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『プレバト!!』2月16日「俳句」特待生昇格が俳句で3名も!「春光戦2023」予選組み合わせ決定!

2023年2月16日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句」の査定でした。

 

久しぶりにアート系がない回でした。
そうです。
今年もやってきました春光戦。
その予選の組み合わせ抽選もありました。
プレバトファンとしては、これが来ると春を感じますね(笑)。

 

そして、俳句で3名が特待生に昇格しました。
なかなか特待生が出ない俳句で珍しいですよね。
ちょっとビックリでした。

 

俳句の査定ランキング

 

◆俳句のお題:「つまずく」

 

◆査定される人

  • 勝村政信
  • 本上まなみ
  • 久代萌美
  • こがけん


永世名人 梅沢富美男

名人10段 横尾渉(Kis-My-Ft2)

名人2段 森口瑤子

特待生5級 森迫永依


◆俳句の先生 夏井いつき先生

 

 

 

最下位4位(凡人)「久代萌美」55点

原稿に
 「摘出手術」
     春の虹

(アナウンサーにとってつまづくのは「言葉を噛むこと」と解釈。摘出手術が成功したニュースと私がそれを噛まずに読めた喜びを「春の虹」に込めた、という句)


◆夏井先生の添削後

「摘出手術」
  噛まずに言えた
       春の虹


(「摘出手術」を諦めた場合)

噛みそうな
 ニュース原稿
     春の虹


◆夏井先生の添削

俳句そのものとしてはひとまず成立している。
「摘出手術」となぜ鍵括弧なのか、その理由が読み取りにくい。
普通は季語によって、読み解くヒントがある。
「春の虹」は喜びだった。
わざわざ「摘出手術」の言葉を書く理由がわからない。
原稿であるということを匂わせながら、本当に言いたいことを文字にするしかない。

 

3位(才能アリ)「勝村政信」70点⇒特待生昇格!

つまずいて
 春を見つけた
     排水溝
 
(今年還暦になり、家の前をほうきで掃いていて何もないところでつまずく。道路の横に排水溝があって、溝の端っこにいつの間にかちょっと芽が出ていたり。これタンポポなのかな?排水溝はちょっと汚いイメージだがここにも平等に春は来るんだな、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

「春」という季語をそのまま使うのはなかなか難しい。
春の大きなイメージがあるだけに。
この句の場合は素直に春を使って成功したケース。
「春を見つけた」というフレーズはあることにはあるが、下五「排水溝」がよかった。
リアリティーがある。
汚水の匂いもある排水溝に、小さな春を見つけた。
そこに詩があると発見できた。
「排水溝」であれば、花以外に虫が来ているかもしれない。
汚いというだけで書くのを止めないのが俳人。

 

2位(才能アリ)「こがけん」71点⇒特待生昇格!

鍵失せて
 ファミレスにいる
       春の月

(深夜に家に帰ってきて鍵が見つからず、諦めてファミレスに行くということが1年に4回くらいある。煌々としたファミレスの光と春の月の霞んだ感じを対比で詠めたら。1日頑張ったのにここでつまづくか、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

取り合わせの型は完璧にマスターしている。
取り合わせも良い。
ファミレスでぼんやりと待っている様が春の月のおぼろと似合う。
煌々としたファミレスとぼんやりとした月の対比もはっきりしていて、映像もくっきりしている。
普通は「ファミレスにいる」の「にいる」は書かなくていいということが多いが、「失せて」「にいる」で、時間経過が表現できる。
これが意図的にできているという判断がこの人はできている。

 

1位(才能アリ)「本上まなみ」72点⇒特待生昇格!

あの崖の
 上がわらびの
   萌える野と

(小学生の時に初めてわらび採りに行った。母親が横に立って急斜面を指差して、「あそこらへんにわらびがあるよ」と言った。この急斜面を登るのかと衝撃を受けて、つまずいたり落ちないように必死で登った。その時の母のフレーズが記憶に残っていて俳句に詠んだ、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆夏井先生の添削

最後の「と」だけで誰かが誰かに向かって教えている。それを聞いている。
それが「と」だけでわかる。
あの上に「わらび」がある。
見えていない季語を主役にして描くのはとんでもなく難しい。
それを「あの」と指差すような表現で崖を見せて、崖の上だよとさらに映像を作っていく。
見えないけれとわらびの萌える野原がある。
最後の「と」がその効果を作って一句を成立させている。

 

 

◆順位まとめ◆

1位(才能アリ)「本上まなみ」72点⇒特待生昇格!
2位(才能アリ)「こがけん」71点⇒特待生昇格!
3位(才能アリ)「勝村政信」70点⇒特待生昇格!
最下位4位(凡人)「久代萌美」55点


◆夏井先生の昇格の理由

2位と3位については俳句の筋肉をつけてきた。
1位の本上さんはこの人の感覚の中に詩がちゃんとあるので、特待生でどんな作品を見せてくれるのか楽しみ。
俳句の筋肉は怠けるとすぐ落ちる。
2位と3位は怠けると落ちるタイプの筋肉なので頑張りましょう。

 

 

 

名人・特待生昇格試験

特待生5級「森迫永依」1ランク昇格⇒【特待生4級】

春風のマーチ
   擦り傷に
    マキロン

(部活で吹奏楽部だったがマーチング練習の時に転んだ記憶がある。顧問が持ってきてくれたマキロンを塗って染みてる感じと部活だし頑張らなきゃという気持ちを詠んだ、という句)


◆夏井先生の添削後

擦り傷に
 マキロン
  春風のマーチ


◆昇格試験のポイント

「春風」「マーチ」「マキロン」の取り合わせの是非←取り合わせの感覚がわかっている


中七の途中で意味が切れる型。
この方は完全にマスターしている。
取り合わせがよかった。
「春風」「マーチ」という二拍子のリズム。
「マーチ」「マキロン」とマの韻を踏む。
特待生なのでこれでいいが、名人を目指すなら語順を変えた方がいい。
このままだと「マキロン」の映像で終わるので、CMならいい。
俳句は季語を主役にする。
(添削後)こうするとマーチのリズムで進んでいく。

 

名人2段「森口瑤子」1ランク昇格⇒【名人3段】

覚えなき青痣
 きっと春のせい

(ある日全然覚えないのに青痣ができていた。私は春が大好きで、ウキウキし過ぎて作ったんだという気持ちと、好きな人や夢中になっていることで傷もできているけど楽しい、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆昇格試験のポイント

「春のせい」の着地の是非←強引なのがいい!


「覚えなき青痣」はみんなあるあるという経験なので、フレーズとしてはないことはない。
「きっと春のせい」でオリジナリティーが高くなる。
この句は強引に決めつけることで詩を生み出す。
そういうメカニズムの俳句。
全部春のせいと押し付けることで、一句の奥行きが広がってくる。
「青」と「春」が一句に出てくると、読み手は「青春「甘さ」「挫折」を想像する。
狙っていないふりをしてちゃんと達成している。

 

永世名人への道

永世名人への道【星3】「横尾渉(Kis-My-Ft2)」1つ前進【星4】

靴脱げた
 ランナー
  春塵の入賞

(考えているときに箱根駅伝がやっていた。そういえばスポーツでもコケるなと考えた時に、オリンピックの谷口選手が足踏まれてつまずいたというのを思い出した、という句)


◆夏井先生の添削後

添削なし


◆昇格試験のポイント

季語「春塵」を取り合わせた効果の是非←季語を信頼している


春になり風が吹くと塵が舞い上がる。
雪や霜が解けて乾燥してきて、一気に舞い上がる季語が「春塵」。
この季語をよく信じて使った。
前半の「靴脱げたランナー」で目の前の状況を淡々と書いているだけ。
この手のタイプは顛末を書きたくなるタイプの句。
必要以上書かなくて良いと理解できている。
書かないことで成功。
横尾さんは書かないことをわかったので、ここから先は安心して見ていられる。
1つお願い。
二階堂くんにあんたの宿題はこの型だからと伝えて。

 

 

 

永世名人 梅沢富美男のお手本

◆50句までの現在の状況:49句(残り1句)

赤チンの
 膝の記憶や
    養花天

(季語「養花天」は春の曇り。ウキウキする春もあれば、ちょっと暗い感じの春もある。幼少期のことを詠んだ。当時は全部赤チン。どんな状況でも赤チンを塗っていた。小さい頃貧乏で旅役者といじめられたり、差別された。それでも私は頑張っていつかこいつらを見直してやろう。こんな立派な人間になれたのも赤チンのおかげ、という句)


◆夏井先生の添削後

赤チンと
 イジメの記憶
     養花天


◆掲載の判定⇒ボツ!

【ボツの理由】本当に言いたいことが欠落している


「赤チン」と季語「養花天」の取り合わせはよかった。
薄暗いグレーの中に桜の色が隠れている印象がこの季語にはある。
「赤チン」とはちょうど良い取り合わせだった。
あなたが本当に言いたかったのは膝の赤チンではなく、いじめられた記憶なのではないか。
赤チンと言えば、私たちの年代は膝につける。
それぞれどこの場所に付けたかはみんなの記憶にある。
膝ではなく、おっちゃんの生々しい記憶を書く。
(添削後)赤チンの匂いを嗅ぐたびにおっちゃんは子どもの頃、いじめられた記憶を思い出す。
その記憶を癒してくれるかのように、桜を育てる天がある。
こうしていたら50句目としてはとてもいい句だったのに。

 

◆50句までの現在の状況:49句(残り1句)

【2021年】

  • 1月の成績:2勝1敗(掲載:1/7・1/28、ボツ:1/21)
  • 2月の成績:1勝1敗(掲載:2/4、ボツ:2/11)
  • 3月の成績:1勝1敗(掲載:3/4、ボツ:3/18)
  • 4月の成績:1勝3敗(掲載:4/29、ボツ:4/8、4/15、4/22)
  • 5月の成績:1勝2敗(掲載:5/20、ボツ:5/6、5/13)
  • 6月の成績:2勝1敗(掲載:6/17・6/24、ボツ:6/10)
  • 7月の成績:2勝1敗(掲載:7/8・7/15、ボツ:7/1)
  • 8月の成績:1勝3敗(掲載:8/19、ボツ:8/5、8/12、8/26)
  • 10月の成績:0勝1敗(ボツ:10/28)
  • 11月の成績:2勝1敗(掲載:11/4・11/18、ボツ:11/25)
  • 12月の成績:1勝2敗(掲載:12/9、ボツ:12/2、12/16)

【2022年】

  • 1月の成績:1勝0敗(掲載:1/6)
  • 3月の成績:1勝1敗(掲載:3/24、ボツ:3/3)
  • 4月の成績:1勝2敗(掲載:4/21、ボツ:4/14、4/28)
  • 5月の成績:1勝3敗(掲載:5/4、ボツ:5/12、5/19、5/26)
  • 6月の成績:1勝2敗(掲載:6/16、ボツ:6/2、6/9)
  • 10月の成績:2勝0敗(掲載:10/6・10/27)
  • 11月の成績:0勝2敗(ボツ:11/3、11/10)
  • 12月の成績:1勝1敗(掲載:12/22、ボツ:12/1)

【2023年】

  • 1月の成績:0勝1敗(ボツ:1/19)
  • 2月の成績:0勝2敗(ボツ:2/16)

 

「春光戦 2023」組み合わせ

15人の名人特待生がエントリー。
シード4名の他の6枠を15人が予選で争う。

◆シード権

  1. 永世名人 梅沢富美男
  2. 永世名人 フルポン村上
  3. 永世名人 千原ジュニア
  4. 名人10段 フジモン ※金秋戦優勝

 

◆Aブロック

  1. 名人10段 横尾渉(Kis-My-Ft2)
  2. 特待生2級 松岡充
  3. 特待生2級 北山宏光(Kis-My-Ft2)
  4. 特待生4級 春風亭昇吉
  5. 特待生4級 犬山紙子

 

◆Bブロック

  1. 名人8段 千賀健永(Kis-My-Ft2)
  2. 名人7段 中田嘉子
  3. 名人4段 皆藤愛子
  4. 特待生5級 的場浩司
  5. 特待生5級 本上まなみ

 

◆Cブロック

  1. 名人6段 立川志らく
  2. 特待生2級 馬場典子
  3. 特待生4級 森迫永依
  4. 特待生5級 こがけん
  5. 特待生5級 勝村政信

 

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