2024年1月18日放送の『プレバト才能ランキング』は「俳句・ストーンアート」の査定でした。
先週は3時間SPで冬麗戦とアート系SPでしたが、年明け1発目の通常回です。
俳句は豊作で、ストーンアートはダメダメという珍しい結果の回になりました。
俳句でこんなにいい成績なのはなかなかないですし、アート系でここまでなのもあまり見たことがないです。
ある意味貴重な回でした。
俳句の査定ランキング
俳句のお題:「毛布の猫」
◆査定される人
- 風間トオル
- 若村麻由美
- 新木優子
- 呂布カルマ
- 児玉智洋(サルゴリラ)
特別永世名人 梅沢富美男
永世名人 千原ジュニア
◆俳句の先生 夏井いつき先生
最下位5位(凡人)「若村麻由美」45点
母を待つ
今日も感謝の
冬薔薇(そうび)
(母が病院通いをしている時、冬なのに黄色い薔薇がずっと咲き続けている。嬉しい。薔薇も咲いているし母も帰ってきてくれる、という句)
◆夏井先生の添削後
通院の
母待つ庭の
冬薔薇
◆夏井先生の添削
兼題写真からなぜこの句に?
発想を広げるのは悪くないが、読み手としてはどういう連想でこの句になったのかをある程度辿れないといきなり出現した感じになる。
テーマを別にして作品として見ると、もったいないのは中七。
自分の気持ちを説明している。
俳句は説明を嫌う。
お母さんの病院通いを入れる。
4位(凡人)「風間トオル」60点
冬日向
窓辺に毛布
猫の夢
(寒い冬に暖かい日差しが窓辺に、いつものように毛布を敷いてあげると猫の寝顔が春を待つ夢を見ているよう、という句)
◆夏井先生の添削後
日向なる
窓辺に毛布
猫の夢
◆夏井先生の添削
問題点は2つ。
季重なり「冬日向」「毛布」。
もう1つは三段切れのリズム。
兼題が毛布にくるまっている猫なので、「毛布」の季語を生かす。
「冬日向」の冬を取れば解決。
(添削後)これであれば70点。
3位(才能アリ)「児玉智洋(サルゴリラ)」70点
老描の
いびきは父似
日向ぼこ
(冬の昼の暖かい日に気持ちよさそうな猫のいびきが父親のいびきに似ている、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
読んだだけで基本の取り合わせの形を勉強しているのはわかる。
上五中七でワンフレーズ、下五で季語。
「老描」の「老」が中七にくっついてくる。
老いた猫と父に対してのいたわりがほんのりと浮かぶ。
それは季語「日向ぼこ」の持つ暖かいイメージがくるっと包む。
2位(才能アリ)「新木優子」71点
冬晴の
パリの街並み
猫二匹
(寒い時期にパリへ仕事で街を歩いていたら、綺麗な猫が1匹で歩いていて野良猫にしては綺麗だった。近づいたら寄ってきた。優雅な猫に出会ったことを思い出した、という句)
◆夏井先生の添削後
(添削なしだが参考あり)
冬晴の
パリの街並み
猫と吾と
◆夏井先生の添削
一読して光景が立ち上がってくる。
俳句で「パリ」のような固有名詞はとても大きな力を持つ。
江戸だと時代劇のような光景が浮かぶ。
季語に匹敵するイメージを固有名詞は持っている。
「猫二匹」も大きな街に寄りそうように猫がいるよう。
あなたの話を聞いて、人間を1人いれると遠近感が出て面白い。
1位(才能アリ)「呂布カルマ」72点
どこまでが
猫でどこから
毛布かな
(写真を見たまんま。同系色の猫と毛布が渾然一体となっている様子を見たまま書いた、という句)
◆夏井先生の添削後
(添削なしだが参考)
どこまでが
猫でどこからが
毛布
◆夏井先生の添削
非常に面白い作品。
韻文としてのリズムも有効に使用。
調べもいい。
「どこ」の韻も考えている。
季語「毛布」が冬の季語として主役に立つようにしている。
最後の「かな」で詠嘆もなかなかのもの。
これで十分だが、ちょっとだけ違うリズムにする手もある。
(添削後)一音あえて余らせて面白いリズムを作る。
ラッパーと作者がわかったので、もっと自由にあなたのリズムで書くと他の人とは全く違う新しい俳句が生まれる。
期待の星を今日見つけた。
◆順位まとめ◆
1位(才能アリ)「呂布カルマ」72点
2位(才能アリ)「新木優子」71点
3位(才能アリ)「児玉智洋(サルゴリラ)」70点
4位(凡人)「風間トオル」60点
最下位5位(凡人)「若村麻由美」45点
◆◇◆ ◆◇◆
呂布カルマさん、いいですね!
ジュニアさんも絶賛されてましたが、今後も定期的に出演してくれたら面白そうです。
永世名人 千原ジュニアのお手本
◆50句までの現在の状況:30句(残り20句)
吾にみえぬもの
見えておる
炬燵猫
(猫を飼っていたが何もないのに何か見えてる。何が見えてるのかな?、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆掲載の判定⇒掲載決定!
【掲載決定の理由】季語と真っ向勝負!
季語と本当に真っ向勝負。
一物仕立ての俳句で、季語のことだけを詠んでいる。
なかなか難しい技。
挑んだことを褒めたい。
語順もいい。
いかにも猫らしい表情を猫の視線だけで描写で、ちゃんと詩にしている。
◆50句までの現在の状況:31句(残り19句)
【2023年】
- 3月の成績:0勝1敗(ボツ:3/23)
- 4月の成績:0勝1敗(ボツ:4/23)
- 5月の成績:0勝1敗(ボツ:5/18)
- 6月の成績:1勝0敗(掲載:6/1)
- 7月の成績:1勝1敗(掲載:7/6、ボツ:7/20)
- 8月の成績:2勝0敗(掲載:8/17、8/24)
- 10月の成績:1勝0敗(掲載:10/19)
- 12月の成績:2勝0敗(掲載:12/7、12/21)
【2024年】
- 1月の成績:1勝0敗(掲載:1/18)
特別永世名人 梅沢富美男の締めのお手本
可惜夜の
猫の温みの
布団かな
(猫は飼ったことがない。犬のユメちゃんがいる。その子がよく布団に入ってくる。ユメちゃんの温もりや吐息を感じる、という句)
◆夏井先生の添削後
可惜夜の
布団に猫の
寝息かな
◆「締め」に相応しくない
【相応しくないの理由】格好つけたかったんだと思うけど
季語「可惜夜」は綺麗な日本語。
あなたにとってユメちゃんとの夜は貴重かもしれないが、「猫」「布団」「布団」がめちゃくちゃベタ。
これがあなたにとっての「可惜夜」なの?
とても失礼な使い方。
題材を変えずに添削してみる。
(添削後)直してもつまんない句。
ストーンアートの才能査定ランキング
◆査定される人
- 風間トオル
- 高橋成美
- 松倉海斗(Travis Japan)
- 赤羽健壱(サルゴリラ)
特待生5級 中川翔子
◆ストーンアートの先生:栗屋近先生(ストーンアーティスト)
◆採点ポイント 30点満点
- アイデア:10点
- 描写力:10点
- 石選び:10点
最下位4位(才能なし)「赤羽健壱(サルゴリラ)」8点
◆作品タイトル「ビフォーアフター」
◆採点ポイント
- アイデア:3点
- 描写力:2点
- 石選び:3点
- 合計:8点
◆栗屋先生のお手本ありました。
◆栗屋先生の評価
- ×:面白くない!ハッキリ言って面白くない。ただ顔を描いただけになっている。低学年のお子さんが描いたよう。情報が少ない。
栗屋先生はキングオブコントを見ていたそうで、サルゴリラを知ってました。
ご家族でああいう番組は好きだそうです。
3位(才能なし)「松倉海斗(Travis Japan)」12点
◆作品タイトル「二面性ギョ」
◆採点ポイント
- アイデア:3点
- 描写力:3点
- 石選び:6点
- 合計:12点
◆栗屋先生のお手本ありました。
◆栗屋先生の評価
- 〇:めっちゃいい石。見つけた途端に魚を描こうと思う。
- ×:石がマンボウっぽいのに違う(アオブダイ)。
2位(才能なし)「高橋成美」13点
◆作品タイトル「モンスター兄妹交響曲第5番」
◆採点ポイント
- アイデア:6点
- 描写力:4点
- 石選び:3点
- 合計:13点
◆栗屋先生のお手本ありました。
◆栗屋先生の評価
- 〇:妖精のような人物が踊っている。不思議な作品。
- ×:石の形を生かしていない。描きたいものがあって、それに近いものを石に求めるが、それがない。動くものを石に描くのはかなり高度。
1位(凡人)「風間トオル」18点
◆作品タイトル「福よ来たれ」
◆採点ポイント
- アイデア:8点
- 描写力:7点
- 石選び:3点
- 合計:18点
◆栗屋先生のお手本ありました。
◆栗屋先生の評価
- 〇:縁起物として高さがあるのはいい。
- ×:座りが悪い。石の形は鏡餅としては褒められた形ではない。
◆順位まとめ◆
1位(凡人)「風間トオル」18点
2位(才能なし)「高橋成美」13点
3位(才能なし)「松倉海斗(Travis Japan)」12点
最下位4位(才能なし)「赤羽健壱(サルゴリラ)」8点
1位も才能アリじゃない上、2位~4位が才能ナシってあまり見ないですよね。
ビックリの査定結果でした。
特待生昇格試験
特待生4級「中川翔子」1ランク昇格⇒【特待生3級】
◆作品タイトル「カラフルスイーツカメレオン」
プレバト!
— 🍉中川翔子🍉🐈⬛ (@shoko55mmts) 2024年1月18日
ストーンアート
特待生
昇格試験ランクアップ!
ありがとうございます!!
カメレオン描いたよ pic.twitter.com/9kjiMkCqA6
◆お手本なし
◆栗屋先生の評価⇒さすがのオリジナリティー
綺麗。
イメージの中の色使い、全体のまとまり感がある。
石選びも成功。
独自の世界観で楽しい。
◆◇◆ ◆◇◆
さすがしょこたん。
カメレオンが好きというところもしょこたんらしくていいと思いました。
しかし、色使いが本当に綺麗ですよね。
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