2021年2月25日放送の『プレバト才能ランキング』を見ました。
俳句の「春の春光戦」でした。
今回も予選のみで、CブロックとDブロックの回です。
「春光戦2021」の決勝はこちらです
▶『プレバト!!』3月25日「春光戦」キスマイ横尾が王座奪還!梅沢と東国原が志村けんへの追悼句 - 今日も暇です。
前回のAブロックとBブロックの結果はこちらです。
▶『プレバト!!』2月18日「春光戦 予選A&B」俳句の出来はAブロック!フジモンvsフルポン村上 - 今日も暇です。
抽選結果の回はこちらです。
▶『プレバト!!』2月11日「俳句」東大の木瀬哲弥がメッタ切り!春光戦の予選組み合わせ決定 - 今日も暇です。
CとDブロックの1位だけではなく、2位の補欠の4人から3名も決まり、決勝にいける10名が決定します。
誰になるのでしょうか。
俳句の出来と共に、決勝進出者が気になるところです。
補欠1名だけかと思いましたけど、3名なんですね。
確かにそうしないと10名になりませんでした(笑)。
俳句「春光戦」の予選ランキング【C&Dブロック】
◆俳句の予選のお題:きのこの山とたけのこの里
◆俳句の先生 夏井いつき先生
◆今回の評価のポイント⇒季語を主役に立てる工夫が出来ているか、工夫がちゃんと機能しているか。これを大きなポイントとした。
◆「春光戦」出場権獲得
- 千原ジュニア(名人2段)
- 横尾渉(Kis-My-Ft2)(名人6段)
- 梅沢富美男(永世名人)
- 藤本敏史(FUJIWARA)(名人10段)【Aブロック】1位
- 皆藤愛子(特待生2級)【Bブロック】1位
※3名は前々回の「金秋戦」で上位3位までがシード権獲得
◆出場者
【予選Cブロック】
- 名人10段 東国原英夫
- 特待生1級 松岡充
- 特待生2級 岩永徹也
- 特待生3級 森口瑤子
- 特待生5級 春風亭昇吉
【予選Dブロック】
- 名人3段 立川志らく
- 名人初段 ミッツ・マングローブ
- 特待生1級 三遊亭円楽
- 特待生2級 パックン
- 特待生5級 向井慧(パンサー)
にゃん吉のCブロックとDブロックの予想
個人の予想はこうです。
- Cブロック⇒1位東国原さん、2位森口さん
- Dブロック⇒1位志らくさん、2位パックンさん
俳句「金秋戦」の予選Cランキング
最下位5位「春風亭昇吉」(特待生5級)
雛あられ
姪にひと粒ごとの
おと
(「雛あられ」は白、ピンク、薄い緑と春らしい色。4歳くらいの姪がいる。ひと粒ごとの咀嚼音に歯の成長、子どもの成長を感じる。音が聞こえる距離感と愛しさを表現した、という句)
◆夏井先生の添削後
雛あられ
かじるひと粒ごとの
おと
◆夏井先生の添削
兼題の2つのチョコレートから「雛あられ」に行くというのは、タイトル戦ではなかなか厳しいかもしれない。
違う素材に発想を飛ばすやり方もあるが、結構あの写真をどう踏まえるかが大事。
ひな祭りは女の子も男の子も一緒に楽しんでいいのだが、伝統的な季語の意味では女の子のお祭り。
わざわざ「姪」という必要がない。
「に」が散文的。
あとは「おと」に対する補強。
(添削後)ここをこうすれば順位というのは動くのです。
4位「岩永徹也」(特待生2級)
どちらとも
言えないに〇
双葉かな
(先日アンケートに答えた。「はい」と「いいえ」と「どちらでもない」という選択肢だった。「どちらでもない」という心境がきのこの山とたけのこの里どちらがいいと論争になった時、僕はどっちも好きだよ。それを「双葉」という季語。どちらが優れているかというのは話し合わないのでそういうイメージを重ねた、という句)
◆夏井先生の添削後
双葉萌る
どちらとも
言えないに〇
◆夏井先生の添削
兼題写真からこの発想にいくのは良い発想。
そう来たかと思った。
もったいないのが、「かな」。この詠嘆が浮き上がっている。
これは映像だけにとどめる。
捨て石のような言葉を一つ入れるだけ。
それが「萌ゆ」。
こうすると〇と双葉がちょっと触れ合う。
(添削後)これをやっていたら、これが1位だった。
掴んでいたものを自分からドブに落とした。
3位「森口瑤子」(特待生3級)
遠足の
リュックの底に
チョコの染み
(小学校の頃に遠足でチョコレートを持って行って、持って帰ってきてそのままにしておいた。次に遠足に行く時リュックの底にチョコの染みあって、卒業までそのリュックを背負って行ったという思い出。「リュックの底」「に」と「の」で迷った、という句)
◆夏井先生の添削後
遠足の
リュックの底の
染みはチョコ
◆夏井先生の添削
この句は素直に自分の体験を書いている。
「チョコの染み」とわかった瞬間に甘い匂いもする。この辺も良い。
問題なのは、「底に」の助詞「に」と語順。
これは「底の」です。
そして、「染みはチョコ」の語順にする。
(添削後)こうすると、季語「遠足」が生きてくる。
季語を小さな配慮で、主役にして生かす。
2位「松岡充」(特待生1級)
朧夜や
一人キャンプの
ホットチョコ
(「朧夜」は春の季語で、「キャンプ」も夏の季語。「朧夜や」で強調して切る。キャンプは人がいるとワイワイ楽しいが、1人キャンプだと寂しさが出てくる。自由と孤独の間を埋めるのが温かいホットチョコが手元にあるよ、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
「朧夜や」と打ち出した後にまさか「一人キャンプ」が出てくるとは思わなかった。その意外性。
「キャンプ」は夏の季語だが「一人キャンプ」という言葉が今出てきている。夏のキャンプの賑やかさとは違う、静けさ・穏やかさ・寂しさが入ってきている。
「朧」の湿度のある感じ、「ホットチョコ」の寒い時に飲みたくなる感じ。
意図してるなら季語を認める。
この句に関しては評価が揺れ動きながら、作者がそういうことが言いたいなら、これは認めるしかない。
そういう結論に至りました。
これは下手に直したら作者の意図が崩れるので、このまま味わうタイプの句。
1位「東国原英夫」(名人10段)
買い食いを
叱られて来し
末黒野よ
(子どもの頃のチョコレートを買い食いして、内緒で食べて親にバレて叱られて。家を飛び出してウロウロしていたら気付いたら眼前に末黒野、焼け野があった。すすの匂い、炎の匂い、焼け跡の匂い。しかも黒い。暗がりで怖いし、反省もし、いろんな気持ちがないまぜになったのを末黒野という季語に託した、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
子どもが買い食いをして叱られる句は掃いて捨てるほどある。
最後に「末黒野」という季語に着地した途端に、焼き野の跡に行くと非日常の中に自分が閉じこまれたような不思議な気持ちになる。臭いや光景で。
そうすると後悔や切なさ、悲しみが季語によって吹き出してくる。
作者が東さんとわかったら、ちょっと置きに来た感も否めない。
春光戦【Cブロック】予選ランキング
◆「2021 春光戦」【Cブロック】予選順位◆
1位「東国原英夫」(名人10段)
2位「松岡充」(特待生1級)←補欠
3位「森口瑤子」(特待生3級)
4位「岩永徹也」(特待生2級))
最下位5位「春風亭昇吉」(特待生5級)
※赤字が予選通過
俳句「春光戦」の予選Dランキング
最下位5位「パックン」(特待生2級)
夜桜の対局
駒はたけのこの里
(夜桜という綺麗なものの下に真剣勝負するおっさん達。手元を眺めると碁盤に囲碁の駒ではなく、たけのこの里を使って勝負している。よし!4位くらいイケると思ったのに、という句)
◆夏井先生の添削後
対局の
駒はチョコなり
桜の夜
◆夏井先生の添削
これは兼題写真を見てなかったら、ちょっと戸惑うかなと思う。
「夜桜」は夜に桜が咲いている美しい光景。
「対局」で囲碁か将棋かなと思って、「駒」が出て「たけのこ」が出てくる。
なまじ俳人だと「たけのこ」が出てきた段階で季語だと思っちゃう。チョコの情報がないから。
これは商品名をやめるべき!
「夜桜」にすると混乱するので、「桜の夜」にする。
(添削後)ちょっとこれは勝負にならなかったね。
4位「立川志らく」(名人3段)
鷹化して鳩に
ありし日の
駄菓子屋
(「鷹化して鳩となる」という幻想的な気分になるという春の季語がある。兼題の写真を見て、子どもの頃によく駄菓子屋に行ったなと。50年近く昔のことなので、本当に幻想的な光景がおぼろげに浮かんできた。「鷹化して鳩となる」と上手く合わさって良い句が詠めたなと自分では思った。相手がパンサー向井くんだったら9割9分1位だなと。『グッどラック』終了って聞かされた時よりも驚きました)
◆夏井先生の添削後
鷹鳩と化し
ありし日の
駄菓子屋よ
◆夏井先生の添削
これは本当にもったいないことをしてしまった。大凡ミス!
俳句は通常一行になる。
そうすると、「鷹化して鳩にありし日」と文法的も読めてしまう。
こうなると、「鷹が鳩だった日の駄菓子屋」になる。
「鷹化して鳩に」が季語だとわかるように、この長い季語をちょっとだけアレンジすればよい。
「鷹鳩と化す」というバージョンがある。
「鷹鳩と化し」にすれば、後が繋がらない。
最後「駄菓子屋」に「よ」を足して、郷愁を強める。
(添削後)これをやっていたらこれが1位!
3位「ミッツ・マングローブ」(名人初段)
当直の
ナース息吐(つ)く
夜半の春
(夜勤でずっとお仕事されている看護師さんたちが、休憩の時にチョコをつまみながら仕事の緊張感から解放されて、ちょっとかしましい感じで憩っている、という句)
◆夏井先生の添削後
当直のナース
春夜の
息深く
◆夏井先生の添削
これは悩ましい。一応ちゃんと形になってきている。
ただこれが完成形かと言われれば、気になるところがいろいろ出てくる。
「当直」という言葉はいい。状況がわかる。経済効率がとても良い。
「当直」とあったら、「夜」が絶対いるのか?
「吐く」も「つく」ではなく「はく」と読む割合の方が多いのではないか。
「つく」と「はく」では、ナースの感情が大きく変わってくる。
「夜半の春」が季語。夜の春となると情緒的、艶やかなため息、甘い吐息みたいな感じにちょっと傾くかもしれない。
当直と夜を生かすパターンでやってみる。
(添削後)こうすると、今あなたがやろうとしたことがグッと寄ってくるのではないかと思う。
2位「三遊亭円楽」(特待生1級)
山里や
三橋美智也の
春の歌
(三橋美智也さんの「カール」、あれは春が歌詞の最初にくる。甘い歌声が山里を思い出して、広がっていくその甘さとお菓子と。我々の世代はそれしか浮かばない。ストレートにほんのりと、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
これ単純に書いているように見えますけど、俳句として見たときに結構難しい技を取り入れている。
頭に季語ではない普通の名詞を入れて「や」で強調。
「三橋美智也」という長い人の名前。固有名詞というのは勝負かけるしかない。
知っている人には情報が伝わるが、知らない人には何も情報が伝わらない。
「春」という季語は主役に立っている。
「や」と最後の名詞止め。型としてきっちりできている。
下手なことをしないで見事に成功している。
(円楽さんが「山里や」「三橋美智也」の「や」で韻を踏んでいるから頭に入りやすい)そこまで自画自賛するとは(笑)。
1位「向井慧(パンサー)」(特待生5級)
花疲れ
臓腑に溶ける
チョコレート
(花見は楽しいけど、人混みは好きじゃない。季語で「花疲れ」という花見で疲れるというのがあった。疲れた時に甘いものを食べるとすごく沁みる、という句)
◆夏井先生の添削後
添削なし
◆夏井先生の添削
「花疲れ」という季語が選択として良い。
ここから「臓腑」ときたらほとんどの人は花見で酒でも飲んだかという感じ。
「溶ける」で何が溶けるのだろうと思ったら、「チョコレート」。
疲れたら甘いものを食べたくなる。その「チョコレート」か。
ここに小さな意外性と小さな納得を置いた。
背伸びをしないのはこういうこと!
自分の体験が1番!
でもあなただとわかってビックリ!(笑)
春光戦【Dブロック】予選ランキング
◆「2021 春光戦」【Dブロック】予選順位◆
1位「向井慧(パンサー)」(特待生5級)
2位「三遊亭円楽」(特待生1級)←補欠
3位「ミッツ・マングローブ」(名人初段)
4位「立川志らく」(名人3段)
最下位5位「パックン」(特待生2級)
※赤字が予選通過
補欠4名から3名決勝進出決定!10名出揃う
◆決勝進出した2位の3名
- 松岡充
- 村上健志(フルーツポンチ)
- 中田喜子
◆予選敗退
- 三遊亭円楽
◆夏井先生の理由
一言で言えば、三橋美智也に頼り過ぎ。
ちょっと固有名詞に頼り過ぎた。
◆「春光戦 2021」決勝進出10名
- 千原ジュニア(名人2段)前回1位シード
- 横尾渉(Kis-My-Ft2)(名人6段)前回2位シード
- 梅沢富美男(永世名人)前回3位シード
- 藤本敏史(FUJIWARA)(名人10段)【Aブロック】1位
- 皆藤愛子(特待生2級)【Bブロック】1位
- 東国原英夫(名人10段)【Cブロック】1位
- 向井慧(パンサー)(特待生5級)【Dブロック】1位
- 松岡充(特待生1級)【Cブロック】2位
- 村上健志(フルーツポンチ)(名人10段)【Aブロック】2位
- 中田喜子(名人5段)【Bブロック】2位
◆◇◆ ◆◇◆
パンサー向井さんが大健闘でしたね。
キスマイからは横尾さんただ1人の参戦です。
個人的には、東国原さんとフルポン村上さんの俳句が好きなので、結果はどうあれお二方の俳句が見れるのが嬉しいです。
梅沢さんは『プレバト』の華として楽しませていただきます♪
次回の『プレバト』は通常回のようなので、「春光戦」の決勝はもう少し後のようです。
昨年は4月2週目のSPで放送されましたけど、1ヵ月以上空けるとは思えないので、来月のどこかでしょうかね?
楽しみです。
「春光戦2021」の決勝はこちらです
▶『プレバト!!』3月25日「春光戦」キスマイ横尾が王座奪還!梅沢と東国原が志村けんへの追悼句 - 今日も暇です。
▽他のタイトル戦もどうぞ▽
①冬の冬麗戦 2021
『プレバト!!』1月14日 第4回「冬麗戦」森口瑤子が大快挙!フルポン村上・的場・光浦の俳句が歳時記に掲載! - 今日も暇です。
②昨年の「春光戦 2020」
『プレバト!!』2020年4月9日「2020春光戦」名人10段の戦いが激化!梅沢vs東国原 優勝は誰? - 今日も暇です。