11月26日「俳句・消しゴムはんこ」小手伸也がダブルで大活躍!ジュニアはまた新たな発想で挑戦 - 今日も暇です。